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プライベートレッスンとグループレッスン(動く系)の良いとこ悪いとこ

「運動を始めてみようかな」

そう思った時に、多くの方が、「…で、どう始めよう?」となりがち。いまいち良くわからないから、「じゃ、ウォーキングしてみようかな」「走ってみようかな」
そんな流れになることが多いように個人的に感じています。

運動をするにあたり、

・1人でできるウォーキング、ランニング、ストレッチ
・スポーツクラブやカルチャーセンターなどで出来るグループレッスン
・プライベートで見てもらう個人レッスン

など様々な選択肢が!ジャンルによってはグループレッスンが主流なものもあれば、プライベートが主流なものもあれば、中にはグループでもプライベートどちらも可能なものもあります。

今日は、ざっくりとジャンルを問わずに、グループレッスンとプライベートレッスンの良いとことそうでない点を紹介。

プライベートレッスンの良いとこ

○個人的なからだの使い方の癖をしっかり見てもらえる
→からだの使い方の癖(誰にでもあります)を放置したまま運動を続けることで、痛みや怪我につながったり、ちょっと使い方を変えれば出来ることが出来ないと思ったままになりがち。ここをケアしながら運動することで、痛みや怪我の回避が可能です。

○自分のレベルやペースに合わせて進めてもらえる
→指導者の方針や腕前にもよりますが、適した人に出会えれば、モチベーションなども含め、バランスをとりながら個人のペースに合わせて進めてもらえるかと思います。

○わからないところが聞きやすい
→1対1なので、質問などはしやすい環境

グループレッスンの良いとこ

○クラス全体のペースに合わせる必要がある
→リズムに合わせたり、クラス全体の流れに合わせることで、順応力は増します。

○他の人を見て、動きを学ぶことができる
→これはグループレッスンのもの凄く良い点(個人的に推し)!どこか注意されている人がいれば、自分はそうなってないかな、と確認できたり、「あの人の動きは素敵!」という人がいれば、良いお手本になることも。自分の今のレベルや成長もわかりやすい!

○グループのエネルギーに引っ張られて頑張ることができる
→1人だとつい「やりたくなーい」と思うことも、グループだと致し方なくやらざるを得ず、やってみたらできた!ということがグループレッスンでは起こりがち。場のパワー(これも私の一押し!)

お互いの良いとこが欠点でもある

プライベートレッスンもグループレッスンもそれぞれ利点はあるのだけれど、それぞれの利点が、それぞれの欠点にもなりえます。

例えば、プライベートレッスンに慣れ過ぎてしまう場合

・自分以外のペースに合わせることが苦手になる

・1つの出来ないことに固執してしまう
→そうすることで、頭で考え過ぎてしまうようになり、緊張しがちになり、どんなに頑張っても上達しにくくなる(ここも指導者の手腕にもよるけど)

・チャレンジが少なくなりがち
→行うことのチャレンジは指導者が与えてくれると思いますが、人は様々な環境の中で生きているので、本人や指導者が予測しないことにチャレンジがあることも。


次にグループレッスンに慣れ過ぎてしまう場合

・自分の得意な使い方(=自分の癖)をしやすくなってしまう
→そのうち、使い過ぎている場所と使わなさ過ぎている場所が出来てしまい、痛みの原因になったりする。

・つい頑張り過ぎて無理してしまいがち
→隣の人はやってるから、自分もあれぐらいまでやってみよう、とチャレンジとしては良いのですが、度を過ぎてしまい痛みに繋がることも。

・人の動きを見ながらやる癖がつくと、1人で動こうと思っても動きが記憶されていない
→他の人の動きを見ることで学ぶことも多いのですが、人の動きしか見てなくて自分で自分が何をしているのかをしっかり感じとっていないと、最終的に自分のものにはなりません。ジャンルにもよりますが、上手にはなりにくい。

そこで、どう選択するか

運動する際に、プライベートで見てもらうのが好きな人、グループクラスを受けるのが好きな人。それぞれ好みがあります。

自分で好みがわかる場合は、まずはそこからでOK!

好みがわからなくても、最初から1対1だと緊張しちゃうな、という人はグループレッスンが良いと思うし、逆に、沢山の人の中でついていけるか不安だな、と言う人はプライベートレッスンが良いかと思います。

ジャンルによっては、プライベートレッスンしかないもの、グループレッスンしかないものもありますよね。

例えば、パーソナルトレーニングは基本的にプライベートだし(パーソナルだからね笑)、ダンスは基本的にグループ。

なので、自分にやってみたいことがある時には、プライベートかグループかの選択肢がないことも。

問題は慣れてきた頃

さて、何を選んでも最初は問題ありません。そのまま継続していけばいいし、合わないと思ったら変えればいい。

問題は“慣れてきた頃”。慣れてくると、上記に挙げたそれぞれの欠点が影響し始めてくるからです。

なので、私はロルフィング®︎のクライアントの皆様で運動をされている方には、時期や身体や動きの状態を見て、異なるタイプのレッスンを勧めたりすることがあります。それは、プライベート、グループに限らず、エクササイズの種類も同様です。
(もちろん、選択は本人の自由)

慣れてきて、

「最初の頃はやったら体がすっきりしたのに、すっきりしない」
「なんだか体が痛くなりがち」
「いまいち成長が止まっちゃったな」
「なんだか煮詰まったな」
「なんだか楽しさが半減しちゃったな」

そんな感覚があったら、

ぜひ一度、選択肢があるジャンルであればプライベートレッスンとグループレッスンを変えてみてください。

選択肢がないジャンルの方でも、
・休んでみる
・違う先生のレッスンに出てみる
・他のジャンルにしてみる
という選択肢もおおすめです。

特に

「なんだか楽しく感じないな」(初めは楽しかったのに)

というケースの場合は!!
→楽しければ体を痛めない、というわけではないけれど、楽しくないと、気持ちも動かず、余分な力が入りすぎたり、考えすぎたりしてしまいがち。

日本では継続に美徳を感じられやすいですが、楽しくないのであれば休むのもありです。やめるのもあり。またやりたくなったら始めればいいだけです。

煮詰まったな、と思ったら、思い切ってレッスンの種類やジャンルや先生を変えてみましょう!

運動を始めよう、と思ったきっかけにもよると思いますが、今からプロを目指す!とかそういうことではなく、楽しいから、気持ちいいから、身体を動かしたいから、で始めたのであれば、その気持ちが大切です♡

グループレッスンを選択した時に覚えておきたいこと

プライベートでもグループでも、利点と欠点がある。それはお伝えしましたが、プライベートが好きな人はグループが苦手な人も多く、グループに手を出せないことも。ま、それはそれでいいんだけれど、グループの良さもこの記事で知ってもらえたら嬉しい。

ちょっとした問題は、グループレッスンが好きで、プライベートに手が出せない人。これもまた好きにしてもらえればいいんだけれど、グループは個人の癖にアプローチしにくい、というのが本当に気になるところなのです。

絶好調!であればいいけれど、もしここで書いたような気になることが出てきた時には、是非プライベートを。

グループレッスンでカバーできない、個人的な身体の状態や動きの癖をケアするにあたっては、プライベートレッスンは必要だけれど、同じジャンルのプライベートレッスンである必要もなかったりします。

それこそ、パーソナルトレーニングでもいいし、ピラティス、ロルフィング、その他ボディーワーク、何でも良いのです。(合う合わないあり)
兎にも角にも、

・自分の身体の状態を見てアプローチしてもらえる
・からだの使い方の癖を見つけてアプローチしてもらえる

これをしてもらえるなら、何でもOK!

例えば、私がダンスを学んだアメリカでの私の周りでは、ダンサーはピラティス、ヨガ、ジャイロトニック®︎、ロルフィング、アレクサンダーテクニーク、フェルデンクライスなどで身体の使い方のケアやトレーニングをすることが普通に行われていました。

グループレッスンが好きな方は、ぜひ、どこかで自分の個人的な身体のケアやアプローチが必要になることがあるかもな、ということだけ覚えておいてもらえたら嬉しいです♡

気になるお財布事情

ここまで話したところで、プライベートレッスンとグループレッスンでどうしてもどうにもならないことが。それはレッスン料金。当たり前ですが、プライベートレッスンの方が高くなります。様々なボディーワークしかり。

それをふまえると、普段グループレッスンを受けている方々がプライベートレッスンに手を出すのが、やっぱり躊躇してしまうところですよね。

私が、私のクライアントや生徒さんに伝えるのは、グループレッスンの回数を減らしてでもプライベートレッスンを受けた方がプラスになることも多くあるということです。

例えば、グループレッスンを1ヶ月休んで、その代わりにプライベートレッスンやボディワークを1,2回受けるとか。

ちなみに、そんな状況になる時、それは上記したように“すでに慣れてきた”時期。なので、1ヶ月くらいグループレッスンを休んでもどうってことはありません。ぜひ、新しい感覚を体に入れてあげてください。

プライベートレッスンを受けるにあたり、誰から受けるかは鍵にはなってくるかとは思いますが(紹介してもらうのが良いかも)、良いプライベートレッスンはグループレッスン何回分にもなります。

体を一度痛めてしまったら、そこを改善させるにあたり時間もお金もかかります。もちろん、日本の場合、保険もありますし、それにお金はそこまでかからないかもしれません。ですが、とにかく時間もかかり、体もしんどい。

グループレッスンを減らしてでも試してみる価値はあると思いますよ!
(それでももちろん、上記したようなグループレッスンの利点もあるので、プライベートだけを勧めたいわけではありません)

最後に

得手不得手は、何に対してもあるものですが、自分の好きなものを選択しつつ、たまには異なる刺激も入れてあげると、身体は喜びます。

まずは自分はどちらが好きなのかを大切に。

煮詰まった時には、レッスンスタイルに限らず、先生やジャンルなど、とにかく環境を変えて、楽しみ探究し続けられる道を探してみてください♡

痛みによって好きなことが継続できなくなる、なんてことがないように、いろいろ試しながら、継続していけますように。

人見知りで、一人でも平気な顔はしていますが、応援してもらうことで力を得て、サポートされることはとても心の支えになります。サポートしていただけたら、すごく嬉しいです!