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「日本の一番長い日」について、知っておいてほしいこと

映画「日本の一番長い日」を見て、感じたままを書いてみます。

この映画が描いているのは、1945年の夏のことです。
75年前といえばもう歴史の教科書の話です。
終戦を自らの体験として記憶している人は、ごくわずかになりました。

この作品について私たちが心に留めておかなければならないことは、これは決して作り話ではないということです。
「15年戦争(あえて太平洋戦争とは呼びません)」を終わらせなければならない、ということに命を懸けた人たちがいて、一方でそれを阻むために命を懸けた人たちもいたのです。

あの戦争を終わらせることがいかに困難であったかを、私たちは学んでおかなければなりません。

実は、このような終戦秘話というものは、戦後かなり長い間、伏せられていました。
敗戦後もなお、あの戦争については、威勢の良い戦争映画だとか軍歌などの方が、巷には多かったのです。

加害者責任や終戦秘話、占領下の秘話などは、なかなか陽の目を見ることなく、長い時が流れました。

この作品は、当時の状況や人々の生き方や生活を、かなり丁寧に再現していると思います。
出演した若い俳優さんたちも、初めて知る事実が多々あったことでしょう。

今のこの国に、これだけのことをなしえる覚悟と見識を持った人が、どれだけいるでしょうか。

今だからこそ、私たちはきちんと向き合い、自らに問うべきではないかと思うのです。
この映画が、その道標になってくれることを祈ります。

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