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保育士は高度な専門職である

<保育士さんの仕事は、子供と遊ぶことだけじゃない>
朝早くから夜遅くまで、都市部では24時間体制の保育園もある。
そこに勤務する保育士さんは、もちろん朝早くから夜遅くまで、シフト勤務で働いている。

保育士さんの役割は、子供の世話をするだけではない。
保育園の安全、衛生に気を配る。
子供たちのメンタル、健康にも気を配る。
保護者のメンタル、健康にも気を配る。
運営上の事務仕事。
地域のサポート。(一時保育の受け入れなど)
育児相談。
給食の試食、メニュー改良の意見出し。
イベント(バザー、運動会、お誕生日会など)の準備。
季節に合わせた保育園の飾りつけ。
まだまだあるだろう。
もちろん、保育士さんとしてのスキルアップ等のための研修や勉強の時間だって必要だ。

<子供だけじゃなく家族丸ごとと向き合う保育士さん>
自分の子を一日中見るのだって、楽じゃない。
だけど保育士さんは、他人の子を数十人、毎日預かってくれているのだ。
笑顔でいってらっしゃいと言ってくれる保育士さんの存在にどれほど救われるか。
笑顔で保育士さんに抱きつく子供の姿に、どれほど安堵するか。
保育士さんの存在があるから、生活のためとはいえ、子供と離れて仕事に行く罪悪感に押しつぶされずに済んでいる。

3.11のとき、保育士さんは、最後の一人までお迎えに親が来るまで、ずっと子供たちに寄り添ってくれていた。
彼らにも、家庭があり自分の子供がいる、守るべき家族がいるのに。

離乳食が思うように進まず、悩んでいた時、一緒に考えてくれたのは保育士さんだ。
毎日毎日、ご飯の量1口2口で一緒に一喜一憂してくれた。
仕事の合間に必死で作った離乳食、一口も食べてもらえず、泣きながら捨てたこともあった。
その1つ1つの出来事に、寄り添って話を聞いてくれたのは保育士さんだ。

子供が保育園を卒業しても、登下校で保育園前を通るたびに、声をかけてくれる先生たち。
いつまでも、いつまでも愛情をかけてくれる、気にかけてくれる。
本当に心強い存在だ。

<保育士は高度な専門職、福祉専門職ではないのか>
ところがネットでは、保育士さんの薄給が話題になっている。
実際、近所の保育園でも毎年辞めていく、保育業以外に転身していく人が後を絶たない。
保育の仕事は、もっともっと重要視されるべきだ。
彼らに救われている大人も子供も、こんなにたくさんいるのだから。
もし、保育を『誰にでもできる仕事だ』って思ってる人がいるのなら、大きな間違いだ。
育児をしている・した経験がある人は、たくさんいるだろう。
だけど、保育は誰にでもできることじゃない。
自分が産んだわけじゃない子供たちに無償の愛を与え続ける。
子供のことだけじゃなく、親や子供を取り巻く人たちのサポートもできなきゃいけない。
保育士という仕事は、社会に欠かせない高度な専門職なのだ。

れいわ新選組、山本太郎の政策には『公務員を増やします。保育、介護、障害者介助、事故原発作業員など公務員化』というのがある。
公務員になったら、お給料も安定するし最低限保証される。
公務員なら、公務員年金も支給される。
公務員なら、産休・育休・介護休暇、福利厚生が整っている。

何してるか分からない公務員も沢山いる。
天下ってるだけの公務員もいる。
踏ん反り返ってヤジ飛ばしてるだけの国会議員も公務員。
確かにそんな奴らはいらない。
だけど、本当に社会に必要な人たちを公務員化するのは、検討すべきことではないだろうか。

私は、いつも育児のパートナーとして、家庭や地域を支えてくれている保育士さんに、いつまでも居て欲しい。
彼らが公務員になれることで、その仕事を継続できるというのなら、喜んでれいわ新選組に一票を投じたい。

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