見出し画像

Nursing skill #1 ちょっとしたコツ

こんばんは、池ちゃんです。
看護師をはじめとする医療従事者はシフトも不規則で、夜型になる傾向もあります。(僕もその中の1人ですが、大学院で論文作成もしてたのもあったので余計にそうかもです…笑)

少しずつ、臨床疑問からちょっとしたコツなどなど独り言のように書き書き(実際はキーボードを打っているのですが…)していきますね。

画像1

桜木先生が言った通りなんですが…(本当は「左手をそえるだけ…」です😉)

 自分の脈拍を確認する時に触れる動脈を「橈骨動脈」と言います。そして、橈骨動脈は、「3つの指を揃えて、優しく添えるだけ」なのです。

 ここで、思い出したことなんですが、刑事ドラマとかで亡くなっているかどうかの確認を“橈骨動脈“で確認して、「死んでます…」っていう流れをよく見るたびに、“そこは頚動脈じゃろー”となってたのを思い出しました。
(ほんと昔の話ですが…あるある、ですね)
 そこを突っ込むと、名探偵コナンは本当に優秀です。しっかりと頚動脈を触知して、呼吸なし、意識なし、というところも客観的に見れていました🙃←何様

 少し話がズレてしまいましたが、ここでは実際に患者さんや家族に説明をしている「脈拍触知の方法」についてお話してきます。
そして、不整脈のある患者さんが実際に自分で触診していくことを「剣脈」ともいいます。

1.橈骨動脈ってどこなの?

 そうなんです、まず橈骨動脈って何なのよっていう話ですよね。聞いたことがある方や医療従事者の方はご存知ですが、一般的に脈拍を測定する時に選択される部位で、人の肘から手にかけて走行する動脈のことを指します。
 まずは、理解を深めるために“骨“を紹介します。写真(左手)にもあるように、親指側が橈骨(とうこつ)、小指側が尺骨(しゃくこつ)と言います。

画像3

 この、橈骨側(親指側)を走行している動脈を、橈骨動脈(とうこつどうみゃく)と言います。ここが、今回お話する主人公となります。

画像4

2.脈拍を触れる意味とは?

 では、なぜ脈拍を触知するのか。看護師は、日々患者さんの状態把握のため、モニタリングといって心電図モニターに出てくる数値を見て異常の有無や状態変化を判断してます。さらに、身体診察として、実際に患者さんの身体に触れて異常はあるのか、いつもと変わりないか、の判断をしてます。その中で、脈拍を触知する意味としては、主に不整脈の有無の確認(数、リズム)です。さらに、身体の末端まで血流がちゃんと流れているのか(脈圧)、もみています。
 ちなみに、橈骨動脈で脈が強く触れたら、この人の収縮期血圧(または、上の血圧)は80mmHg以上はあると判断できます。なので、この記事を読まれている皆さんもしっかり触れられるはずです。(ですよね?汗)

3.実際に触れてみる

 それでは、実践に移ります。臨床現場では、不整脈の早期発見や自己管理のために、患者さんに実際に触れていただくことがあります。その時に行っている実践を皆さんとしていきたいと思います。(この方法は、循環器内科医に教えていただいたものです)

 僕は左手で実践しますが、皆さんは好きな方の手でもOKです。では、写真のように、グイッと手首を曲げていきましょう!

画像5

 できましたか?
 そうしたら、筋(スジ)が見えてきましたよね??(写真の黒線)

画像6

うんうん、それそれ!!(見えてるんか?🤫)
それが見えたら、あとは簡単!!
桜木花道大先生の名言を思い出してください(…🙃)

画像7

先生ありがとうございます👨🏻‍🏫
そうです!「3つの指を揃えて、優しく添えるだけ」です。

画像8

(絵をもう少し上手く書きたかった…)

 筋に沿って3本の指を添えれましたか?
 そしたら、添えたまま、グイッと曲げた手首を元に戻してください

画像9

そうです!それです!強く押しすぎないように注意してくださいね。

それが、「橈骨動脈を触知する」ということなんです。ここで、3指を揃えることで、しっかりと脈拍を触知することができます。

そして、「トットットット…」と脈を指で感じますか?圧を感じますか?

感じた貴方様は、生命を感じております
→豆知識として、橈骨動脈が触れたら上の血圧が80mmHg以上はあります👍

さらに、リズムは規則でしょうか?途中で脈が消えたり、トトンっと連続で打ってないでしょうか?

測定できる方は、1分間測って、50〜100回/分の間でしょうか?(スポーツ心臓と言われて脈拍が40回台の方や、運動後や緊張などで100回以上の方もいますが…)

どうでしたでしょうか。
簡単に脈拍が触知できたかと思います。また、医療従事者の方々は、この方法を一つの手段として、一つの引き出しとして、臨床の一助となればな、と思います。

このように知識やスキル、また“考え方“などをどんどんシェアしていきます!シフト上、不定期な更新になることもあると思いますが、記事を増やしていきます!
読んでいただきありがとうございました!

この記事が参加している募集

#業界あるある

8,688件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?