「芸人ストリートスタイル」と「芸人ストリートテクニック」
お笑いには教科書があるし、今ではお笑いの学校に通いお笑いを習うことが一般的となった。
しかしジムで習う格闘家と路上の喧嘩屋では学ぶべきものが違ってくるように、芸人にも所謂「ストリート」でしか学べないスタイルやテクニックが存在する。
芸人として教科書よりも放課後から学んできたストリートスタイルと、それを使った芸人ストリートテクニックの発信していく。
王道と邪道
事務所との付き合い方、先輩や後輩への態度、お客さんとの距離、仕事の貰い方、ライブでの振る舞い方。
地下芸人だろうが決まりごとは本当に多い。
サラリーマンとして週に5日を40年出勤することから逃げたのに、なんでこの世界でもみんな整列しているのかが理解ができなかった。
それが出来ないから、それが嫌だから来たのではないのか。
東京のお笑いシーンに参戦して気付かされた「王道でなければいけない」という空気感に嫌気がさして、不良と呼ばれながらも自分の明確な「芸人道」を歩き続けた。
僕の歩く道は邪道だと言われた。
あいつは芸人を勘違いしていると陰口も多く叩かれたが、逆に「そんな事で右に並ぶ方が芸人として邪道だろう」という意見は変えずに歩く。
「何が王道で何が邪道か」は、こんな狭い世界なのに相反していて、その思想には相対的な動きが少ないように感じる。
世の中の邪道が芸人の王道だと思うのだが、そこに関してもズレが生じる。
なぜなら「しきたり」や「前例」に重きを置く芸人が多いが、そうやって整列することは世の中の王道だと思うので、そいつらが何を指針にして「芸人道」を歩いているのか分からん。
言い争っても仕方がない。
自分のルールで行く。
ストリートスタイル
ネタやって評価されてテレビに出ることが正しいと何度も説教されたが、それ以外にも道はあるだろうと模索しながら自分の芸人道を歩き続けた。
イベント制作だって、音楽活動だって、そこにはちゃんと僕の芸人としての矜持を持っている。教科書とは違うスタイルで活動を続ける僕への悪口はあとを絶たなかったが、僕には僕の学ぶべき場所があると信じて進み続けた。
前例のある整備された綺麗な場所からは学べないことがたくさんある。
それを芸の肥やしにする器量があるなら、1度こっち側に来て欲しい。
女遊びを芸に肥やしにする時代じゃないかもしれないが、その古い言葉の意味合いをもっと理解したほうがいい。
もちろん僕だってネタは作るしライブにも出演するよ。
けどそれだけじゃ味気ないんだよ!芸人は!
僕の尊敬するビートたけしさんだって、とんねるずさんだって音楽やってんじゃん。浅草芸人のじいさんばあさんも楽器やってんじゃん。
酒飲んで借金してんじゃん。
それが芸に生きてるからカッコいいんだろ。
路上でしか身につかない格好良さがあるから。
ストリートテクニック
そのストリートで出会ったコンテンツや発想やコネクションや姿勢。
それを活用してメイクマネーするのが芸人ストリートテクニック。
ノルマ払ってライブ出るより、ギャラもらってライブ出るほうがいいいだろ。しれなら実践しよう。
ネタで評価されたらギャラもらえる?
ギャラもらいながらネタ磨いたほうがいいだろ。実践しよう。
真っ直ぐじゃ遠回りになっちゃう事があるけど、回り道に見える近道だってちゃんと存在するから。
僕より面白くて、僕よりウケてて、僕より売れてて、僕より稼いでない芸人さんマジでいっぱい見て来た。
なんであんなに面白いのにノルマ払ってライブ出てるんだよ。
みんな真面目すぎる。
自分の技術を安売りすんな。
才能があって努力しているのに、なんでバカみたいに利用されてるんだよ。
他にも方法がある。
分からなきゃ教えるから。
ストリートで学んだテクニックが芸人の村には足りない。
後輩には悪いことしたかな
言ってもお笑いは村社会なので「ロッキーなんかと遊ぶな」なんて言われるんすよ。後輩は。
分かりやすい結果を出してない僕が悪いのですが。
すまんな。
ストリートとは
学校が路上より劣るなんて思ってない。
基本は格闘家は街の喧嘩屋より強いはずだし。
けど、そこでしか学べない勉強もある事を理解して欲しい。
街の喧嘩屋が格闘家に勝つ方法だってある。
とらわれんなよ。
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