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ロボモフ
2019年8月17日 10:45
僕は5人の少年が怖かった。ずっとずっと前から。彼らは怖いものなしで、僕には怖いことだらけだったから。どこからやってきてどこへ帰って行くのか、まるで興味はないのに。彼らの話す大きな声が怖かった。高く響く笑い声が怖かった。 でーんと構えた男が前にいるのが怖かった。開いた足の隙間が怖かった。 おいお前! 突然飛んでくる声が怖かった。「何か面白い話をしてくれよ」 何でもいいという漠然としたもの