女流棋士ｖｓプロ棋士 強さはどのくらい？レーティングは？
中学生で女流２級となられた女流棋士２名がニュースで紹介されていました！とてもフレッシュで素晴らしいニュースです！
上記は史上最年少１３歳で女流棋士となった鎌田美礼さんです！！！
鎌田女流２級は乃木坂に負けてない！と評判の美貌で、キッズモデルとして映像作品にも出演されていました。
で、女流棋士の強さってどのくらい？
先述の鎌田女流２級は上記の表でアマチュア３～４段（県大会常連レベル）に相当します。大人でも彼女に勝てる人はあまりいないでしょう。
女流棋士の中には県大会ベスト４～県大会優勝者レベルの強さに相当する方もおり、素晴らしい実力者がいます。
では？女流棋士で最強はだれか？？
女流棋士最強は里見女流４冠！
上記の青い部分が里見香奈先生のとったタイトルです。
まさに無双状態！突出していますね。
で、男性プロ棋士ｖｓ里見女流４冠の戦績は？
上記は２０１９年度の男性棋士との成績になります。
里見女流４冠の通算勝率が.506
里見女流４冠の実績は近年あがってきており
２０２２年７月時点でのレーティングは概算で１５５０ほどといわれています。
叡王戦『タイトル挑戦者』となった出口若武６段を里見女流が破っています。
さらに銀河戦において、A級棋士の佐藤天彦先生を里見女流が破りました！
下記をご覧ください！
飛車をつきつけられた後手が里見女流です
ここからドラマチックな逆転劇で、元名人である佐藤氏を撃破しました！
レーティングって いくつなら強いの？
レーティング１８００代＝タイトルホルダー級。歴史に名前が残るレベル。
レーティング１７００代＝プロ棋士の中でもトップ層。Ａ級棋士レベル。
レーティング１６００代＝プロ棋士の中でも上位層。強豪。
レーティング１５００代＝真ん中
レーティング１４００以下＝中の下
レーティング１３００代＝引退ギリギリのレベル。かなり弱いが、プロ棋士にカウントされてるので、プロ棋士と一言にいってもピンからキリまで、差が大きいです。
ただし冒頭の表の通り、我々アマチュア棋士からみるとプロ棋士とは雲の上の存在なので、里見女流がプロ棋士の真ん中レベルの実力ということはすばらしいことです！
里見女流４冠、３段リーグで敗れる！
ショックなニュースです。３段リーグとはプロ棋士になるための登竜門。
女流棋士のトップである里見女流４冠は３段リーグを突破できませんでした。女流棋士とプロ棋士は全く別のシステムで、プロ棋士になれた女性は存在しません。
しかし！大きな誤解があります！それは・・・３段リーグはプロの「初歩」ではなく、プロの「上位３０％」なのです！
３段リーグ（新人）のハードル上がりすぎ問題！
プロ棋士の世界も会社と同じです。
新人が入ってきたから、今の社員をクビ！とはいえないですよね。
年配棋士の席を守るために・・・
＜＜新人のハードルはすごい不利になります＞＞
プロの世界で上位３０％に入る実力者（レーティング１５５０～１７００相当）しかプロに入れません。
つまり３段リーグのハードルが上がりすぎ問題がうまれました。
じつは、里見女流４冠は「男性プロ棋士」との対局では勝率５０％以上あります。じつは「３段リーグ」での成績の方が苦戦しているのです。
一言でプロ棋士といってもトップの天才層～惰性になった年配の方まで・・・"ピンからキリ"まであります。
３段リーグの上位層はもうプロ棋士の下位層よりも強い！
なので、３段リーグで敗れることは恥ではありません。
実は藤井聡太竜王も３段リーグで５敗してます！
その敗れた相手は
◎西田拓也五段＝レーティング1741（２４位 /プロ棋士１６９名中）
◎本田奎五段＝レーティング1706（３２位）
◎山本博志四段＝レーティング1620（６３位）
などプロの世界でもトップレベルになる子たちが毎年３段リーグで戦っています。もはやロートルの下位プロよりも３段リーグの若い子の方がレベルが高いでしょう。
男女の性別のちがいは？？
男性の脳は空間認知能力が高い。女性の脳は言語野が発達し、協調性にすぐれるといいます。
たとえば将棋で「９手先に角の攻撃が通る！」というのはまさに男性の得意な空間認知能力の分野です。目に見えない未来の空間を認知することです。
逆に女性が優れている点は脳の言語野です。
『相手の気持ちを理解する』『ストレスの強い状況でも、協調性をもつ』
たとえば凶悪な殺人事件を起こすのは、多くが男性です。女性の場合は協調性からこれを回避しやすい脳の構造（言語野の発達）があります。
つまり、結論からいうと将棋という分野自体が男性の得意な分野なのです。
男女のライフスタイルの問題
男性の場合、プロ挑戦の年齢制限にあたる２６歳まで毎日１２時間３６５日休まずにつづけることも可能かもしれません。将棋だけにすべての人生をささげることが。
しかし、女性の場合は２０代の若い時期のすべてを将棋に捧げることは酷です。結婚や出産など若いときにしかできない大切なシーズンでもあります。
現実的にはここの問題も大きいでしょう。
たとえば大半の女性が「仕事のために２０代をすべて捧げます！」といったら、その国は少子化で滅ぶでしょう。とても難しいジェンダーの壁があります。しかし、そのことも私たちは真剣に改善せねばなりません。
～～最後に～～
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