NINE

コンサルタント。専門は人事、雇用システム等。でもカウンセラーもやりたくて断続的に勉強中…

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コンサルタント。専門は人事、雇用システム等。でもカウンセラーもやりたくて断続的に勉強中。追いこまれて書かないと深く考えられない困った性質。

マガジン

  • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい

    村上春樹さんの作品を取り上げる読書会に参加しています。 そこで感じたこと、考えたことを書いています。 作者の分身のようなあのひと、を追いかけて、読書は続きます・・・

  • ポストコロナについて思うこと

    会社の仕事では書けないことを書いています

最近の記事

「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #3 ノルウェイの森

ブッククラブは台風で日程変更となり、私の行かれないタイミングで開催。せっかく読み返したので、ひとりで読書感想文を書いてみます。 この小説の中の、村上春樹さんの分身的な存在は、ワタナベ君です。 ワタナベ君のことも、例によって大好きなのでしょう…?というご期待に応えたいのですが、そうシンプルにはいかなくてですね、申し訳ありません。 ワタナベ君は、まだ若くて、繊細過ぎて、うっかり好きになってしまうには、線が細すぎる… 私は、強いひとが好きなんです。強がっているひとというか。背中を

    • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #2 一人称単数

      村上春樹作品に繰り返し現れる、作家の分身のようなあのひとが好きです。本作で、久しぶりに会えてうれしかったです。 《石のまくらに》 この短編の「僕」はあのひとだ。疑わずそう思って読みました。「彼女」はとても不器用な人のようで、あまり幸福そうでなく、「僕」に甘えてみせても、女性として魅力があるとは言い難い。 そんな彼女を特にジャッジせずに受け入れて、彼女の望むようにしてあげるところは、まさにあのひと。優しいな相変わらず、と思いました。 しかしこの展開が、アンチ村上春樹読者には不

      • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #1 告白のような

        『ノルウェイの森』の中に、大好きな一節がある。 「もっと素敵なこと言って」 「君が大好きだよ、ミドリ」 「どれくらい好き?」 「春の熊くらい好きだよ」 「春の熊?」と緑がまた顔を上げた。「それ何よ、春の熊って?」 「春の野原を君が一人で歩いているとね、向こうからビロードみたいな毛なみの目のくりっとした可愛い子熊がやってくるんだ。そして君にこう言うんだよ。 『今日は、お嬢さん、僕と一緒に転がりっこしませんか』 そして君と子熊で抱き合ってクローバーの茂った丘の斜面をころころと転

        • サラリーマンのドラマなら、倍返し、より「宮本から君へ」が沁みたりしませんか… 池松さんはやはりすごいです。何度も胸が痛くなりました。 https://www.tv-tokyo.co.jp/miyamoto_kimi/smp/

        「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #3 ノルウェイの森

        • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #2 一人称単数

        • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい #1 告白のような

        • サラリーマンのドラマなら、倍返し、より「宮本から君へ」が沁みたりしませんか… 池松さんはやはりすごいです。何度も胸が痛くなりました。 https://www.tv-tokyo.co.jp/miyamoto_kimi/smp/

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        • 「春の熊くらい好きだよ」って言われてみたい
          3本
        • ポストコロナについて思うこと
          2本

        記事

          ポストコロナについて思うこと2 人間関係

          理由をきちんと説明することはできないのだが、私は、たくさんの人たちと、浅く広くおつき合いする、ということができない。 職場でもプライベートでも、親しく連絡する相手の数をできるだけ限っている。SNSのアカウントもかなり閉鎖的で、友人知人はともかく、何なら、ただの情報収集のためのフォロー先ですらときどき見直して、数が増えないように気をつけている。そんなことを言い続け、やり続けてよくサラリーマンをやっているものだ。 まだ若かったとき、友人に「小さいボートみたいな人ですね、自分がし

          ポストコロナについて思うこと2 人間関係

          ポストコロナについて思うこと1 転職

          がんばって書いてみようと思い、女っぽい画像から始めてみる。会社人間の私としてではなく、ただの自分として書きたいから。 会社では、ポストコロナに向けた情報発信が盛りだ。コンサルティング・ファームはどこだってそうだ。書くことは好きだから、私も普通にその活動に参加している。でも、コンサルタントの書くものは全て、宣材だから、書きたいことを書けるわけではない。 人事コンサルタントとしての私が関心を持ち、自然と考えてしまうのは、普通のサラリーマンがこの変化に対応してどう生き残っていく

          ポストコロナについて思うこと1 転職

          ポストコロナは、ただ来るのを待つものじゃなくて、みんながすでに作りはじめているもの

          ポストコロナは、ただ来るのを待つものじゃなくて、みんながすでに作りはじめているもの

          コロナ対応の記憶「人材タイプC」定義の必要性

          人事部人事企画的な観点から見ると、コロナ対応は、以下3点に集約されるのではないだろうか。 ① リーマンショック以来といわれる厳しい業績悪化への対応 ② 働き方改革推進加速(業務オンライン化、テレワーク体制整備) ③ 組織、コミュニケーションのバーチャル化による、人材マネジメント変容への対応 ①については、要員計画見直し、人件費管理強化、最悪の場合の雇用調整、といった過去の経験を頼りに、既にあるスキルを頼りに対応していける。 ②については、働き方改革としてこれまで進めてき

          コロナ対応の記憶「人材タイプC」定義の必要性

          ポストコロナの家族関係について考えてみた

          Black Swanさんから、質問へのお答えをいただき、反省しています。 少しだけテレビにからむ仕事をしていたくせに、4K、8Kという技術がそちらの方向につながっていくとは考えもしませんでした。 テレビ局で見ると、素直に、きれいだな、と思いましたが、個人の家で見ると、きれいというより、見なくていいものまで見えてしまうなどと思っていました。 ほんとうに、なるほどです。 さて、 人間関係が、テクノロジーの力で、あまり変わらないとして、家族は、変わらないでしょうか。 私は、東

          ポストコロナの家族関係について考えてみた

          匿名ではありますが、自分ごとに限定して書いていこうと思います。普通の人なりに、自分の場所、書くことへの自分の射程距離が見つけられますように。

          匿名ではありますが、自分ごとに限定して書いていこうと思います。普通の人なりに、自分の場所、書くことへの自分の射程距離が見つけられますように。

          ポストコロナの人間関係について感じている小さな変化について、質問をしてみたい

          一連の投稿を拝見していて、いろいろ考えさせられました。 何となく感じていて、でも、共感を得られるものかどうか、全く自信がない内容ですが、勇気を出して、長い質問を書いてみます。こんなときに、答えを与えてほしいとねだってばかりいるのはよくないと思いました。 ここまでの規模のテレワークは皆初めてで、試行錯誤はありましたが、オンライン会議はこうすればうまくいく、バーチャルチームのマネジメントはこうだよ… というようなノウハウは、経験やいま出ている情報から、次第に身についていくので

          ポストコロナの人間関係について感じている小さな変化について、質問をしてみたい