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都民観察日記②毒親育ちチルドレン

こんばんは。


ゴールデンウィーク真っ只中ですが

皆さんいかがお過ごしですか?

実家に帰省したり家族と過ごたりする都民が多いこの季節。

1300万人の数だけ家族の形が混在する、カオス都市東京。

もちろん親がいたりいなかったり、人それぞれですが、

自分をこの世に生み出したたった一人、あるいは複数の親が

毒親だったら。

そんなこと考えたことありますか?


毒親とはそもそもいかなるものか。

ウィキペディアではこのように定義されています。

毒親は、物理的に子供に攻撃するタイプから精神的にじわじわと攻撃するタイプまで、幅広く存在します。


私が今回言及したいのは、

毒親を愛してしまう、毒親育ちチルドレン

毒親を英語で "toxic parents" と呼ぶことから

トキシくんというチルドレンを仮定してみましょう。


トキシくんは東京生まれ東京育ち。

両親がやっとの思いで産んだ、一人っ子。

トキシくんパパは、とある大手商社のエリート。

トキシくんにパパの夢を託し、理想の息子に育て上げました。

あらゆるスポーツに、音楽の習い事もさせ、

しつけは厳しめに。門限は17時。

ちょっとでも悪い成績をとったり、先生に呼び出されたりした暁には、

通学以外外出禁止。

もちろん恋愛なんてもってのほか。

…というルールを高校卒業まで遂行。ちなみに大学までの進路は全てパパが指定。パパが決めたところ以外、だめ。

トキシくんママは、いわゆる専業主婦。

パパに「外で働くな」と言われたから、おうちの仕事を全うしている。

パパに生活費を稼いでもらっているから、口応えはできない。

可愛いトキシくんが、あまりに気の毒だと思っても

パパの教育方針には逆らえない。


トキシくん。こんな環境で育ってきて、

両親のこと恨んだり、妬んだり、家出を企てたり、

きっとたくさんの葛藤があったでしょう。

実際のところ、両親のことどう思っているんでしょう?

トキシくんにインタビューしてみました。


ロールパンナ:トキシくん、君は家族のことをどう思っているんだい?

トキシくん:うーん。やっぱり、大切な家族かな。

ロ:え、こんなに厳しいのに、親のことうざいなーとか思ったりしないの?

ト:しないね。

ロ:ああ〜まあもう大人だもんね。そういうこと考えるのは反抗期の時だよね。

ト:反抗期。。。?反抗期ってどんな?

ロ:。。。?反抗期、あったでしょ?中学の時とか。

ト:いや〜特に。ずっと親のこと大切に思っているよ。

ロ:!?!?


当然のように親に家族に反抗していたティーンエイジャーだったロールパンナ。愕然としました。


毒親育ちの子どもたちに多くみられる共通点、それは

・自分の親が毒親であることに気づかない。

・自分の育ってきた環境が異常であることに気づいていない。

そして、

・親が好き。

・でも親の完璧な「理想の子」でないと、自分は愛してもらえない。

・だからどんな条件でも飲んでしまう。

・親から寵愛を受けるために!!!

結構この方程式、当てはまります。

そして、この毒親育ちチルドレン、

大人になってから、思わぬところでその弊害をもたらされます。

例えば、です。


毒親育ちチルドレンだって恋はします。

しかし、彼らは恋人の寵愛を賜るために、同じ行動をとります。

・恋人が好き。

・でも恋人の完璧な「理想の相手」でないと、自分は愛してもらえない。

・だからどんな条件でも飲んでしまう。

・恋人から寵愛を受けるために!!!

そう。親と恋人を混同してしまうのです。

でも、親と恋人って全然違いますよね?

大体の恋人は、別に完璧じゃなくても愛してくれます。

けれども彼らは完璧じゃないことに独り悩んでしまいます。

そして恋人の理想を叶えられない自分を責めます。

自分を追い詰めます。

最終的に、逃げるしかないと考えてしまいます。

毒親育ちチルドレンは、恋愛から逃げてしまいます。

勝手に逃げていってしまうのです。

完璧じゃなくても愛してあげるのに!


トキシくん。まさかこんな人身近にはいないよなあと思っている皆さん、

いますよ。トキシくんのようなチルドレンはそこら中に隠れています。

彼らはいたって普通に真面目に生活していますが、

人知れず、人生のジレンマに頭を抱えているかも知れません。


そんなトキシくんたち、どうすれば助けてあげられるでしょう。

他人が助けてあげたいと考えるのは、お門違いでしょうか?


GW、家族と一緒に柏餅をついばみながら、

家族の、親のあり方について。子どもの末路について。

少し考えてみてください。

何かご意見・ご感想ございましたら、お気軽にどうぞ。


今日はここまで。

ロールパンナ





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