2020年に読んだ本ベスト5~社会派に傾いた一年
前回に続き、今回は読んだ本の年間ベスト5を紹介したい。
本当はもっと体系立てて読む本を選んでいったらいいのかもしれないが、ついつい気になった本から読んでいってしまう。
「21世紀の啓蒙」 スティーブン・ピンカー
反知性主義が喧伝される状況であるが、冷静な知によって物事を捉えることが大事なのだと改めて知らされた。そのためにもインプットの質には気を付けたいところである。
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」 ブレイディみかこ
今年の初めあたり爆発的にヒットしていたのだが、なぜか自分の周りには読んだという人がいない。実際のところみなさんはこれを読んでどう感じたのだろうか。読んで終わりではなく、どう感じたかを話し合うことも大事なのではないかと思わされる。
「自負と偏見」 ジェイン・オースティン
200年前の作品だが全く古びていない。これぞ古典。
小説も面白かったが、ドラマも素晴らしかった。
「潮騒」 三島由紀夫
今年は没後50年だった三島由紀夫。何かと話題になっていたが、あえて一番ミシマらしくない作品を。内省的な人であるがゆえに、肉体や太陽を求めたのだろう。そう思うと、少し親しみが湧いてくるようだし、そのような見方が広まりつつある気がした。
「クリーンミート」 ポール・シャピロ
技術的には確立するも、ビジネスとして広がっていくかどうか。
SDGsの取り組みが広がる中、肉食ビジネスも転換を迫られるのか、それとも欲望と利権とに屈服させられるのか。個人的には食べてみたい気持ちでいっぱいなのだが。
今年は70冊の本を読むことができた。
冊数ではないと思いつつ、1冊多く読めばそれだけ多くの世界に出会えると思うと、数も追ってみたくなるところ。それにあと何冊の本が読めるだろう。
ここにあげた5冊のうち3冊は社会的な問題を取り上げた書籍ということで、以前の私の読書傾向からは変わってきている気がする。
小説・歴史・社会・科学をバランスよく読んでいきたいのだが、今年はやや社会派だったということか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?