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ポストコロナについて思うこと2 人間関係

理由をきちんと説明することはできないのだが、私は、たくさんの人たちと、浅く広くおつき合いする、ということができない。

職場でもプライベートでも、親しく連絡する相手の数をできるだけ限っている。SNSのアカウントもかなり閉鎖的で、友人知人はともかく、何なら、ただの情報収集のためのフォロー先ですらときどき見直して、数が増えないように気をつけている。そんなことを言い続け、やり続けてよくサラリーマンをやっているものだ。
まだ若かったとき、友人に「小さいボートみたいな人ですね、自分がしっかり見ていられる数の人しか乗せないのですか」と言われて、ただすてきな表現だと気に入ってしまい、それは個性などではなく社会人として致命的な欠点の指摘だと気づくのにも時間がかかったくらいできない。

最近、ようやくそんな自分を許せるようになってきた。この欠点をカバーするため何をするか、代償としてなにを支払うか、いつも考えているのだが、変われない。これはこれでやっていくのだと思っている。

ポストコロナでは、私が人間関係を広げることは、もっと難しくなるだろうか。

オンラインのつながりについては、すでにハードルが下がってきた気がするから、これまでより広く人づき合いをしようとするだろう。しかし、リアルではどうだろう。

オンラインで接点があるだけの人、
オンラインで仕事はする人、
仕事なら直接会う人、
仕事外でもオンラインなら会う人、
プライベートで直接会う人

これから新しく知り合う人とは、こんな5段階のスクリーニングを、感染リスクも考慮しつつ、互いにやっていくのだろうか。直接会って食事することへのハードルが、ほんとうに高くなってしまった。
それとも、緊急事態宣言解除のあと、そんなことはまた感じなくなってしまうのだろうか。

ニューノーマルでは、オンラインだけに閉じた人間関係も、ひとつの関係カテゴリとしてもう少し認められるようになるのだろうか。
匿名による誹謗中傷で、人がまた亡くなった。こんなことがもう起きないようにできるなら、ネット上匿名でいる自由は失ってもいいような気がする。匿名でいることをやめたら、オンラインの人間関係は変われるだろうか。

これから恋愛をして、結婚する人は、どうするんだろう。違う勇気も必要になってしまった。

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