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オンライン?通学?教育におけるリアルとデジタルの融合って何だろう?

iPadで宿題を行う娘

春休みが終わり子供達も学校に戻り、我が家も日常を取り戻している。この春休み期間に驚いたことは地元の小学校に通う娘の宿題がすべてiPadで出されたことである。1日約20分程度タブレットと睨めっこをして、宿題をやる姿は自分の小学校時代と比較すると隔世の感があった。

振り返れば、昨年末に区の教育委員会からは「GIGAスクール構想の実現に向け、区立小中学校に在籍するすべての児童・生徒に1人1台のタブレット端末を配備しました。」とアナウンスがあった。これは、国立教育政策研究所が公開している「2018年調査補足資料(生徒の学校・学校外におけるICT利用)」で、日本の教育におけるICT活用状況が、OECD加盟国の中で最下位であったことからすると大きな進展である。

(対応に追われている学校の先生方には頭が下がる思いです)

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タブレットを使ってどうやって学習の成果や効果をあげていくかは、今後の課題として、少なくとも低学年の子を持つ親としては、小さな体に教科書やノートを詰め込んだ重いランドセルを持つことがなくなったということは、体への負担が減ったというだけでありがたい。

当然ながら、教育の世界もデジタル化の流れは加速していくのだろう。。

すべてがデジタルへの移行というわけではないようだ

と考えていた矢先に、このニュースを目にした。

「インド最大の教育オムニチャネル構築を目指しEdTech大手Byju’sが個別指導塾Aakashを約1102億円で買収」

BYJU’Sとは言わずと知れたインド発の世界最大級のEdtech企業である。未上場ながら、そのValuationは約1兆4300億円と、教育機関のみならず、世界中の投資家からも注目を集めている。

BYJU’Sは文字通りByjusさんが立ち上げた塾からEdtech企業へと変遷を遂げた。昨年10月に私もインドのTech業界のイベントに参加し、講演を聞いたが、子供達を「Like to Learn」から「Love to learn」に変える教育インフラを創るという話に大変感銘を受けた。教育にアクセスできない層にもタブレットを配布し、オンライン教育コンテンツの提供を行っている。

そのBYJU’Sがオフラインの教室を持つ個別指導塾を買収したとの報道である。デジタルの世界で大成功を収めているBYJU’Sがなぜ今、リアルな教室へと乗り出すのか?

多い浮かぶのがAmazonの例。リアルのスーパーマーケットを買収し、「Amazon Go」の出店を加速させている。この動きについては様々な解説がなされているが、一言で言うとその目的は、「最高の顧客体験(User Experience)」の提供に尽きると思う。我々消費者は、もはや、それがオンラインなのか、オフラインなのかといったチャネルを意識することなく、シームレスに自分が楽しいと思える買い物体験を選択している。

企業理念である「地球上でもっともお客様を大切にする企業であること」を実践し、「顧客中心主義」を貫いていると言える。

BYJU’Sの動きに当てはめると、その根底にも徹底的な「学習者中心主義」が
あるように思える。(そうであってほしい)子供達を「Love to learn」に変えるには、オンラインなのか、オフラインなのかといった方法を意識することなくシームレスに「最高の学習体験」そのものを楽しんでもらう、愛してもらうことを目指しているのではないだろうか。

デジタルツールは便利で効率的だが、それだけで最高の「学習体験」を提供するには今の技術では難しいと言う学びでもある。

学習体験(Learning Experience)のその先へ

私達が開発する「そろタッチ」でも学習者中心の考え方の元で、子供たちのために、オンライン学習、オフライン授業を用いた楽しい「学習体験」を創り出している。

ゲーム感覚で進められる教材「そろタッチ」をオンラインで学習することで自宅で暗算学習のインプットが完了。週1回の授業はチームで満点を目指す暗算ゲームや友達の前で披露するアウトプットの場となる。オフライン/オンライン授業をシームレスに実施する学習サイクルを提供している。

最後にこの動画をみてほしい。

オンラインで暗算力を競い合う世界大会「はるフェス」の団体戦の映像である。子供たちはなぜ頑張れるのか?学習を継続するのか?それは、自分を見てくれる、応援してくれる、支えてくれる人がいるから。言わば、自分が所属するコミュニティの力だ。良質な学習体験(Learning Experience)にコミュニティの力が加われば、それが学習効果(Learning Outcome)を高めることにつながると信じている。

そろタッチ公式HP: https://www.sorotouch.jp/

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