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ドラゴン桜から見る授業の変化-先生も親も求められるファシリテーションスキル-

「ドラゴン桜」を見て気づいた変化

16年ぶりに「ドラゴン桜」の続編がテレビ放映されている。前作の時は、自身が家庭教師としてちょうど受験生を教えていたためか、興味深く見ていた。今作は、教育事業に携わり、子育て中の親という立場からこれまた楽しく見ている。前作同様、生徒達はそれぞれに悩みや問題を抱え、東大合格に解決の糸口を見出していくストーリーである。

さて、16年ぶりのドラゴン桜を見て気づいたことがある。4話までのところ、教えるスペシャリストである特別講師がほとんど登場しないのである。「東大数学の鬼」柳鉄之介(やなぎ てつのすけ)を除くと、理科の阿院修太郎(あいん しゅうたろう)も、国語の芥山龍三郎(あくたやま りゅうざぶろう)も、英語の川口洋(かわぐち ひろし)も登場していない。前作では、個性的な先生の授業が見所でもあった。

代わりに登場したのが、スタディサプリである。生徒達は、自宅でも、教室でもスマホを使って、世の中の一流の講師のアーカイブ授業を聴講している。唯一クラスに登場した柳先生の授業でも、スタディサプリで明らかになった弱点の計算演習を行うのみ。16年前と違って、教室では誰も教科を教えていないのである。

では、生徒達はデジタルのメリットを存分に活用して、自らの力で学習を継続していけるのか?そんなことはない。ここで、重要な役割を果たしていると思われるのが、阿部寛演じる桜木と、長澤まさみ演じる水野である。彼らは毎日、クラスルームにいるが、2人とも教科を教えることはしていない。個人的な解釈だが、なぜ東大を目指す必要があるのか大きなビジョンを生徒達に見せて、目標達成に導く桜木は言わばコーチ、自身も落ちこぼれから東大に合格した経験を持ち、生徒に寄り添う水野はカウンセラーの役割を果たしている。この2人の存在が、生徒達は学習の動機付けをして、挫けそうな時にも学習を継続することができる。

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今や、最高のインプットはデジタル教材が可能にしてくれている。教室の先生に求められる役割も単にティーチングということではなく、時にはメンターとして、時にはカウンセラーとして子供達をサポートすることに変わってくるのだろう。

そろタッチ教室の先生は「ファシリテーター」

そろタッチ教室では、計算力、暗算力向上のノウハウは「そろタッチ」、「そろルーム」アプリが教えてくれる。子供達のインプットの部分は、先生からでもなく、アプリがやってくれるのだ。先生が教える授業というのは存在しない。そのため、そろタッチ教室では先生のことを「ティーチャー」ではなく「ファシリテーター」と呼んでいる。

ファシリテーターの役割とはなんだろう?

ファシリテーションとは、集団の参加者(教室の子供達)がそれぞれの力を引き出せるように手助けすること。

コーチやカウンセラーは個人に向き合うという意味合いが強いが、ファシリテーターは教室に来た子供達みんなに向き合う。上手く学習に集中できない子に声がけをし(問題解決)、ノリに乗っている子をさらに褒める(目標達成)、授業中には時にはカウンセリング、時にはコーチング的な動きをする。教えることに労力をかけることがないから、子供達の学習のモチベーション維持に集中することができるのだ。

最高のデジタル教材でインプットをして、ファシリテーターが学習のサポートする。ドラゴン桜で垣間見た未来の授業のあり方が、そろタッチ教室では体現されている。

家庭でも求められるファシリテーションスキル

多くの家庭では、学習を外部にアウトソースしている。子供達は、学校はもちろん、習い事や塾で様々なインプットを行っているのが実情だ。保護者が教科のティーチングを行うということはあまりないかもしれない。学習面において、家庭で保護者が求められるのは、教えることよりも、傾聴するカウンセリングであったり、目標達成に伴走するコーチング、兄弟が多い家庭であればファシリテーションのスキルであろう。

ここで、ある父親の失敗談を話そう。娘が一緒に宿題をしたいとのことで側で見ていたようだ。せっかくだからと、子供の学習面での課題を書き出し、(EX.字が汚い、本読みの声が小さい、決まった時間に学習していないetc)それに対して、一つ一つ解決策を小学3年生の娘に提示。彼がやってしまったのはコンサルティングである。結果、娘からもう一緒に勉強はしたくないと言われたそうだ。ビジネスシーンでは必要なコンサルティングだが、これをやってしまうと子供のモチベーションを著しく毀損するようだ。。

これは何を隠そう私の話だ。。妻には呆れられ、今現在、娘との関係修復のため、ディズニーランドチケットでご機嫌を取ろうとしているが、神様は残酷だ。チケットが取れる可能性すら感じない。。

良いところに目を向けて褒めて、傾聴し、伴走する。言うは易しだが、行うは難しい。我が家に合う教育を模索する旅は続く。。

そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp

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