ドゥルーズとガタリの「精神分析」は、彼らが精神分析の反動的傾向とみなすものに対応する社会的・政治的分析である[5]。それは、革命的か反動的かを問わず、欲望の直接投資を、社会、生物、歴史、地理といったフィールドで機能評価することを提案する[6]。ドゥルーズとガタリは精神分析について4つのテーゼを展開している。
・すべての無意識的なリビドー投資は社会的であり、社会歴史的な場に影響を及ぼしている。
・集団や欲望の無意識的なリビドー投資は、階級や利害の前意識的な投資とは異なるものである。
・社会的な分野の非家族的なリビドー投資は家族的な投資との関係で第一次である。
・社会的リビドー投資は、パラノイアック、反動的、ファシズム的な極とシゾイド革命的な極の2つの極によって区別される。