北原六花

理想の詩を心に抱いてふわふわしています。

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  • ソネットの14行だけまねをして。14行書いた詩を載せます。

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【詩】 空と海がひとつになる場所

波打ち際で裸足になる 潮風に向かい見晴るかす ふたつのあおが出会う 空と海がひとつになる場所 旅はあおに満ちた日がいい 赤ちゃんの笑いのような空 白い帆のヨットが眠っている海 空のひとは海へ一歩踏み出す 海のひとは空へ一歩踏み出す アイコンタクトは「良い旅を」 その時その場所でわたしは何をするの フレアスカートで体育座りをして 心が水彩絵の具のようにあおにとけて 「行ってらっしゃい」と手を振るわ

    • ペンネームのは·な·し

      こんばんは。タイトルでまたか、と思われます? 以前、創作大賞の中間発表が終わったら8つめのペンネームに変えようかなと書きました。(賞をとるつもりで応募はしているけれど、中間を通らないとも考えている矛盾) でもニュースを見てて思ったんです。いつ、どんな形で死がおとずれるかわからない。後悔のないように8つめのペンネームもさっさと発表だけでもしちゃおう、と。あくまで今気に入っている名前ということですが。 発表します!  「星月夜乃 江流」(ほしづきよの える)です。変? 北原六花の

      • 【詩】 大河だ

        大河だ 水はない あるのは底なしの闇 暗くはない 流れる星星のおかげ わたしの何千倍もの大きさの 金平糖型ではなく かわり玉のように丸い 光を放つ星星 星の間を小舟でゆく オールは闇をかき 星を精いっぱい突き押す 星の大きさに圧倒されながら 進む あの人に会いに 数多の星の向こうにいるはずの あの人に会いに ちっぽけなわたしは進む ほんとうにあの人かしら 星の彼方は ほんとうにあの人かしら 何かちがうもの

        • 花日記

          北潟湖畔花菖蒲園に行ってきました。見頃です。

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        【詩】 空と海がひとつになる場所

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          いぬは風に鼻をひくひくさせる 若草に白い毛が映えて ポリエステルのスカートとそよぐ あの萌える山を感じているの? わたしも めいいっぱい風を吸い込んだ

          いぬは風に鼻をひくひくさせる 若草に白い毛が映えて ポリエステルのスカートとそよぐ あの萌える山を感じているの? わたしも めいいっぱい風を吸い込んだ

          まんげつがきれいです もう寝ようと電気を消しましたら障子が明るくて瞬間、満月だと思い出しました。

          まんげつがきれいです もう寝ようと電気を消しましたら障子が明るくて瞬間、満月だと思い出しました。

          めずらしく徒然日記

          今日はきれいに晴れて、でも長袖でも暑くなく、過ごしやすい日でした。 私は運転免許をもっていないので歩くことが多いのですが、考え事をしながら知らず知らず早足になっていることがあります。今日もそうでした。そんな私を立ち止まらせてくれたのは道端の花です。紫色の花びらが細くシャープな花が目の端に映りました。猛然と歩いていたような直前の自分を想像して嫌になりました。花を愛で、ほっと一息つくことができました。 街路樹の緑色が濃くなってきました。夏に向かう色です。歓迎しているとは言えません

          めずらしく徒然日記

          【詩】 大樹がくれる木陰にて

          大樹がくれる木陰にて そういえばこの樹は、といつかの日を思い出す 保育園の子どもたちがお弁当を食べていた樹 日差しの下は暑かったけれど 子どもたちには大きな樹があった 木陰がちょうど全員に行き渡って 木漏れ日のゆらめきだけではない、光の中にあった その樹に今日はわたしひとり 春の陽がぬくめた空気と 散歩中の北風 葉のくすくす笑いが手を組めば それはもう睡魔 思わず姿を探したくなる鳥の声も まぶたをもち上げる力はない

          【詩】 大樹がくれる木陰にて

          「創作大賞2024」に詩を一篇応募しようと思っています。しかし、数日ねばった詩を下書きから削除しました。まぁ先は長いのでまたぼちぼち書きます。 「ロイヤルダムセルが泳ぐ空から降ってくる  星のつぼみ  少女はエプロンを広げ  空を見上げて不安定なステップを踏む」 ふぅ

          「創作大賞2024」に詩を一篇応募しようと思っています。しかし、数日ねばった詩を下書きから削除しました。まぁ先は長いのでまたぼちぼち書きます。 「ロイヤルダムセルが泳ぐ空から降ってくる  星のつぼみ  少女はエプロンを広げ  空を見上げて不安定なステップを踏む」 ふぅ

          日記 今日は目的地へ行く途中に橋がありまして、235メートルあるそうなんですが、その橋の上からの眺めが開放感いっぱいで、川なので当たり前ですが、両岸にも高層な建物があるわけでなし、田舎なのがよくわかっているし、空につながっているし、冷たい北風が強くて、爽快でした。

          日記 今日は目的地へ行く途中に橋がありまして、235メートルあるそうなんですが、その橋の上からの眺めが開放感いっぱいで、川なので当たり前ですが、両岸にも高層な建物があるわけでなし、田舎なのがよくわかっているし、空につながっているし、冷たい北風が強くて、爽快でした。

          綿毛ほどの大きさになって迷い込んでみたい。 若葉色の細い茎は見るだけで風を感じるから好き。

          綿毛ほどの大きさになって迷い込んでみたい。 若葉色の細い茎は見るだけで風を感じるから好き。

          今日のお花。小さいお花が庭でそよいでいます。かわいい。

          今日のお花。小さいお花が庭でそよいでいます。かわいい。

          こんにちは。こちらは曇り空ですけど、満開のお花に出会いました。

          こんにちは。こちらは曇り空ですけど、満開のお花に出会いました。

          【詩】 時

          木陰の涼やかさがうれしい昼下がり 読みかけのページを手で押さえる 葉擦れの音は耳にここちよく 服をはためかし去っていく風に おまえは時の束縛をうけないのかと 二千年の隔たりをなす術なく受け入れる まみえること叶わず 声音を知ること叶わず 土の道を共に歩くこと叶わず 貴方を想う幾度も 今の世から離れるための静けさ 求めても求めてもまだ遠く 翠の美しさに心を閉じて 貴方にまたほんの少し近づいてみる

          【詩】 風

          カンザスのとうもろこし畑の土のにおい モンサンミシェルの鐘の音 千夜一夜にただようかぐわしい花の香り 昨日も今日もタージ・マハルでカメラの音 雨降りそぼつジャングルの葉のにおい 赤ちゃんをまもるお乳のにおい

          山の生命力。

          山の生命力。