見出し画像

予習型?復習型?進化する学びのスタイル -そろタッチ教室システムの反転学習-

塾選びでの擦った揉んだ

中学受験の塾には予習型と復習型があるらしい。

我が家の長女の塾探しで、そんなことを知った。

これは知識を定着させるステップの違いで、家でテキストを先に勉強してから理解をし、塾の授業を受けるというのが予習型、まず授業を受けてその場で理解し、家で復習するということのが復習型のようだ。

自分なりに理解すると、このような流れだと思う。

予習型:インプット(自宅)→アウトプット(授業)
復習型:インプット(授業)→アウトプット(自宅)

さて、我が子にはどちらが良いのだろうか?妻と喧々諤々の議論が始まった。予習型にすると、初めての内容を自ら勉強することになる。主体性は身につく一方で、家庭での手厚いサポートは欠かせない。復習型にした場合、自宅での学習は効率的になる一方で、学習習慣や主体性が身につかない可能性がある。どちらも一長一短だ。

もはや、議論しても無駄だと終止符を打つために勇気を振り絞ってそれらしいことを言った。

私「人生で起きることは予測不可能、いつも本番なんだ。予習なんて意味がない。復習型が良いのでは?」

妻「いや、あんたと結婚する前に、予習ができていれば違った選択をができたのに。。予習は大事でしょ。」

深く傷ついて終了。。

結婚を引き合いに予習の大切さを説く妻の強い意向により、娘は予習型の塾に通うことになった。。

予習型でも復習型でもない反転学習

そもそも、学びを定着させる方法として何が最適な方法なのだろうか?アメリカ国立訓練研究所の学習定着率を表した「ラーニングピラミッド」というフレームワークが感覚的に理解しやすい。

画像1

ここから解釈するに、一方的な講義、読書等の受動的な学習よりも、討論や実演等のアウトプットが中心となる学びのほうが、学習定着率が高いと言える。ただ授業を聞いているよりも、自分の意見を伝えたり、他の人に教えたりしたほうが記憶に残るというのは多くの人が経験していることである。

しかしながら、多くの学校や塾においては、一斉に授業をすることを学習の中心に据えている。この受動的な方法では、残念ながら、学習定着は一番低いとされている。生徒の学力向上という面で、最適な授業方法とは言えず、従来の一斉授業が見直されている流れがある。そこで、2000年代後半から米国の初等中等教育を中心に「反転授業(Flipped Classroom)」というキーワードが草の根で広がり、教育関係者の間で注目されている。

反転授業(反転学習)とは
反転授業(反転学習)とは、文字通り、従来の授業形態を「反転」させる教育方法のことで、各自で映像教材を使って先に予習をし、学校では今まで宿題とされていた演習を行ったり、学習内容に関する意見交換を行ったりして、より理解を深めるための学習方法を言う。

反転学習に関する実証実験や効果の検証のプロジェクトは多くの学校や教育機関で行われているようだ。

一見すると、我が家が選んだ塾のスタイルである「予習型」(インプット(自宅)→アウトプット(授業))に近いと思われるが、反転学習の特徴は、自宅でのインプットに、オンライン動画や電子書籍などのデジタル教材を用いること。そして、私なりの解釈だが、そうすることで、上記のラーニングビラミッドに示されている学びの定着率をインプット段階から高めていくことにある。一般的な予習型の塾で、学習定着率が低い方法で自宅での事前学習を強いるのとは大きな違いがある。

デジタル教材を用いて、良質な体験型インプットを自宅で行い、アクティブな方法を用いた授業を行うことで、学習定着率が高い学習方法のサイクルを確立する。これが、反転学習の意義だと理解している。

そろタッチ教室システムの反転学習

私たちが提供するそろタッチ教室システムでは、自宅でインプットができる「そろタッチ」と教室でアウトプットの「そろルーム」を用いて、反転学習を実現している。自宅でのインプットでは、問題を解く前に最初に見るチュートリアル動画を見て、あとは「見て」「聞いて」バランスよく実践的な計算問題を解いていく。

つまり、インプット段階で、定着率の高い方法を用いている。さらに、教室では、暗算のリレーやゲームを用いて、自宅での学習をアウトプット。対戦する、披露する、褒められるフィードバックされる仕組みができている。

私見だが、認知され始めている反転学習が盛り上がりほど教育機関に取り入れられていない理由の一つに「学習者と家庭の負担」があると思う。反転学習には、自宅でのインプットが欠かせない。「予習型」の塾を選んだ我が家でも、事前に行うプリント学習の動機付けに四苦八苦している。子供も親も忙しいのだ。家庭での負担が大きいと、いくら素晴らしい学習方法でも継続しない。特に、幼児低学年向けでは、手離れが良い教材こそ反転学習で効果を発揮すると思う。

その点、そろタッチには日々の継続インプットを楽しくするUI・UXが備わっていることも付け加えたい。

そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?