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オンライン採用活動は内定(内々定)辞退防止が鍵|気ままに労働雑感

2022年春入社予定の大学生の内定解禁日となる10月1日、多くの企業で内定式が行われました。
新型コロナ感染症拡大の影響で、オンラインで開催するケースがめだっています。

22年卒業予定の新卒採用活動では、会社説明会や面接にウェブを活用する動きが強まりました。
(株)マイナビの「2022年卒企業採用活動調査」によると、個別企業セミナーをすべて対面で実施した企業が21.7%であるのに対し、すべてウェブで実施したのは34.3%に上ります。
21年卒採用活動の結果を尋ねた「2022年卒新卒採用予定調査」に比べて、「すべて対面」が13.1ポイント減少し、「すべてウェブ」が17.4ポイント増加しました。

1次面接についても、「すべて対面」が3.4ポイント減少し、「すべてウェブ」が13.4ポイント増加しました。

同調査によると、学生に一度も会えないまま内々定を出したことがある企業が上場企業で50.2%、非上場企業で21.3%に上っています。
この現状から懸念されるのは、対面によるコミュニケーションを行えなかったことで企業・学生間の信頼関係を構築できていない可能性がある点です。
企業が学生から信頼されなければ、内定(内々定)辞退の増加につながりかねません。

そのため、オンラインを活用した採用活動では、対面による採用活動時よりも、自社への志望意欲を高めるための工夫や、内定者フォローが重要になるといえるでしょう。

労働新聞の10月からの新連載「人材が集まる オンライン採用術」では、企業と学生間の信頼関係の構築方法や、学生側の志望意欲を高めるための取組み、内定者フォロー施策について紹介していきます。ぜひ参考にしていただきたいと思います。

労働新聞編集長 金井 朗仁

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