フォローしませんか?
シェア
メニューというより百科事典のようだった。 「なかなかのもんでしょう」 「ええ」 「1500以…
カテゴリーガイダンスには見つからぬ インドアと博士のひまつぶし (折句「鏡石」短歌) ・ …
近頃はどうも眠りが浅い。まだ起きる時間ではない時に、何度も目が覚めてしまう。最もよく眠…
野菜売場の前に女が覆い被さっていた。 「ここの野菜よくないわ」 手に取っていた野菜をそう言…
君はカウンターにかけてパンを食べていた。硝子の向こう側にはもう一つのパン屋さんがあり、…
壁を見て 世界を知った 退屈と 沈黙は 縫いかけのセーター 折句「風立ちぬ」短歌 ・ 古い…
覚え立てのクリックで『東京』を呼び出した。 「いい歌だね」 君は相槌を打たない。本音を明かせば角が立つ。小さなうそでごまかせば、自分が傷ついてしまう。君は獣のように黙っている。 「ここがいいね」 いいという前提の上にハイライトが示される。 ミュージックビデオの中では、同じドラマが繰り返されている。何度見てもそれは同じではない。見る側の気分の中に筋書きは無限に含まれている。男が手を振った。女が顔を覆った。急激に雲が流れ始める。投げ出されたドラムスティック。駆け足の猫。
肉の焼けるよい匂いが誘いかけていた。一人焼き肉もわるくない。思いながら前を通り過ぎる。…
鬼の頭にミサイルが突き刺さって3本角のように見えていた。 「人にやられたの?」 君はか…
1階はレジとカウンターだけの僅かなイートイン・スペースがある。階段を上がると入り口から…