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猫背 VS “良い”姿勢

猫背か、良い姿勢か。どちらがいいですか?と聞かれたら、「良い姿勢です!」と答える人が多いのではないでしょうか。

そう、世の中は、「良い姿勢は良い」論が占めています。誰も猫背がいいなんて、なかなか言ってくれません。ですが、以前書いたと同じように、猫背にも、いわゆる“良い”姿勢にも、同じように良いところと悪いところがあります。今回はそこを紹介していきたいと思います。

実はどちらもダメなケースがある

*ここでいう“ダメ”というのは、身体にとって負担という意味で使っています。

猫背も、良い姿勢も、ずっとその同じ姿勢を継続していたら、実はどちらもダメなんです。

私たちの身体は動くようにデザインされているので、ずーっと猫背でいるのも、ずーっと良い姿勢でいるのも、どちらも動きが少なすぎて負担になります。

なので、ここで結論を言ってしまうと、猫背の人でも、ずーっと猫背でいなければいいし、“良い”姿勢の人も、ずーっと頑張って良い姿勢を保たなければいいわけです。それだけで、身体の負担が軽減!!

“良い”姿勢でいる人の場合、自分は良い姿勢だから、身体に負担なんてありっこないと思いがち。それゆえ、1日の終わりに不必要に疲れてしまっていたりするので、良い姿勢の人は、たまには力を抜いて猫背にしてみたり、猫背の人は、たまには気合を入れて“良い”姿勢にしてみたりするのがオススメ。

猫背の良いところと良くないところ

猫背に良いところなんてあるの?と思ったそこのあなた!あります。

・リラックスしやすい!

・背中に呼吸が入りやすい!

が、挙げられます。まぁ、それだけなんだけど笑。でも大切なことです!

では、良くないところ。これはあくまで、“ずーっと猫背でいるとしたら”ですが、まず、

・見た目が良くない

こればかりは致し方ありません。背中がまんまるな人と、背中がしゃきーんとした人がいた時に、どちらに仕事を頼みたいか、と言われれば、それは“姿勢が良い人”だろうし、どちらとデートしたいかといえば、おそらく“姿勢が良い人”になりやすいかと。。。

他にあげるとすれば、

・頭と首が前に出やすい→頭痛、肩こり

・身体の前側が短くなり、胸とお腹の空間がつぶれやすい→息を入れにくい、内臓が働きにくくなるかも、腰痛

・歩く時に脚が前後に開きにくい→とぼとぼ歩きがち、股関節の柔軟性が下がりがち、足首硬くなりがち

などなど。身体の負担は大きく、痛みを生み出しやすくはなります。

“良い姿勢”の良いところと良くないところ

*ここで言う“良い姿勢”は、いわゆるメディアに登場するような、あごをひき、胸を張って、ぴーんとしているような姿勢を意識的に保っている状態を指しています。

良いところは、

・やる気が出やすい

そして、もちろん

・見た目が良い!

これにつきます!…それだけ??という感じがしますか??猫背だと息が入りにくいんだから、良い姿勢だったら息が入りやすい気がしますか??たしかに、胸の前が広がってるので、身体の前側には息は入りやすいかもしれません。…が、しかし、

・胸が広がっている→胸椎(首の下くらいから後ろ側の肋骨の終わりくらいまである背骨)の丸みがなくなりがち→息を吐きづらい、肩こり

になったりするんです。

そして、他にも

・顎を引きすぎ→本来ある首のカーブが減少→頭痛、肩こり、呼吸しづらい

・背中が緊張しがち→背中に呼吸が入りづらい、腰痛

・全身緊張しがち→不必要に筋肉を使ってしまい、コリやすかったり、硬くなりやすかったりしがち

なんかが挙げられたりします。

つまり、その姿勢を続けなければいい!

猫背も、“良い姿勢”も、その姿勢を続けてしまうことが結果としてマイナスにつながります。だから、すでに最初の結論でもお伝えしましたが、その姿勢を続けなければいいんです!

猫背の人は時にしゃきーんと、良い姿勢を意識している人は時にリラックスして背中を丸く。何をもって“良い”姿勢というかによりますが、私たちが長年義務教育で学ばされてきたような“良い”姿勢は、決して身体を楽にしてくれる姿勢ではないんです。

猫背はいけない、良い姿勢を保つことが大切、と思いがちだけれど、いろんな姿勢でいられることが一番身体を楽にしてくれます。本当は、いろんな姿勢のちょうど中間地点あたりが、見た目も良くて、身体も楽な場所だったりするんです。

そんな場所を探すにはプロの手助けがあった方が良いかな、と思うけれど、まずは、同じ姿勢を継続しないようにする!だけでも心掛けてもらえると、そこにはいつもより1日の疲れがたまりにくい身体があるかもしれません♡



この話をより詳しく知りたい方は是非↓
『ヒントは自分のカラダの中にある』

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