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よく生きて。 かこさとしさんからの伝言

『カラスのパンやさん』が大好きな娘に

『にんじんばたけのパピプペポ』を買った翌日、

かこさとしさんの訃報が入った。


かこさんの絵本、ことばは、

これからもたくさんの人たちに愛されるし

生き続けるに違いない。


けれどなぜかふと、浮かんだのは


「よく生きて」


そんなことばだった。


かこさんの遺したたくさんの絵本、

ことばたち。


かこさんはこんなことも、あんなことも

伝えたかったのかもしれないね、

と想像することはできるけれど、

かこさん自身に確かめたり、

新しい言葉を聴くことはもうできない。


生と死ってはっきりしているような

曖昧なような不思議な世界で、

死んでしまってもちゃんとつながってる、

そんなことを感じることもあるし、

ひょっとして、亡くなったおばあちゃんの

メッセージかな、なんて思うこともある。


それでも、

今、この世に生きている

生身の人間の全員が、

声を、ことばをまさに今、

見たり聴いたり感じたりし合えるのは、

生きているその間だけだ(と思う)。


生きているっていう時間を大切に

生きてる瞬間しか感じられない

発したり、伝えることのできない

ことばを大切に、

そして、


「大切に生きるんだよ。」


そんなことばを感じたのだった。


このGW中、詩ってなんだろう。

ってずっと考えていて、

うまいこと言えないものかと

綴りかけの言葉もあったのだけど、

ふと、道端の草に

綺麗な雫が並んでいるのを

見つけたとき、


 「生きてること、それが詩」


 「詩、それは生きているということ」


今日の私が一番しっくりくるのが

それだった。


生きているから、その花は雫をまとって

生きているから、その花を見て何かを感じて

生きているから、その浮かんだ何かをことばにして

生きているから、書いてみる、伝えてみる


あるいは、ちょっとあたためて

寝かせておいたり、

やっぱり違ったわー(笑)と

直したりできるのも、

生きているから。


死んでしまったじいじも、

木だって、いしころだって

発していることばが

たくさんあると思うんだけど、


この世で今、生きてるみんなに

伝えることができる。


生きてる

のちからは、ほんとうに

素晴らしいからね。


よく生きるんだよ。


そんなことばをかこさんから

授かったような気がしたので

書いてみたのでした。


かこさん、ありがとうございます。

これからもたくさんかこさんの絵本、言葉に

親しませていただきます。


# かこさとし #詩 #絵本 #からすのパンやさん #にんじんばたけのパピプペポ #生きる #よく生きる











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