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『エイリアン通り』を読んでホームに思いを馳せた

40年くらい前でしょうか、妹と熱心に読んだ漫画のひとつが『エイリアン通り』(通りにはストリートとフリガナが打ってあります)です。先日ブックオフに全8巻セットで売っていたので買いました。今読んでも面白かったです。妹に貸そうと思います。

主人公はアラブの架空の国の次期首長の息子シャール。ロサンゼルスの大学に留学中です。
その邸宅に同居しているのが、イギリス人執事のバトラーと、日本人の15歳の女の子、翼。
そこに加わるのがフランス人留学生のジェラール。
そしてシャールの補佐役のセレム。

友達もいます。シャールのことを大切な友だと思っているが故に、時には何でそんな大事なことを自分たちは教えてもらえなかったのかと不機嫌になってしまう。

いろいろ事件も起きるのですが、日々を過ごすうちにそこが彼らにとっての帰る場所、ホームになっていきます。家もそうですけれど、お互いのいる場所がホームなんですね。

私にはそんな関係を築けた人はいませんが、14年間一人暮らしをしたマンションの部屋がホームになりました。
ある夕方、夕焼けが終わって薄暗くなったころ、散歩から帰って建物を見たら、外廊下の灯りがともっていて、オレンジ色のあったかい光がぼうっと建物全体をおおっているようで、それを見た時「ああ家だ」と感じました。私を待っていてくれる家だと。感動の瞬間でしたよ。

誰かのいる場所にせよ、部屋にせよ、ホームは時間をかけて自分でつくるものですね。

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