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【居場所としての美術館】 八戸市美術館 鈴木コレクション
訪問のきっかけは、建築家・西澤徹夫氏の初の個展を見て八戸市美術館へ行きたくなったのだ。
ここで次なる目的は青森、と書いていた。
思いの外早く実現できて嬉しい。
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ちょうど幕間の時期にあたったため企画展は準備中。
しかしコレクション展は開けてくれていて、この地域でどんな方向のコレクションがなされているか見ることができた。
少しでも、企画展がやっていなくても、常設展示ちゃんと行っている美術館は大変好感が持てる。
地域に美術が開かれている、開くのだという意志を感じるから。
鈴木コレクション
「鈴木コレクション」は、八戸の実業家で美術コレクターであった鈴木継男と、その妻のあじやが、1999年から2012年にわたって八戸市美術館に寄贈した、176点にも及ぶコレクションです。
浮世絵で例えたら美人画ズラリという、ところだろうか。
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油絵を中心に海外の宮殿のような飾り方で見せる百花繚乱の絵画。
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東郷青児の絵画も久々に見た。あぁ、日本のマリーローランサン的な絵画だよなァとぼんやり眺めていた。
そういえば大モーター問題で注目されてる某ひまわり系生保の「◯◯ジャパン美術館」は以前「東郷青児記念 ◯◯ジャパン日本興◯美術館」とかいっていたけど東郷青児の名前は外したな…コレクションはちゃんと維持されているのだろうか?なんて思いつつ。
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クレヨンのイラストからは想像もつかなかった。
建築について
こちらはスコンと天井の高い空間、いわゆるロビーがありその中でコーナーコーナーで人々が思い思いの過ごし方をしてる。
美術館、というよりも公民館的な、市民センター、区民センターのような。
受付裏にあるテーブルで自習する高校生。
参考書を開いている子もいれば、ぐでーーっと突っ伏して仮眠中の子も。
その側ですてきな制服に身を包み来館者を案内したり、連絡しあったりしている職員の方々。こちらに制服の話が載っている↓
ミュージアムショップの先にもベンチやデスクがありくつろぐマダム。
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これ、すごくいい。
だって美術館がすごく身近じゃないか。
見るためだけの美術館じゃない過ごし方をしてる八戸の人々を目の当たりにし「これだよ!」と思った。この敷居の低さが大事なことじゃないか。
ここに来て本当に新しい美術館の姿を見た。
既存の美術館も地域の人にとって身近な、心から通いやすい場所にする。
そういう価値基準を目指してもよいなと考えた。
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これが西澤さんの建築として目指した世界なのか。
リニューアル前から市民の方々に親しまれていた土壌があったのかもしれない。新しい建築になったからといっていきなり親しみが育まれるのは難しい。八戸市が大事にしていた美術に対する思いが受け継がれた結果なんじゃないかと思っている。
東京都内の公立美術館で、解体・縮小の憂き目にあうケースもある中、美術館として、街の憩いの場として新たな歴史を堂々と歩んでほしい。
【八戸の町 散策】
十和田から乗ったバスを降りた瞬間にこのお店。
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入らずにはいられない。鯛焼きとおでんは魅惑の組み合わせ。
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本八戸駅のニューデイズおみやげコーナーで買ったこわれ南部せんべいチョコQ助がものすごい美味しくてもっと買ってくればよかった。。。と後悔。軽いし、お土産にもってこいだった。
おすすめですよ南部せんべいチョコQ助!ぜひ見かけたらご賞味を。
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