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転職その3 惹きつけられるのは力じゃない

こんにちは、ロビーです。
転職を5回も繰り返しつつ、今もなおサラリーマンを続けながら、週末は小学生のサッカーコーチをしたりしています。

今回も調子にのって転職シリーズを続けていこうと思います。思い起こすと3回目の転職もしっかり学びがありました。今回は、
「転職その3 惹きつけられるのは力じゃない」
について、話そうと思います。

3回目の転職のときも、やっぱり転職より先に退職を決めてました。まあ、いつも通りいろいろありまして…(笑)
有給休暇を使って、その期間に転職活動をはじめました。

この転職活動の中での大きな学びは、「人の心を動かすのは、北風じゃなくて、太陽だな」ってことでした。

それまで勤務していた会社は社員数もそれなりに多く、管理の部門のメンバーもそれなりにいました。そんな中で勤務していたので、特に人事関係の仕事を担当することが少なくなってきて物足りなさを感じていました。ということで、今回の転職では、しっかり人事関連の業務にも関われて、人事総務全般の業務を担当する役割を求めて転職活動を再開しました。

今回も2社が選考がほぼ同じタイミングですすみました。

1つは、創業50年を超える歴史があり、社員数も1,000名近いS社。こちらは、当初人事総務の求人でしたが、面接を重ねるうちに、経営企画の方で新しい人事制度の構築を担当して欲しいというお話をいただきました。

何でも、もともと募集されていた人事総務の担当は、別の方が選考に進んでいて、そちらの方の方がフィットしそうだと。自分は現状の会社の雰囲気には馴染まなそうだけど、会社が変化するためには、こんなヤツが必要なんじゃないかと、ポストをつくって2人同時に採用する方向に転換したという話でした。

まあ、確かに面接のときから、馴染めない雰囲気は感じてましたね。
でも、いただいた期待は、ほんとにうれしかったです。この会社を変えてやるって本気で思ってました。

そしてもう1社は、創業10年ちょっとで、上場して数年、社員数は70名程度のC社。1回目の面接は何故か監査役で...何やら、いきなり不安なスタート。案の定、話を聞いてみると、人事総務の部長と係長が両方いなくなって、監査役がフォローをしていてなんとかやっている状態とのことでした。

監査役の方の人柄にも惹かれましたが、そのぐちゃぐちゃ状態を聞いて、「わくわくすっぞぉ」と思ってしまう自分がいました。悪い癖ですね。

選考がすすむなかで、先に内定をいただいたのはS社でした。数日後にC社の社長面接を控えていた自分は、S社のエージェントさんに正直にその状況を説明しました。現状では両方にそれぞれの魅力を感じていて、決めかねていると。C社の社長とお話させていただき、結果をいただいてから、返事をさせて欲しいので、3日後まで時間が欲しいとお願いをしました。

この正直に自分の気持ちを話した結果、S社の対応はどうだったと思います?

なんと2日後までに返事をしろって言ってきたのです…
そうです、C社の結果が出る前に、決断しろって言ってきたのです。

正直、ショックでした。
すべて正直に状況を説明した結果、出てきた答えが1日前に決断しろっていう反応でしたのでね。もちろん、会社側の立場も解らないわけではありませんよ。他の結果なんか関係なしに、この会社に決めてくれという気持ちなんでしょうからね。でも、自分としては、そんなことも理解したうえで、すべてをさらけ出して、自分の気持ちを正直に表現した結果の反応が…この反応だったんです。

この対応を受けたおかげで、自分のS社に入社したいという気持ちは薄れてしまいました。いろいろな考え方はあるんでしょうけれど、自分自身が逆に採用する側の立場であったら、真正面から向き合ってくれた相手に、そんな対応は絶対にしませんし、やはり、実際には裏切られたという気持ちになってしまったんです。

ちなにみ自分が採用の立場だった場合のエピソードは以前に話してますのでこちらもご覧ください。

ここでの選択は、
・まだ内定ももらっていないC社にかけて、S社の内定を断るのか
・どういう結果になるか解らないので、いったん、S社に入社の意志を伝えて、C社の結果を待つか

でした。
もちろん、C社から内定をいただいた場合は、C社に入社する気持ちが強くなってましたから、内定を受けることは、明らかに嘘をついて裏切る行為になります。
悩みました。
悩んでいろんな人に相談しました。有給休暇も残り少なくなってましたから、このタイミングで入社を決めない選択もできませんでしたしね。

まあ、みなさんからの助言は、それは必要な嘘だと思うし、そんなの悩まないで嘘をつけ、と。守らないといけないものがあるんだろ、と。

もちろん、自分でもそうする必要は解ってました。実際に「お世話になります」と結果的に嘘の返事をしました。

でも、そのときの、エージェントさんに「お世話になります」といった後ろめたさや罪悪感は、ハンパなかったです。

結果的に、C社から内定をいただきので、S社の返事を取り消して、C社に入社しました。いつもどおり、その決断にいっさい後悔はありません。いっぱい悩んで、自分で決めた決断ですからね。

ただ、S社の対応が、
「ゆっくり考えて自分が納得して入社してくれ。期待してるし、一緒に仕事をしたと思っているよ。待ってるよ」
だったとしたら、決断は変わっていた可能性は高いと思います。

採用する側の力を振りかざして、強制的にその場で決断を迫るのではなく、その人の気持ちがしっかり向いてくれることを、期待であったり、思いを伝えて、あとは、ただあたたかく見守る。そう、北風ではなく、太陽のように...

それが間違いなく、心を動かし、惹きつける力になる

S社のエージェントさんは、ほんとに真剣に丁寧に対応してくれていました。だからこそ、結果的にそのエージェントさんに、こんな嘘をつかなといけない状況になってしまい、ご迷惑をかけたことは、本当に申し訳なかったと思っています。
実はそのエージェントさんには、その後も連絡をとって、いつも人材を探すお手伝いをしてもらってます。

ということで、今回も長々とエピソードを話してしまいましたが、自分自身があらためて、
「惹きつけられるのは力じゃない」
と学びました、というお話をさせてもらいました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
みなさんが、それぞれいい時間をすごせますように。
では。

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