琉璃星カミキリ

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【超ネタバレ注意】君たちはどう生きるか 雑記【執筆:のり】

読み苦しい駄文ですが、まだ1度しか見ておらず、興奮冷めやらぬ中での執筆ですので、ぜひご容赦ください。追記・再編する可能性大いに有り。 観た人は分かるだろうが、「君たちはどう生きるか」は宮﨑駿の自伝映画である。セルフオマージュの多用まで含めると、やはり「シン・宮崎駿」であると述べるのが適切だと思う。ゴジラ、ウルトラ、ライダーではなく、エヴァの方の「シン・」だ。 零戦の風防が出てきたときなどはさすがに呆れてしまった。ここまでやるのか、と。宮﨑駿の実家は、零戦の風防を作る軍需工場

    • 「風立ちぬ」についての雑記【執筆:のり】

      【「生きねば。」というメッセージ】いきなりだが、「風立ちぬ」という映像作品は「生きねば。」を伝えるためのものではない。 宮崎駿は、安易なメッセージ性に頼って作品を生み出すことを嫌っている。彼の有名な言葉に「『命は大切だ』と伝えたいなら、そう書いときゃいいじゃないか」という趣旨のものがあることを、知っている人も少なくないだろう。 だからポスターのキービジュアルなどには「生きねば。」と書いてある。「生きねば。」と伝えたいなら、そう書いときゃいいからだ。これは宮崎駿個人が若者に伝え

      • EGOIST全曲布教~2022/04【執筆:のり】

        【概要】EGOISTという音楽ユニットをご存じでしょうか。 あのsupercellのryoがプロデュースを手掛ける、アニメ「ギルティクラウン」発の音楽ユニットです。 その魅力は何といってもボーカルであるchellyの澄み切った歌声だと思います。胸を締め付けるような切ない息遣いをメロディに乗せて語り掛けてくるような儚い少女の歌声は、聞き飽きしない引力で我々を夢中にさせて止みません。 色っぽい歌声では決してないのですが、何か近づきがたいような神々しさすらある少女の歌声は必聴です

        • 「結城友奈は勇者である」シリーズを楽しむために【執筆:佐々木】

          【概要】初めに本記事は「結城友奈は勇者である」シリーズのうち、 全3期36話にわたるアニメ及び、(補足的に)「乃木若葉は勇者である」、「楠芽吹は勇者である」の見る順番を初心者向けにネタバレを伏せて解説するものであるため、一部説明不十分なものや、触れない作品(劇場版、劇場版特典含む書下ろしライトノベル作品、アプリ 結城友奈は勇者である 花結いのきらめきなど)があることをご理解いただければ幸いです。 また、度々略語を用いますので、以下に補足を置いておきます。 結城友奈は勇者であ

        【超ネタバレ注意】君たちはどう生きるか 雑記【執筆:のり】

          ダンボール戦機という作品【執筆:のり】

          【ダンボール戦機とは】近未来、強化ダンボールが発明され、物流に革命を起こしました。しかし強化ダンボールは、やがて「中で手乗りサイズのロボットを戦わせるための箱」として使われるようになり、この手乗りサイズのロボット「LBX」が爆発的に普及していきます。そういった世界におけるお話です。 まあこのあたりの設定は何でもカードゲームのデュエルで解決するのと同じような世界観ですね。ダンボールという名前はそこから来ているのか、と驚きますよね。 全3作あり、順に「ダンボール戦機」「ダンボー

          ダンボール戦機という作品【執筆:のり】

          ARIAの時間表現~日常系アニメとしての斬新さ~【執筆:花園靖】

          アニメ『ARIA』シリーズにおける「時間」の表現は特別だ。その時間はゆったりと流れており、この「ゆったりとした時間」は作中に漂う雰囲気だけに留まらず、設定や演出においても意識的に表現されている。この時間についての表現を分析することにより、『ARIA』シリーズの魅力をお伝えすると共に、「日常系アニメ」の愛好家同志へ考察の糧となる考えを提供しようと思う。 『ARIA』とは『ARIA』は天野こずえの漫画であり、それを原作としたアニメーション作品を指す。ここではアニメーション作品を

          ARIAの時間表現~日常系アニメとしての斬新さ~【執筆:花園靖】

          アダムスとは何だったのか【執筆:のり】

          【概要】エヴァ考察、アダムス編です。 まずアダムスの概要について。 アダムスは新劇場版の世界における始祖のようなものです。旧劇場版の始祖である第1使徒アダムに複数形のsがついてアダムスという名前になっていることからも、立ち位置については分かりやすいと思います。アダムがどういう存在なのかは、エヴァファンなら誰もがたどり着くこちらの動画をご覧ください。 アダムスは直接描写されることは1度もありませんでした。セカンドインパクトの回想において、光る巨人が4体写っていたシーンくらいで、

          アダムスとは何だったのか【執筆:のり】

          加持リョウジはいかにしてサードインパクトを止めたか【執筆:のり】

          当記事はエヴァ考察ですが、公式の「事実」と自説の言い分けに配慮していると長くなったりかったるくなったりするので、断言形を多く用います。 この考察はあくまでウミガメのスープ的、つまり起きている出来事を矛盾なく説明するためのものです。設定や作品外部の神話などに参考したものではありません。 端的に説の要点から言えば、第12の使徒の正体は加持リョウジです。 【サードインパクトの止め方】サードインパクト発生時、加持はまず、ネルフの偵察機でサードインパクトの爆心地、セントラルドグマ

          加持リョウジはいかにしてサードインパクトを止めたか【執筆:のり】