［2023.11.27］ プライムビデオのウォッチリスト消化(44) - 『メイズ・ランナー』『〃 2：砂漠の迷宮』『〃 3：最後の迷宮』

見たのは
『メイズ・ランナー』
『メイズ・ランナー 2：砂漠の迷宮』
『メイズ・ランナー 3：最後の迷宮』
の3本。

ネタバレ無しの感想を書いていく。
※ただし、3部作のため前作の内容に触れている箇所あり

『メイズ・ランナー』

エレベーターのようなBOXの中で目覚めた青年。記憶が混濁しており、名前も何も思い出せずにいた。
BOXの辿り着いた先は広場になっており、アルビーという男から、そこで多くの人が自給自足の共同生活をしていることを教えられる。
広場の周囲は壁で囲まれており、壁の向こうは迷路になっている。そして迷路内には“グリーバー”と呼ばれる化物が棲み着いているという。
さらに迷路の構造も毎日変わるため、彼らは3年経っても出口を見つけられずにいた。
自分の名前を思い出した青年・トーマスも迷路の攻略に挑戦するが、果たして出口を見つけることはできるのか。そしてこれらを仕掛けた者の目的とは⸺

『CUBE』みたいな設定。
深く考えずに見られて、わりと楽しめる。
都合のいい展開もチラホラあるが、まぁ仕方ないかな、とあまり気にせず見ることができた。

トーマスが迷路に入るまでがちょっと長いので、もうチョイ早めに迷路パートに移行してくれれば中だるみを感じなかっただろうな、と思う。

あとグリーバーの必要性がよくわからないな…彼らは○○なはずなのに…

ラストはちょっと残念。
予想通りのオチだったのは(そんなにパターンも無いだろうし)仕方ないにしても、「ソレあるなら直接…」と思わざるを得ないことがあって、なんかやっつけ感がある結末だったなぁ…

まぁ3部作らしいので何かあるのかもしれないけど、本作だけ見たらちょっとモヤモヤ。途中までは楽しく見てたのになぁ。

Amazonの評価は★4.0。
個人的には3.8ぐらい。「オススメしてもいい」って感じ。
3部作だし最後まで見たら評価が変わる可能性はある。

『メイズ・ランナー 2：砂漠の迷宮』

迷宮から救出され、ジャンソンと名乗る男が管理するシェルターに連れて来られたトーマス達。
そこには多くの人々が保護されており、迷路が1つではなかったことを知る。
シェルターの最古参であるエリスという青年に呼ばれたトーマスは、2人で通気口に忍び込み、「あの部屋に毎日誰かが運ばれていく」と教えられる。
ジャクソンに対してだんだん不信感を募らせるトーマス。
職員からセキュリティキーを盗み出し、その部屋の中で“あるもの”を見たことで身の危険を感じたトーマスは、仲間達と共にシェルターからの脱出を試みる⸺

続編。

パニックホラーあり、銃撃戦あり、爆発あり、無理矢理入れたようなキスシーンあり(マイナスポイント)と、ガラッとテイストが変わった。

迷宮要素は？と思ったが、そもそも原題が
①The Maze Runner
②Maze Runner: The Scorch Trials(灼熱の試練)
③Maze Runner: The Death Cure(死の治療？)
となっており、②と③の副題には『迷宮』の文字が無い。いつものポンコツ邦題のせいだ。

しかしスケール大きくなったな…話のスケールもそうだが地理的なほうが特に。
そしてメチャクチャたくさん人いるな。
前作のラストを見たときは、ウイルスに侵されて殆どの人が死んだように思ってたけど…
自分の勘違いだったのか。

内容はというと、前述した通り『迷宮の攻略』みたいな要素は無く、追手から逃げたり戦ったりするのがメイン。
プライムビデオの紹介文には『生存率0.0..％！新たなステージを攻略せよ！』なんて書かれているが嘘。そんなステージなんて存在しない。邦題だけでなくここにも詐欺コピーが。

退屈な時間やご都合主義な展開はあるものの、適度に盛り上がりどころが散りばめられているし、『3部作の繋ぎ』として見ればそれなりに楽しめた。

なお、前作の感想で「ソレあるなら直接…」と書いたのは「ヘリがあるなら直接広場に行って救出すればいいじゃん」という意味だったのだが、今作で払拭された。

最後に。
テレサよ、「分かってほしい」ばっかり言ってないで説明せぇよ！
(説明しない理由が3作目で明らかになるのか？)

Amazonの評価は★3.9。
これ単体で評価しても仕方ないと思うので、点数はつけないでおく。
つまらなくはないので見ていい。

『メイズ・ランナー 3：最後の迷宮』

捕まった仲間を救出するため、WCKD(ウィケッド)の本部がある“ラストシティ”という街へ向かうトーマス達。
敵の本拠地で最後の戦いが始まる⸺

前作の直後かと思いきや、ライトアームでの出来事から何ヶ月も後らしい。
ブレンダの髪が長くなってるし、ミンホ？の変な髪型もボリュームアップしてた。

内容は2作目と同じような戦闘シーンがメイン。
敵にバンバン撃たれても一発も当たらないので緊張感はあまり無い。この作品に限ったことじゃないけど、敵側の命中率低すぎるよなぁ…
しかもトーマス達が逃げてる間はバンバン撃つのに、対面したら喋るばかりで全く撃たない。これもよく見るやつ。
また、ピンチになると必ずタイミングよく助けが来るので、途中から「ハイハイ次は誰が来るのかな」と冷めた目で見ることになった。
極めつけにまた無理矢理入れたかのようなキスシーン。

…なんか「お前らこんなんが好きなんだろ？」みたいなテンプレを詰め込みました、みたいな映画だった。

映像は迫力があるし、細かいことを気にせず見られる人には楽しめるのだと思うが、自分はイマイチだった。

他にも気になるところはたくさんある。
特に「なんでお前いるんだよ…」なところ。
何でもアリかよ…別人でも成立するだろうに。

あとテレサに感情移入はムリよ。嫌いなんだから。
トーマスに説明しない理由も無かったし。

そういえばトーマスが迷宮に入れられた理由もハッキリしなかったな…
2作目でちょっと出た回想シーンが全てだったんかな。ガッカリ。

下手に恋愛要素を入れず、家族同然に暮らしてきた仲間達との絆を中心に描いたほうが自分好みだった。

Amazonの評価は★4.0。
個人的には3作合わせて★3.5ぐらい。
1作目がピークで、話が進むにつれて「ギリギリオススメできる」ぐらいの映画になった。
トータル6時間もかけてやることか？とは思う。

オススメしないわけではないが、個人的には1作目がピークだった。
まぁドンパチが好きな人なら楽しめると思う。