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昇格したい、昇給したいけど方法が分からない人へ

ロコンと申します。アラサー女です。

都内の業務コンサル企業新卒入社後、5年目でプロジェクトリーダー(中間管理職)に就任、マネジメントを行う傍ら、社内事業統括部のワークショップ運営・講師、新卒採用面接官といった人事系の仕事にも携わって日頃仕事をしています。

まず先に、私がnoteを始めた背景をお伝えさせて頂きます。

もともと、1ユーザーとしてキャリアアップ、自身のスキル向上のために主にフォロワー1000人以上の方や、そういった方がリツイートしている仕事論を定期的に拝見していました。

その中で、発信されている方のプロフィールを見ると「年収1000万以上」「企業の役員、幹部、代表取締役」「外資系企業出身」といった素晴らしい肩書や経歴をもつ方が多く、

「中間層以下で身近な体験談や仕事論を発信しているアカウントって企業の人事の方以外であんまり見かけないな」と思ったのがきっかけです。(私が探せていないというのもあると思いますが)

上記のような経歴をもつ方のつぶやき・noteでの記事は確かに的を得ていて、私自身もそういった方の記事からたくさんインプットさせて頂き、仕事に深みを与えることができています。

一方で、こうした方々は「MARCH大卒以上」「Rがつく大企業出身」「学生時代から自分で考えて着実にキャリアアップしてきた」「TOEIC800点以上や英検準1級レベルは持ってます」というなんか凄そうな何かを持っている方が多く、これらに該当しない人たちからすると「元から素養がある人たちなんだな」と感じる部分もあると思います。実際、MARCH以下の四大卒で、やりたいことは入社して6年目でようやく見えてきた私はそのように思ったことがあります。「自分もこうなれたら良いけど、ここまでは難しいだろうなー」と。

そこで、高学歴や専門スキルをそこまで持っていない私が新卒5年目で中間管理職になり、その後もやりたい仕事を任せてもらえている現在に至るまでの経験談をお伝えし、「昇給したい、昇格したい、評価されたい」、でも「何をすれば良いか分からない」と思っていたかつての私のような人にとって少しでも力になれればと思い、発信してみようという気持ちに至りました。

ツイッターでも、発信者として日々情報を提供しています。

アカウント@rocon723

さっそく本題に入りますが、ここでの方法論は、よくある転職して年収を上げましょう。というものではなく、「現在みなさんが所属されている会社で昇給、昇格するには」という観点でお話しさせていただきます。

昇給、昇格するためには当然のことながら上司から評価される必要があります。

評価されるためには大きく分けて

・市場価値を踏まえて相対的に相応しいスキルを有しているか

・社内で定められて評価基準を満たしているか

の2点がポイントになります。今回のnoteではこの2点に着目してご紹介します。



市場価値を踏まえて相対的に相応しいスキルを有しているか

①自身のスキルがどの程度か、市場で求められるスキルと比較し自覚する

評価者である上司と円滑な関係が形成されていることを前提でお話しします。

これは私も入社3年目で年収が上がらず転職活動をして気付いたものですが、日頃から社外の人との会話で自身のスキルの棚卸をしていなかったり、同じチームやフロアの人と比較し、日々の業務を早く、適格にこなしているだけで「自分は仕事ができる有能な人材」と思いこんでいないかを今一度ご自身に問いかけてみてください。

少し脱線しますが、転職活動をすることが最も市場価値を測れるきっかけになります。

私の場合、自身が満足いく収入をもらっていないことに不満で当時入社3年目の頃、転職活動を始めましたがなかなか内定をもらえず、自分の市場価値の低さを痛感したものです。

当時の私はただ自分のタスクをうまくこなすだけで問題解決力も低く(マニュアルを作っただけで満足していた)、事業目線で考える視点もスキルもなく「自分目線での仕事」しかしておらず、市場で評価されるべきスキルをもって仕事をしているとは言えない状態で転職活動をしていました。所謂オペレーション能力が周りより少しだけ優れているだけで、社内、社外から見ても昇給、昇格に値する価値発揮ができていなかったのです。

なのでまずは、自身のスキルがどの程度か、市場で求められているスキルを通じ自覚することから始めると良いです。

転職する気がなくても転職活動をすれば良いのか?という話ではなく、転職活動をしなくても自身の市場価値をある程度理解することはできます。「市場で求められているスキルとは何か?」を知り、自身の現状と比較しましょう。

業界、業種問わず汎用的に求められるスキルは、経済産業省が発表している「社会人基礎力」を参考にすると良いと思います。

ビジネススキル

参照:https://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/index.html

特に、中間層以下のビジネスマンで「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」を持ち合わせている人は少ないです。課題に対して自らアクションを取り、利害関係やキャラクターの異なる顧客や自社社員といった周りの人を巻き込み遂行、成果を出すことは簡単なことではありません。転職活動をしていた頃の私は狭い範囲(同じチームのメンバー数人レベル)で前に踏み出す力は持ち合わせていましたが、「考え抜く力」が圧倒的に不足していました。現状の課題を発見したら論理的に考えずに「とりあえず思いついたことをやってみる」ことをしていました。お恥ずかしいことに、プロセスを明らかにして計画的に取り組むという発想がなかったのです。

半年に1回の評価査定の企業が多いと思いますが、少なくとも3か月に1回は必ず社会人基礎力の「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」のスキルを満たす動きができているかをご自身で振り返ると良いように思います。

②ロジカルシンキングができているか

先ほどの私の過去の失敗談でも記載しましたが、「考える力(シンキング)」の中でもロジカルに考え計画的に遂行する力はどの仕事をしていても必要なスキルです。

論理的思考ができている、できていないの判断基準として以下が挙げられますが、(1)はできていても(2)が補助なしでできる人が少ないです。

(1)現状の課題(As-is)に対するゴール(To-be)の設定

(2)現状の課題とゴールをふまえ、5W1Hで効果的なアクションプランを立てる

(2)が補助なしでできるようになると、レイヤーの高い社員として「プロジェクトやチームを任せても大丈夫かもしれない」と意識するようになります。プロジェクトやチームを任せるということは、対人相手や影響範囲、裁量が大きい仕事を任せることになるので、その分市場価値はあがります。(ただし、顧客やチームのメンバー、社員と上手くやっていけるコミュニケーション力や、先ほどの社会人基礎力にあった「チームで働く力(チームワーク)」を持ち合わせていること、基本的な勤務態度に問題がないこと前提です)

(1)(2)についてもできている、できていないを判断するには、上司や先輩社員と最低でも月1回は1on1など対面で話す時間をもらい、目標に対する進捗すり合わせとともにフィードバックをもらうと良いでしょう。

また、ロジカルシンキングの体系ツールとして「MECE」「ロジックツリー」など様々な手法がありますが、これらを聞いて「何のこと?」「聞いたことあるけど説明できない」という方はロジカルシンキングについてwebやビジネス書で調べて頂き、自然とロジカルに考えられるようになるまでぜひ普段の仕事へ取り入れてみると、仕事の仕方や面白さが変わると思います。


社内で定められている評価基準を満たしているか

みなさんの所属する会社ではグレード要件、つまり評価基準は定まっていますか?

グレード要件とは「このグレードになるにはこのスキルが必要ですよ」「このスキルを有する人はグレード●で、年収△円ですよ」と会社が社員に対し定めている指標です。

転職したことがないので他社の実態は断定できませんが、学生時代に飲食店、小売業などでアルバイトをしていた際、アルバイトとはいえグレード要件ごとに自給が定められており、この指標を基準に社員の方がアルバイトの昇給額を決めたり、正社員登用の推薦を判断していました。

このグレード要件をもとに、たとえば、現在グレード1で年収300万。グレード1は320万が上限。グレード3の年収600万を目標とする場合、グレード1から3をいきなり目指すのではなく、段階を踏んでグレード1の次の"グレード2になるための必要スキルとは?"をまずは考えましょう。

 最終目標:グレード3の必要スキルを得て年収600万

  ⇅ 今回は目指さない。今期昇格したら目指す

 今期目標:グレード2の必要スキルを得て年収450万

  ⇅ 今期目指す

 現在:グレード1で年収300万

1つ上のグレードの必要スキルと現スキルとの差分を認識したうえで、差分を埋めるための目標とアクションを設定する。そして上司との評価査定までに目標達成を目指します。

まとめるとこんな感じです。

・自分の1つ上のグレード要件は何か知る

・1つ上のグレード要件で定められた必要スキルに対し、現状自分には何が足りていないか洗い出す

・足りていないスキルを得るためのアクションを検討し、実行する

1つ上のグレード要件で定めているスキルを満たした取り組みを行い、評価査定までに一定成果を残すことができていれば上司は昇給、昇格を考えてくれると思います。

自分のスキルを見直し、取り組んだ結果

私の収入、社内での見られ方、仕事の裁量など結果的にどのように変化したか。

気になる方いらっしゃると思いますので、少し書かせていただくとこうなりました。

・昇給スピード1回/年、昇格(グレードUP)スピード0.5回/年

→昇給スピード2回/年、昇格スピード1回/年 に。

弊社は1回の昇給幅が多い方なので、半年に1回昇給するだけでも年収UPのスピードが早くなり、自身が思う市場価値に見合う年収を頂けるようになりました。

(具体的にいくらかは控えさせて頂きますm(__)m)

また、昇進面では

新卒入社4年目

・考え抜く力と行動する力が向上し、顧客成果創出に貢献。社内で初の半期表彰をいただきインセンティブ獲得

新卒入社5年目

・上記成果を評価いただき中間管理職に抜擢され、昇格

新卒入社6年目

・事業発展に関わる成果創出。半期MVP受賞でインセンティブ獲得

・人材育成に関わりたいと上司に伝え続けた甲斐あり、自プロジェクトとは別で新たに事業統括部全体のワークショップを運営するプロジェクトマネージャーを任される。

・その他、新卒採用面接官など人事系の仕事依頼も社内で声がかかるように

・新卒入社7年目

現在28歳。30歳を過ぎても希望ポジションで活躍するために不足しているスキルを習得中。Twitterとnoteを始める


ここ2年半で、転職活動をしていた時と比較すると裁量の大きい仕事を任されるようになりました。やりたいことをやらせてもらえるようになったので、仕事を楽しめているのが何より嬉しい。

新卒3年目での転職活動以降は転職活動をしていないので、転職活動を通じた市場価値の変化は見えていませんが、社内での裁量や報酬に自分が満足できるようになりました。

やりたい仕事ができるポジションにつくには、アピールも大切ですが人事は「そこのポジションでこいつは成果を出せるのか?」をジャッジします。

なので、活躍してくれそうだと判断してもらうための社内表彰や顧客への価値発揮、自社貢献といった実績を積み上げておくと、社内での希望ポジションに近づけます。

社内表彰は所詮社内での評価でしかないですが、まずは社内表彰を目指し、価値発揮をすること。そのためには冒頭で述べた自身の「社会人基礎力レベル」を上げておくこと。やっておいて損はないと思います。

MARCH以下の大学を卒業した凡人なのに、やりたい仕事をさせてもらって、自分が納得できる報酬を頂けて、仕事を楽しむことができている。幸せなことだなあとつくづく感じています。

最後に

ここで書かせて頂いた「昇格、昇進するための方法」は読む人によっては当たり前の内容かもしれませんが、何かしら気づきを得てやるべきことが明確になった、という方がいれば本望です。

「自身の市場価値はどのくらいか」「社内評価基準に見合う実績とスキルがあるか」を常に模索し、日々活動していただけると関わる人や裁量、社内での評価が変わるかと思います。以前の私のように「昇給、昇格したい、評価されたいけど何をすればいいか分からない」という方が行動するきっかけになれれば幸いです。


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