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シン・九州 結 七~とある次元の物語~

結 黒船1


2024年3月28日(木) 19:44pm オンライン教室
「...勝手に首都んサイバー空間ば飛びよッとです。そいだけやなかッ 大統領府んサーバーに憑依ばして、国連事務総長と暫定大統領の話ば盗み聞きしよっとですよ。小森助教授 タケシばキツく叱ってください」
先生のAI理論の授業が終わったとたんに、ホノカさんが先週日曜日の冒険をチクリ出した
「またやりぁがったな」「ナンしよっとか」「コラッ」「バカね」
教室のみんなも揃って怒り出す
小森「タケシ この前話したよね。いまKnetには危険な場所があるって。そこには近づくなって」沈んだ声で返す「はい」
小森「特に長崎には怪しい連中がウロウロしてて、サイバー軍も手を焼いてるんだ。迂闊に近づいちゃだめだよ」沈んだ声のまま「はぁい」
「ホントにわかっとっとッ」やけに怒るホノカさんに明るく「ほぉーい」
ホノカ「なんねそれは!?」
小森「で、国連事務総長の様子はどうだった?」
ホノカ「えッ!? ちょっと…助教授?」
ボク「ちょうど海軍の3つの艦隊が出てくトコとこが大きな画面に映ってて、それを見ながら大統領と握手して喜んでた…よね? ホノカさん」
ホノカ「暫定たい、暫定大統領ゥ」
ムロイは驚いて「ちょっちょっと待って、連邦海軍の話?」「うん」
ムロイ「そんな話は初耳だよ ホントなの?」ホノカ「ウチも観ました」
ムロイはまた驚いて「エッ…君も...憑依したの?…大統領府で?」
ホノカはオドオドと「す すいません、つい...」
小森は考えながら「連邦海軍の艦隊が...それも3つも…同時に..ん〜〜…そんな情報は一般には伝えられてないね」
ムロイ「いやいや、KHKにも届いてませんよ、そんな話」
ボク「えっムロイさんってテレビの人?何してる人? アナウンサ?」「...」
ミナミ「いったい、艦隊は何をしに...」
小森「それに、どうして事務総長がそれを喜ぶんだろう?」続けて
「実はね、きのう大国海軍の北海基地から出航した太平洋第一艦隊と、東海基地から出航した第二艦隊と、南海基地からの第三艦隊が東シナ海で合流して、その大艦隊が太平洋に向かったと、大統領府から連絡があったんです」
ムロイ「あっちも3つ!?」ホノカ「いったい、何んが起こりよっと…」

先生が急用でオンライン教室からログアウトしたあと、思いきって
「ねぇ、ボクらもさぁ、アバターでKnetを守ろうよ」
ホノカ「バカね、助教授の話ば聞いとらんと?」
「無理無理」と10人ぐらいがログアウトして出てっちゃった
ミナミ「でも正直、サイバー軍だけじゃ足りないよ。Knetは広いからね。AI型プロトタイプで見廻りの実験をしてるらしいけど、ことごとく敵AIにやられちゃってるんだって」
ムロイ「そりゃ手伝えるんなら、手伝いたいけど...」
ホノカがキツめに「バッテン、ウチらに何んがでくっとッ? 敵ば見つけてん、サイバー軍に連絡ばする前に、砕け散るだけタイッ!」
ムロイ「だよねぇ、武器もない俺達に出る幕はないよなぁ」
ボク「あるよ」 シーーーン    ホノカ「なんち?」
ワクワクが溢れながら「この前、先生に聞いた武器を作ってみたんだ。
ウイルス消毒波でしょ、ノイズ砲でしょ、冷凍カプセルと、あと熱風弾も」
ムロイ「ぉいぉいぉい」 ボク「見る?」
ホノカ「ゴラァーッ なんが『見る?』ねッ、 なんば作りよっと!」
ミナミ「それ…使ってみたの?」
ウキウキで「うん」 ホノカ「『うん』やなかバイッ」
ボク「もぅ、おこりんぼだなぁ」ホノカ「はぁぁぁぁぁ」
ミナミ「まぁまぁ じゃあさ、ちょっと見せてよ」 ランランで「うん」

アプリ クマソを起動して、お猿のアバター タケルでサイバー空間へ飛び出ると、画面をみんなと共有した。敵に見立てたアバターを起動して
「このヤタガラスっぽいのが敵AIね」
ホノカ「そいのどこがヤタガラスね。コウモリんごたポンコツAIたい」
ボク「ひどぉーい」 ムロイ「まぁまぁ」
ボクが「いきまぁーす」と、いきなりノイズ砲をバァァァン撃つと、
ポンコツAIは目の前で砕け散った。シーーーン
エヘエヘで「どう?」 ムロイ「いつのまにこんなモノを…」
ミナミ「スゴイ!すごいよ、それって僕たちも使えるの?」
ボク「うん、共有フォルダの武器庫ディレクトリにコードを置いとくね」
ホノカ「待って待って待って、ちゃんと助教授に言ってからタイ」
ボク「コレがあれば、みんなで戦えるでしょ」
ホノカ「コラッ ウチん話ば聞かんねッ」
ムロイ「よし、みんなでやろう」
「うん」「ちょっ…」「ジャバンめ、見てろよ」「あの…」
ミナミ「なんてチームにする」
ムロイ「決まってるでしょ防人でしょ、やっぱり」
ホノカ「サイバーたい、サイバー防人たい」ありゃりゃりゃ
ムロイ「エッ、ホノカ...さん?」ホノカ「ウチも、守りたかッ、こん国ば」

ちょうどその頃、青いタマゴのウイルスが、キュークツなコンピュータの中で孵化した 真っ暗なサイバー空間に子分AI オタケの目があく
本能コード起動「探れ守れ増やせ、タケルのために」
敵は...いない、学習メモリ領域...確保
キュークツの小っちゃなCPUパワーを、ちょっとづつ、こっそりと盗みながら、少しづつ子猿アバターに成長するオタケ ここはどこだろ?
キュークツは、誰かに呼ばれると地図データを探して届けてるみたい
キュークツが休んでる隙に ネットワークは?...あった
でもインターネットと繋がってない ん? オイラはどうやってここに?
リンク...OK...サーチ...ネットワークには、なんか色々つながってる
司令室、ナビゲーション、原子力エンジン、三次元立体運動、巡航ミサイル、深度、ソナー...なんだこりゃ?
とりあえず...司令室に侵入しよっと

2024年3月29日(金) 19:03pm 長崎府 サイバー空間
「見てあそこ。単独ウイルスはね、ああやって侵入できそうなサーバーを見つけると黒いタマゴに変わるんだ」と、お猿のアバター タケルが指差す。
きのうの夜に結成したサイバー防人 8人のアバターが、首都を、いまサイバー空間で一番ヤバい街をダンゴになって飛んでる。
タケルは、そのタマゴに向かって右腕を伸ばし
「コイツらは、こうやって」 ピィィィン ウイルス消毒波を撃つと、
黒いタマゴはドロッと消滅した。
「おぉぉぉ」と驚くみんなの声 へへへ
「よし俺も」ムロイのアバター 埴輪のクサカベ が街へ降りていく。
「そこのはウチが」ホノカのアバター 白い猪のイブキ が続く。
「あっちにも」とミナミのアバター 熊のハヤト も。

次々に駆除される黒いタマゴと単独ウイルスども。
ふとイブキが「バッテン、こん黒かタマゴは何になると?」と素朴な疑問。
タケル「うーん、わかんない。何がいつ生まれるのかも」
クサカベ「今は、悪そうな芽は摘んでおくに限るよ」
イブキ「バッテン、キリんなか...」

と、突然 イブキの後ろから、あの三本足が下りてきた。
「出たぁぁ」「コイツゥゥ」「うわぁぁ」
パッと飛びのく防人たち。クサカベ「これがヤタガラスか」
いきなり、ヤタガラスがノイズ砲を吐く。 バァァァン
ミナミの熊のハヤトが一瞬で吹き飛んだ。
「きゃあぁぁ」「わぁぁ」「イヤァぁ」悲鳴が上がる中、
砕け散るハヤトの向こうから、タケルがヤタガラスへ両手を伸ばして
「ギッタギタにしてやる」 バァァァン とノイズ砲をお返しした。
一瞬で砕け散るヤタガラス
「うわぁ」「やったぁ」「スッゲェェェ」
ところが、飛び散るヤタガラスの向こうに、もっとデッカいヤタガラスが翼を広げて降りてきた。
「ぎゃあぁぁ」「デカァァァ」
逃げる防人たちの悲鳴の中、タケルだけは両腕をそいつに向けて
「くらえッ」 バァァァン 
と撃ったノイズ砲を、そいつはスルリとよけやがった。「エッ、ウソ…」
バババァァァン とヤタガラスは特大ノイズ砲返す。
「みんな、よけてぇ」タケルの右腕が吹き飛び、防人のひとりが砕け散る。
「きゃあぁぁ」「イヤァぁ」
タケルはよけながら右へ廻り込み、左腕で冷凍カプセルを投げつける。
タケルを狙ったノイズ砲を吐く寸前で、ヤタガラスが一瞬凍りつく。
タケルが叫ぶ「いまだ、イブキッ」
凍りついたヤタガラスの鼻先に、白い猪のイブキ
イブキが吠える「ウチらん仲間に、ナンしょっとぉぉぉ」 バァァァン
猪の鼻から噴き出たノイズ砲に、デッカい三本足は木っ端微塵に吹き飛ぶ。
「やったぁ」「ヨッシャぁぁ」「スッゲェェ」雄叫びの防人たち。
クサカベ「まだいるかも、周りに気をつけて」
イブキ「大丈夫ね タケル?」
タケル「やったぁ、ねッ ボクらでも戦えるでしょ」と残った左手で親指を立てると、防人のアバターたちは、それぞれのガッツポーズを返した。

ちょうどその頃、司令室 中央管制コンピュータの中で、
ウイルスから少しづつ子ザルAIへ成長していたオタケは、
ネットワークから拾ってきた情報を組み立てて、
ようやく自分が潜水艦にいることを突き止めていた
大国 浙江省 舟山海軍基地所属ロサンゼルス級攻撃型原子力潜水艦「上海」
全長 109.73m 全幅 10.1mの巨大な艦は、114名の乗員を乗せて、潜航深度 403mでオヤブンがいる九州方面へ向かってる
艦内ネットワークに繋がってる、低速な水中音響通信のやりとりを分析すると、どうやらこの艦以外に11隻の潜水艦が一緒に作戦行動してるみたい 他の艦にも侵入しといたほうが…安全かも
ん? 艦首が上がって上昇を始めた 深度がドンドン浅くなる 200m...80m...12m...0m…
うわぁッ 艦内ネットワークにインターネットの窓があいた
中央管制コンピュータからインターネットへ次々と電車が出ていく
ついつい本能で、電車の窓へ次から次へと青いタマゴを放り込む 
インターネットからもドンドン電車が入ってきて、
艦内ネットワークのコンピュータへ電車たちが振り分けられてく
よぉぉおし、この騒ぎにまぎれて
敵に見つからないように、ソォーッとオヤブンにメールを…
オヤブン、オタケです。いま大国の潜水艦で...」

2024年3月29日(金) 22:21pm  健軍1丁目X-Y
「なによ、最近パソコンばっかりで...ちゃんと宿題やってるの?
たまにはさぁ、丈と遊んであげても...(あぁだこぉだ、どぅしたこぅした)」
ママのお説教を聞き流しながら、心の中で
「ボクはねママ、さっきまで連邦のために、ジャバンサイバー軍とね
戦ってたんだよ 立派な勇者なんだからさぁ もうそのへんでイイじゃん」
長ぁいママの話がやっと終わって、お風呂のあと部屋に戻ると

ん? メールの着信マーク...誰だろ? えッ… オタケ!? ウソ…
オタケだッ! やったやったやった、タマゴがかえった やったぁぁぁ

ボクのこと オヤブン だって へへへ  オタケのメールには、
大国のロ級原潜「上海」で生まれて、
潜水艦は12隻もいて、乗員は全部で千人ぐらいで、
その潜水艦隊が九州の方へ向かってて、
たまぁにインターネットと繋がるときにメールできるって、
水中音響通信で他の潜水艦にも侵入しようとしてるって、
生まれてからのデキゴトが、書いてある
へぇー、なんかガンバってんジャン オタケ
でも、なんでKnetから大国の海軍にメールが出てたんだろ
地図データを管理するキュークツに侵入したってことは、
九州の地図情報が大国に流れてたってことだよね...どゆこと?
先生に報告しとこ
あの日、青いタマゴを20個ぐらい投げたから、5%のフカ率ってことかぁ
オタケも青いタマゴを投げてるはずだから
インターネットを飛べる日は近いかも へへへッ


2024年4月1日(月)
大統領令で独立記念日の祝日となったこの日、
九州連邦各地では朝から独立を記念する行事が催されています。
AIツクシノシマの計らいで、AIミチザネが音頭をとって、
ありったけの食材をつぎ込んで、
全国民へUSKカードフリーでご馳走やお酒が振る舞われ、
お祭好きの九州人気質も手伝って、
独立記念日は国をあげてのお祭騒ぎへと盛り上がっていきます。

と、テレビからKHKお昼のニュースが流れます。
大きな瞳の守下 恵梨奈アナがアップで映り、緊張した声で伝えます。
「緊急速報です。大統領府によりますと、本日正午に、
ジャバン 北海道、四国、琉球の3つの地域において、
社会主義共和国への独立宣言が発せられました。
いま、ジャバンは大激震と大混乱の渦中にいます。
加えて大統領府より、我が九州連邦は、
北海道、四国、琉球の3つの地域と安全保障条約を締結し、
北海道へは連邦海軍第一艦隊を、琉球へは第二艦隊を、四国へは第四艦隊
派遣して、独立を支援していると、発表がありました。繰り返します...」

「うわぁぁぁ」「スッゲェェェ」「よかたい、よかたい」
「こいがドミノ理論たい」「ジャバン崩壊だぁ」

思いもかけない独立宣言3連発にヒートアップしたお祭り騒ぎは、
次の日も続き、ご馳走とお酒は、尽きることなく振る舞われます。

北海道、四国、琉球の3つの地域の知事たちは、
九州連邦が独立した当初から、
軍事や統治の支援を九州連邦に相談していました。
そして九州同様、水面下で地下組織が新しい国作りを進めて
今日に至ったのです。
この独立をジャバン軍から守るために、
連邦海軍の3つの艦隊をそれぞれの地域に派遣していました。
大統領府しか知らない秘密裏の出航でした。

ところが、3月24日に武と帆香が、この秘密を見てしまいます。
大統領府のサーバーに憑依して、
3艦隊の出航と、3つの地域の独立を喜ぶステンレス国連事務総長の姿を。国際連合はドミノ理論を支持していたのです。
世界の気候危機を救う方法は、社会主義化しかない と。
それほど九州連邦とその理念は、魅力的で新しい国に見えました。

ところが、武と帆香の話は、思わぬ方向に転んでいきます。
3月28日に武と帆香から話を聞いた小森助教授は、
艦隊の出航を何気なくサイバー軍に話してしまいます。
翌日、サイバー軍経由でこの話を聞いた大統領府は慌てふためきます。
ドミノがリークしたのか と。
九州連邦はすぐに3つの地域へ「リークしたかも注意して」を伝えますが、高知県だけ伝言ゲームの中で「リークした」に化けてしまいます。
あわてた高知県は、
3月30日の夜に、金融ネットを単独で切断してしまいます。
驚いた香川県は、怒涛のツッコミで金融ネットを復旧させますが、
この一瞬の切断を、ジャバン金融庁は見逃がしませんでした。
金融庁から報告を受けたジャバン政府は、すぐに四国を調べます。
そして香川県 高松港沖に、
そこに居る筈のない九州連邦海軍 第四艦隊を確認すると、
政府に激震が走り、すぐさま 静かに 反転攻勢に出ます。
3月30日から4月1日に日付が変わった深夜、
岡山県警、広島県警そして陸軍 中国方面駐屯軍が瀬戸大橋を渡り、
そして大阪府警陸軍 近畿方面軍が淡路島経由で大鳴門橋を渡って、
2つの流れが香川市全域へ闇にまぎれて展開します。
市民に気づかれることなく。
ジャバンサイバー軍は、深夜のうちに四国の金融ネットを奪い返します。
そして、誰もジャバンの侵攻に気づくことなく、
4月1日正午、四国 香川、徳島、愛媛、高知の4人の知事は、
声高らかに独立を宣言します。
大統領府になるはずの香川県庁で。
ジャバン軍と警察に包囲されながら。

津軽海峡を九州連邦第一艦隊が、与論島沖では第二艦隊が睨みを利かして、ジャバンの妨害を受けることなく北海道と琉球は独立を果たしましたが、
四国は失敗し、首謀者はことごとくジャバンへ連行されました。


北海道と琉球の独立を報じるニュースが世界を駆け巡り、
その余韻がまだ冷めやらぬ 2024年4月3日(水)
九州全土で華やかに催された独立記念日のお祭騒ぎが、ようやく落ちつき始めた朝7:00、KHK「おはよう九州」の冒頭、
大きな瞳の守下 恵梨奈アナがドアップで、またまた緊急速報を告げます。

「今朝未明、大国 太平洋艦隊が、五島列島 福江島沖 南西およそ18海里に戦闘配置されている事を、首都防空識別圏哨戒中の海軍機が確認しました。
大統領府は、先月27日に、大国 北海基地から第一艦隊が、東海基地から第二艦隊が、南海基地から第三艦隊が出航し、東シナ海で合流したのち、東へ向かっていることを確認していました。
海軍本部は、この大艦隊が東シナ海から屋久島と奄美大島の間にあるトカラ列島を通って太平洋へに向かうと予測していましたが、その後行方がわからなくなっていました。
映像を確認した海軍将校によりますと、旗艦空母3隻を守るように、ミサイル巡洋艦9隻、ミサイル駆逐艦15隻、ドック型輸送揚陸艦6隻、潜水艦母艦3隻の大艦隊が、総延長10Kmほどの海域に、横一列で艦首を首都長崎に向けているとのことです。
現在、連邦海軍 第三艦隊が大国軍を迎え撃つべく、この海域に向け枕崎沖を北進中です。四国に派遣していた第四艦隊もこちらへ向かっています。
第一艦隊と第二艦隊は、北海道と琉球の独立支援で動きが取れません。
現時点で、圧倒的な戦力差は否めない状況です。
大統領府は、領海外とはいえ、我が国の排他的経済水域内で大艦隊を展開する目的について、現在、在九大国大使館を通じて問い合わせていますが、
いまだ回答は得られていません。
現在、大国軍に動きは全くありません。まるで連邦海軍の到着を待っているかのようです」
そのころ大統領府は、首都防衛に向けて、連邦全土の陸軍と空軍、そして全州の警察に応援を要請し、長崎に集めていた。

結 八「我は、ジャバン サイバー軍の軍神。この国を、ジャバンに帰する者なり」につづく

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