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煉獄さんに学ぶ 部下から好かれる上司の特徴

先日、休みの日に鬼滅の刃 無限列車編を観に行ってきた29歳アラサー女性です。コロナ禍で6月に転職し、普段は人材開発コンサルのお仕事をしてますがそれ以前はIT系企業の中間管理職として組織マネジメントや部下育成、評価をしていました。もともとジャンプだけでなく少女漫画などいろんなジャンルの漫画が好きで、鬼滅の刃は単行本派で最新巻まで読んだもののアニメは「漫画で先も知ってるしいいや」と途中で挫折した人間です。

正直、漫画だけ読んでたからか「鬼滅ってなんで10日以内に100億円超えるほど人気なんだろう」と思ってましたし、映画を観るまでは漫画の中の無限列車編もそこまで感動した記憶がなかったのですが、映画を観たら映像の繊細さ、綺麗さだけでなく声優さんにより命が宿りキャラクターの心情やバックグラウンドの描写が映画だからこそ漫画よりも非常に細かく丁寧に描写されていて、ハンカチとティッシュを持参してなかった私は過呼吸になりそうなくらい涙を流しました。その後もLiSAさんの炎を何度も聴いては涙…

…そんな中で、私は仕事柄人材育成やマネジメント関連のツイートをしたり、noteを執筆をすることが多いのですが、改めて映画を観てみると煉獄さんが炭治郎や我々視聴者を魅了させる理由と部下から好かれる共通点が無限列車編から読み取れ、これは現在マネジメントをしている方、もしくは将来的に部下をもちたい、もつかもしれない方の参考になるのではと感じたのでまとめてみました。漫画を読んでいない方、映画を観ていない方はネタバレになる部分もあるのでご了承ください。

ちなみに、部下から“信頼される“ではなく“好かれる“を使っている理由として、上司=煉獄さんと部下=炭治郎たちが実質無限列車編までに1.2回しか顔を合わせていないですし、単行本読んだ限りだとそれ以外でまともな会話をしてる描写が本編では見当たらず(ねずこの扱いをどうする、どうしない論はあったものの)、一般的には1度だけ顔を合わせただけで絶対的な信頼関係が形成されると考えるのは無理がありそうなので“好かれる“という言葉を選んでいます。

完璧じゃないからいい

上司や上に立つ人で仕事ができてもなんとなく距離を置いてしまう人の特徴として「仕事を的確にこなせて高レベルのパフォーマンスを発揮するキャリアウーマン、かっこいいビジネスマンで身なりもちゃんとしてて、常識も人望もあって…でも完璧でプライベートな部分や素が見えない」という場合、少し近寄り難い印象を抱く方もいるかもしれません。

対して煉獄さんは鬼殺隊の柱として文句なしの強さを持ち合わせてはいますが、列車に1人で座っているにもかかわらず「うまい!うまい!」とうまいを連呼しながらお弁当を大量に食べ続けるという変わったお方です。炭治郎や善逸もちょっと引いていることからも、煉獄さんのこの描写は本当に柱なのかと疑われるくらい変わっていると見て取れます。

実際、部下から好かれる上司は私自身が思うに完璧じゃなく、何かしら憎めない欠点があります。憎めない欠点があって素の性格が見える方がなぜか親近感が湧きます。“憎めない“がポイントです。

身体を張って守ってくれる

部下から嫌われる上司としてよく上がるのが、部下に責任を押し付ける人。無限列車編での煉獄さんを見ると、責務を全うすることを有言実行し、乗客全員に被害が及ばないように身体を張って守っています。

また、なによりもぐっと私の心を掴んだのは、煉獄さんが最後に闘った上弦・猗窩座に敗れた後、炭治郎に最後の言葉を伝える際、曇りなき眼で

柱ならば後輩を守るのは当然。自分が死ぬことは気にするな。

と言ってくれるんです…

痺れますね…炭次郎たちが次の世代の柱になることを信じる。と…

この言葉から想像するに、多分部下が失敗して大事な案件が炎上。クライアントが激怒してたとしても部下に責任を押し付けることなく、部下の成長、ひいては組織の成長を見据え「部下の失敗は上司の責任」と一緒にクライアントまで謝りに行ってくれそうないい印象を勝手に抱いています。煉獄さんならきっとそうしてくれるはず。。そして失敗を責めずに失敗を教訓にいろいろと指導してくれそうです。

後輩の成長を喜んでくれる

炭治郎が出血を止めるための呼吸をうまく使いこなせていない時、煉獄さんが呼吸の使い方を教えてくれますよね。そして炭治郎が呼吸で止血できるようになったらにっこりと微笑みます。

…私このシーンとても大好きなのですが、後輩の成長を心から喜んでいるのが教えている時の姿勢と笑顔から伝わるじゃないですか。あーゆう素の笑顔を見せてくれると部下は「この人は私の成長を心から応援してくれてる」って思うんですよね。愛情が垣間見えると上司のことを信用してもいいかも。と心の距離を縮める気になりませんか。少なくとも私はそうです。

ちゃんと相談に乗ってくれる

これも無限列車編の中で見える部分があります。炭治郎がヒノカミ神楽について煉獄さんに何か知らないか尋ねた後、煉獄さんは分からんから話は終わりだ。と、話が早いとも言えますがぴしゃりと相談を打ち消します。しかし、闘いの最中ヒノカミ神楽の件で思い出したことがあり炭治郎からの相談に後になってちゃんと自分なりに答えています。

これの何がいいかというと、さっきは知らないで終わらせたくせにちゃんと考えてくれてたんだ…⁈と逆に良い印象を与える効果があります。何も考えてないと見せかけて部下の相談事項をしっかり考えていたことがこのエピソードから伝わってきます。

状況分析が速く指示が的確

上司と言えば的確に指示できる人であってほしい、とみなさんも上司と仕事をしながら1度は思ったことがあるのではないでしょうか。

はい、煉獄さんは指示が的確です。夢から目覚めた後に瞬時に状況を把握し、自分がすべきこと、炭治郎たちがすべきことを無理のない現実的な範囲で的確に指示しています。

この指示のお陰もあって、炭治郎たちは与えられた仕事に専念して結果的に魘夢を倒し、列車の乗客誰一人にも危害を加えず守ることができました。失敗したらまずい時にしっかり状況を把握しチームメンバーのレベル感もふまえ的確なアドバイスができる。これは上司として最低限備えてほしいスキルですね。


愛情プラス信念と向上心を持っている

よくいる上司の例として、こんな話を耳にします。

・プレイヤーとして優れているからリーダーにさせられたけど、チームマネジメント思考や部下の育成、キャリア支援に興味がなく、マネジメントする気がないプレイヤー上司

・給料あがるし年齢的なこともあってなんとなく役職についたものの、組織をどうしたいという明確なビジョンがなく、なんとなーく組織マネジメントをしてる風で実際は部下からもクライアントからもあまり信頼されていない上司

などなど…

…自分の上司のことかな?なんか憶えがあるぞ…と身近な人物を思い浮かべた方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。

こういうなんとなく役職についている名ばかり上司はマネジメント思考がなく、信念があるとしてもそれは向上心に紐づくものではなかったり周りをハッピーにするものではないために共感できなかったりします。

煉獄さんは愛情があるのはもちろんのこと「心を燃やせ。」という誰かのためにつながる信念があり、常に自分自身を鍛錬し向上心を持ち続け、責務を全うしようという意志を行動で示しています。それが炭治郎や伊之助だけでなく私たち視聴者にも伝わるから心を掴まれる。

部下から好かれる上司というのは、組織や部下を育てたいという想いが伝わるだけでなく誰しも信念をもって自己研鑽し続け、信念を体現している。私が今まで出会った好かれる上司はそういう人たちでした。行動で体現しているのがポイントです。


その他、部下から好かれる上司の特徴はまだまだありますが、無限列車編の煉獄さんから見える好かれる上司のポイント、参考になりましたでしょうか。

部下ともっと距離を縮めたい、尊敬され頼られるリーダーになりたいという方は、煉獄さんの振る舞いや姿勢を参考にしつつ私が以前書いたnote「リーダー初心者や部下育成に悩んでいる人に!おすすめビジネス本7選」の著書をあわせて読んでみてもらえるとマネジメントスキル向上に役立つかもしれません。

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@rocon723



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