ろきそダあきね@フォロバ100

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趣味で小説のような物を書いてます。漫画や小説が大好きでエンターテイメントな作品が特に好きです。ジャンルはファンタジーとSFがメインで漫画のような小説を目指してます。 よろしくお願いします

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わたしはシャンプーマン【エッセイ】創作大賞2024、エッセイ部門

➖わたしはシャンプーマン➖ お客様をお通しする。無駄な話はしない。只々癒していく……わたしはシャンプーマン。 ただひたすらに、寡黙に、それが正しいという訳ではない。シャンプーマンの中には、お客様とお話しをして会話を楽しむ者もいるだろう。それを否定するわけではない。だが、わたしに言わせればそれは邪道だ。  シャンプーは「究極の癒し」。自身の爪を極限まで切り詰め、お客様の皮膚を傷付ける事が無いように、細心の注意を払う。  指の第一関節を曲げて、指の腹の部分で頭皮を擦る。爪

    • この異世界は、異世界じゃない〜第七話〜

      これまでのお話はこちら  ➖輝く奇跡のマジックアワー➖  目を閉じて集中する旭は、身体がうっすらと光を纏っている。それは波紋のように、旭を中心に広がっていく。  半径5メートルほどの光の円に、無数に浮かぶシャボン玉、キラキラと炭酸の泡のように上へ上へと登っていく。 「君は……とんでもないね。【マジックアワー】のなかでも、いきなり最上位である【浄化】を使うとはね。君がどういう生き方を選ぶかは、君次第だけど。もし、静かに生きたいのであれば、人前ではあまりチカラは見せないこ

      • この異世界は、異世界じゃない〜第六話〜

        これまでのお話はこちら ➖君は特別なんだ➖ 佇まい、歩き方……変わらないな。  奥から出てきた男に目を奪われる旭は、ズキリと心が痛む。  亡くなる直前の吾郎さんだ。晴さんから体調が悪いとは聞いていたけど、かなり痩せてる……。 「初めまして、私は、父の暁月吾郎。長旅で疲れたでしょう、上がりなさい」  旭は、簡単に挨拶を済ませると、居間に通された。  出された水には手をつけず、目の前の二人と向かい合う。少し咳き込む吾郎を心配そうに見つめつつ、隣の咲子の様子も窺う。

        • この異世界は、異世界じゃない〜第五話〜

          これまでのお話はこちら ➖混在する記憶と想い➖ 「ん?どうかしました?」 「あ……いや……ごめん、ちょっと見過ぎだよね。晴さんが知り合いにすごく似てるから、気になってしまって」 「へぇ〜、そうなんですね。その方のお名前は?」 「晴……暁月晴」 「――え?」  旭が、そう答えた時、晴の表情から焦りのようなものを感じる。だがそれは、旭の言葉を聞いて、そういう態度をとったのではないと、すぐに分かった。  聞き慣れた音。3頭か……馬の足音が近付いてくる。晴の視線の先に目

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          この異世界は異世界じゃない〜第四話〜

          これまでのお話はこちら ➖ヤチホコとスサノオ➖ 「……晴さん、【ヤチホコ】と【スサノオ】って?」 「はい、【ヤヲヨロズ】には、領地を治める【スサノオ】様がいらっしゃいます。その方に仕える【ヤチホコ】様と呼ばれる武将達が存在し、そして、その武将の下につき、前線で戦う者達を【サルタ】といいます。わたし達は、戦いませんが身分は【サルタ】と同じなんです」  なんと時代錯誤な身分制度。  まぁ時代錯誤なんて、前の世界と比べるのはおかしいけど、そういうことが、レイメイの言ってい

          この異世界は異世界じゃない〜第四話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第三話〜

          ➖幼馴染と救われる想い➖  何を考えてるんだ。異世界じゃないなんて、そんなはずはない。 レイメイさんが言っていた「異世界転移おめでとう」と……そうだよ、きっと晴も転移したんだな。  生きててくれて良かった……記憶は無いのか?俺を見ても知らないようだ。  いや、どうかしてる、辻褄が合わない。俺は確かに見たんだ、あっちの世界で晴の遺体を……。  旭は、晴から目が離せない。  転んだことも気になる、どこか怪我をしてないか。旭は晴の身体を隅々まで確認する。触れてはいない、

          この異世界は、異世界じゃない〜第三話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第二話〜

          ➖ヤヲヨロズ...二人目に会ったのは➖ 旭は辺りを見渡す。  先程まで会話をしていたはずのレイメイがいない。  焦る旭は、レイメイの名を叫びながら彼女を探すが、もうこの場にはいないようだ。  やってしまった……俺が考え込んでる間に、レイメイさんが、消えちゃったじゃないか。彼女も消える前に「ちょっと消えるよ」くらい言ってくれたらいいのに。  いやいや、これは自分のせいだな、人のせいにするなんてとんでもない。日が昇り、何を黄昏れていたのか、彼女の様子を見ていなかった。

          この異世界は、異世界じゃない〜第二話〜

          この異世界は、異世界じゃない〜第一話〜

          ➖彼女の名はレイメイ➖ 薄明かり。 こんな時間に、ぼぉ〜っと歩けば事故にも遭うだろう。でも、必死で回避しようなんて思えなかった。気力?覇気?なんかそういうものが、抜けて落ちていたんだと思う。  なんかの記事で読んだことがある。交通事故における、死亡事故では、日の入り前後1時間「薄暮時間帯」が突出して高いらしい。  ドライバーにも、本当に申し訳ない。なんせ一人の人間を轢いてしまうのだから、きっとこの人は俺のせいで罪に問われる。  乗用車かトラックか、それすら分からない

          この異世界は、異世界じゃない〜第一話〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイー最終話ー】〜この気持ちを忘れない〜

          ➖この気持ちを忘れない➖ 「ありがとうございました〜!」 「ちょっとアナタ……こっちにいい?」 「――!は……はい!」 お客様のお見送り。わたしは、お店の外へ呼び出された……。 「今日私のシャンプーした子……いまいちね……ちゃんと教育してる?」 「――も……申し訳ございません。何か粗相とかありましたか?」 「どうしてもアナタと比べちゃうのよ……しっかり教育しないと、ここのシャンプーのハードル……ずいぶん上がってるわよ」 「は……はい!しっかり鍛えておきます」

          わたしはシャンプーマン【エッセイー最終話ー】〜この気持ちを忘れない〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜シャンプーマンへ、「とあるリスト」が渡されました〜

          ➖シャンプーマンへ、「とあるリスト」が渡されました➖ 会話って接客業では超重要ポイントですよね。 お客様に楽しんでもらう会話は聞き上手になることだよって始めに教えてもらいます。 それでいて幅広い知識があれば、よりいっそういいですよね。 新聞を読みなさい!なんて言われるけど、ネットニュースを見るくらいかな。新聞とってないし……。 なるべく、どんなお客様にも楽しんでもらえるように浅く広くは勉強してます。 ですが、仕事、レッスン、アニメ、漫画、小説、創作活動……情報収集

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜シャンプーマンへ、「とあるリスト」が渡されました〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜天気と馬鹿なシャンプーマン〜

          ➖天気と馬鹿なシャンプーマン➖ 暑い夏が続きますね。 しかし、急な天候の変化にも驚かされます。晴れていたかと思えば、突然の大雨。 曇ってるなぁ、と思ってたら信じられないくらいの快晴に、これは人の気持ちと一緒だな、と思わずにはいられない。 しかし、晴れの日に気分がいいのなら、この変わりやすい天気だと情緒が不安定になる人も多いのではないですか? かくいうわたしもその一人。 雲ひとつない青空の時は、うっわぁ……晴れてる……。 小雨くらいの時は、ホッとする……あれ?みん

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜天気と馬鹿なシャンプーマン〜

          わたしはシャンプーマン「エッセイ」〜優しいカットマン〜

          ➖優しいカットマン➖ 「今日、今すぐに髪を切りたいんです!」 常連だったお客様から、急なご予約が入る。 常連だった、というのは、ちょっと来られてない時期があったからだ。 予約が取れないと、お客様は他店に行かれることもある。お客様の都合もあるので仕方のないことだ。 だが、他店のカットの「直し」をうちの店でやってほしい、と言うのだ。もちろん料金はいただきます。  なぜ、そんなことが起こるのか……。 うちの店にはバカみたいカットが上手い「カットマン」がいるからだ。バカ

          わたしはシャンプーマン「エッセイ」〜優しいカットマン〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜隠語〜

          美容室は薬剤をディーラーさんに注文して持って来てもらうか、配達してもらうんですけど、何が足りなくて何が必要なのかって、さじ加減が難しいんです。  在庫に無いものを発注すればいいじゃん! そうなんですが、お客様が今何を求めているのか。  今の時期によく出るカラー剤は? お客様の気分次第で偏りがあったりもします……。 そこで注文の多いカラー剤が無くなっちゃうと大変ですよ!喧嘩ですよ!ケンカ! 「おい!ブルーバイオレットがないんだけど……ちゃんと発注しとけよな!」 「

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜隠語〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜⚪︎⚪︎してはいけない病を持っています〜

          ➖⚪︎⚪︎してはいけない病を持っています➖ 夏だ!海だ!なんていう考えの人ってけっこういるんですか? 暑いし、日焼けするし、ベタベタするし、暑いし、海の中でちょっとヌルッとしたら気持ち悪いし……そして暑い。 その点、M美は、祭りが好きだ、花火が好きだ、海が好きだ。夏を謳歌していると言っても過言ではない。 ん?M美って誰だって? あぁ、M美は陽キャ美容師ですね。何度か登場してますが、めちゃくちゃウェ〜イな人です。 シャンプーの実力?う〜ん洗ってもらったことないからな

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜⚪︎⚪︎してはいけない病を持っています〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜名もなきシャンプーマン〜

          ➖名もなきシャンプーマン➖ 「ここのシャンプーが忘れられなくて……来ちゃった!」 うう……お久しぶりです。月に300人のシャンプーをしていた1年以上前、お世話になったお客様が、久しぶりのご来店です。 美容室はドラマチックだ! 先人達がそう言っていた。 その時、名言のように聞こえたので、わたしの心のノートに刻んでいたのを思い出す。 いや、お久しぶりのお客様に会うと、その言葉が呼び起こされる。 たしかに、そうなんだ。 わたしのような若輩者ならまだしも、長くお客様と

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜名もなきシャンプーマン〜

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜イタズラ少年とシャンプーマン〜

          ➖イタズラ少年とシャンプーマン➖ うちのオーナーはイタズラが好きだ。 バカみたいに子供だ(失礼)。 おそらく店内で一番の「少年」(これは失礼じゃない)。 そして、店内でも圧倒的な「オタク」であるわたしとは話が合う。 なぜなら、少年とオタクってギリギリ一緒ですよね。 そして、そのオーナーから相談を受けた……⚪︎⚪︎くんの誕生日って何がいいと思う? 何がいいとは、プレゼントではない。 プレゼントはすでに用意してある。 うちの店はスタッフの誕生日会をするのだ!

          わたしはシャンプーマン【エッセイ】〜イタズラ少年とシャンプーマン〜