株式会社 串カツ田中ホールディングスの2020年11月期ポイント
みんな大好き串カツ田中ホールディングスさんの2020年11月期決算が2021年01月15日に公開されていました。
コロナ禍により、飲食業界全体として難しい状況が続いています。串カツ田中ホールディングスさんも例外ではなく、その影響を受けているかと思いますので、その点も把握していきたいと思います。
#1 コロナによる休業等の影響
コロナウィルスによる影響を受けて、休業・時短営業を実施したとのことです。また2021年1月には緊急事態宣言を受けて、108店舗で休業を行っているそうです。飲食業としては未曾有の外部要因危機とも言える状況です。
#2 売上 / 客数 / 客単価
コロナの影響がもっとも大きくでた2020年4月は売上高は前年同期比較で39.4%まで減少しています。休業を余儀なくされているので、どうしようもないかと思います。そこから徐々に回復している中で、また感染者数の増加&緊急事態宣言により収益の落ち込みがまた発生してしまう自体となっています。
#3 全体売上の減少幅
2020年11月期は最終的に売上高は▲13億円、前年比較で13%分も売上が吹き飛ぶ結果となっています。
#4 迅速な資金調達活動
厳しい状況は変わりませんが、上記の通り資金調達を実行しており、保守的な支出に止めれば数年分の資金はすでに確保されています。さすがにリスク対策がしっかりしており、十分、事業継続性は維持できる水準かと想定されます。
#5 40億円の資金でコロナを乗り切る
2020年11月のキャッシュフローでは、営業活動CFはコロナの影響により大幅に減少。店舗は新規出店しているため投資CFは6.6億円マイナスに。財務CFでは大型調達により約30億円のプラスに。トータルで手元の現預金は昨年度末の16億円から40億円まで増加しています。この資金でなんとかコロナ明けまで粘り勝ち、またはwithコロナでも勝てる戦略にシフトしていかれることを祈っております。
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