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「あなたの記事を曲にします」10曲目 shinoさん


「記事から曲」10曲目は、shinoさん

「踊り子ビアンカ」という素敵な詩で企画に応募してくださいました!


ぜひ、まずはshinoさんの詩を読んでみてください。

僕は仕事柄、「詞」に触れることはあっても「詩」をじっくり読む機会というのがこれまであまりありませんでした。

そのため、shinoさんの書いた詩が「詩」としてどのようなものなのかコメントすることはなかなか難しいのですが、僕が読んだ率直な感想としては、まず「詞」っぽいなと思いました。


各パートに含まれる言葉数、固定されたフレーズとパート毎に変化していく心情描写のコントラスト、またそれらをうまく韻を踏んで展開させている様子などに「詞」の雰囲気を感じたので、イメージとしてはすぐに歌モノを思いつきました。そのため制作の方法論はインプロヴィゼーションみたいなものではなく、しっかりとAメロ・Bメロ・サビを考えて構築する王道な手法をとっています。

詩の構成はFirst nightから始まりSecond、Third、Lastと4部にわたって展開されていることから各パートに呼応した曲作りをする案もありましたが、僕がshinoさんの詩で着目したのは、この4部構成を通して変化していく部分についてでした。

そこだけを切り取ってここで引用するのは大変な乱暴なのでそれは避けますが(ぜひご自身で読んでください!)、やはりストーリーというものは時間の経過とともに変化していくところに生まれるものだと思うので、曲についてもそのことをテーマにした雰囲気づくりを心掛けました。


それらを踏まえて完成した曲がこちら「フィエスタ」


曲の解説ページにも詳しく書いていますが、「踊り」というキーワードからスパニッシュとかフラメンコな雰囲気を感じたので、ジャカジャカとかき鳴らすアコースティックギターやアコーディオンで異国感を出しつつ、ドラムは低音を意識したダンサブルなアレンジにしました。

また、詩の中で各パートに登場する「ステップ」という言葉にもすごくパーカッシヴなイメージを掻き立てられたので、ハンドクラップ(手拍子)やアコギのカッティングを意識的に盛り上げることで、ビアンカがステップしている雰囲気なんかも盛り込んでいます。


曲のテーマについては少し幅を持たせていて、いろいろ解釈できる余白のある曲に仕上がってくれていたら嬉しく思います。ビアンカの凛とした雰囲気だったり、流麗なステップを踏む軽やかなイメージとしてとらえることもできるけど、それと対照的な音やアレンジも曲の後半で登場します。それはビアンカ自身がというよりはビアンカにまつわる余白の部分で考えを巡らせてもらえたら、「踊り子ビアンカ」という詩を読むにあたってまた違う視点が現れたりして面白いんじゃないかという気がします。



shinoさん。素晴らしい作品とコラボさせていただく機会をいただき、ありがとうございました!



shinoさんのプロフィールはこちら。

ご自身の創作活動はもちろん、ピリカさんとタッグして音声配信やショートストーリーのコンテスト開催など多方面で精力的に活動されています。

ぜひこの機会に、チェック&スキ&コメント&フォローの4点セットでいきましょう!




ジュンペイ


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追記

今回の作品から、制作過程を生配信する試みを行っております。

ただのメロディがどうやって曲になっていくのか、を観察していただけると思います。

今後は記事を読んだうえでのネタ出しから配信してみようと思っているので興味がある方は是非どうぞ。

noteには生配信機能がないので、いまのところはstand fmを利用しています。

「フィエスタ」制作の生配信についてはshinoさんが引用記事にしてくださっていますので、よければあわせてご覧ください。


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