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心の健康を保つために暗算?

Well -beingが当たり前の時代だが、、

昔の同僚に会うと昔話に花が咲く。

「どれだけ働けるか?どれだけ無茶できるか?どれだけ仕事に全てを注げるか?」そんなことを競っていたなあと時代錯誤とは認識しているものの、あの時を一緒に過ごした方々とは生涯の友人となっている。

そして、「最近の若者には理解されないよな」と誰かが言い出し、時代の流れに適用しようと、必死にもがいているのは自分だけではないと励まされる。

確かに、ここ数年で私達の働き方は劇的に変わった。

WFH、ハイブリッドワーク、D&I、DEIと働き方や職場環境に関わる様々な言葉も出てきている。働くということは、単純に生活費を稼ぐためのものでもなく、自己実現のためのもの、そして自身のWell -beingを高めるためのものだという考え方も広まってきた。

well-beingとは幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。

https://panasonic.co.jp/ew/pewnw/switch-times/well-being/501001.html

しかし、他国と比較してまだまだ日本での取り組みが効果が出ているとは言えない。

ユニセフ(※1)は2020年9月3日、先進国の子どもたちの精神的・身体的な健康と、学力・社会的スキルについて調査報告書を発表しました。日本の総合順位は38カ国中20位でした。その内訳をみると、身体的健康(子どもの死亡率の低さ、過体重・肥満の子どもの割合の少なさ)が1位、精神的幸福度(生活満足度が高い子どもの割合、自殺率)が37位、スキル(読解力・数学分野の学力、社会的スキル)が27位(※2)でした。

ユニセフ

上記はユニセフが子供たちのWell-beingに近いスコアを測った調査だが、精神的幸福度が37位と最下位に近い位置にいる。

日本においては、大人のみならず、子供たちのメンタルヘルスもまだまだ解決しなければならない重要な問題である。

暗算がメンタルヘルスに効果があるという研究

そんな中で、デューク大学の驚愕の研究を発見した。

COULD MENTAL MATH BOOST EMOTIONAL HEALTH?
New study could inform brain training for better mental health


デューク大学の研究者が発表した新しい脳スキャン研究によると、暗算の練習中に脳の特定の部位を動かすと、感情の健康が向上することが明らかになった。(学術誌「Clinical Psychological Science」)

今回の研究では、186人の大学生を対象に、機能的磁気共鳴画像法と呼ばれる非侵襲的な脳スキャンを用いて、記憶から計算問題を解く際の脳活動を分析した。

この研究の主任研究者であるデューク大学のアフマド・ハリリ教授の研究室に所属する神経科学の大学院生マシュー・スカルトは、「今回の研究は、恐怖や怒りなどの感情を制御する能力が、リアルタイムで数値計算を行う脳の能力を反映しているという直接的な証拠を初めて示しています」と語っている。

デューク大学

数値計算を行う脳の背外側前頭前野という部分を鍛えることで、不安や怒りなどのネガティブな感情を制御するの能力が鍛えられるとのこと。確かに、これまで職場でもそろばん名人や暗算名人と接する機会があったが、私の経験上、その方達は穏やかだったという印象を持っている。

まだまだ発展途上の研究ではあるが、心の健康、well-beingの重要性を誰もが意識する中で、暗算がメンタルヘルスに効果があるとすれば興味深い。

我が家の二人の子供たちもそろタッチでそろばん式暗算の習得に取り組んできた。当然、子供なので気分の浮き沈みはあるが、父親の私よりは前向きでポジティブな思考をしていると感じることも多い。

そろタッチが世界中に広がれば、世界をWell-beingで溢れた場所にできるかもしれない。

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