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25年のブランクを経て【4】

8月5日は弟から師事を仰ぐ初稽古。

私は25年振り
弟は20年振り
久々に袖を通した柔道着。

まずは動的ストレッチを丹念に。
それから軽くウォーミングアップ。
これに最低30分はかける。
でなければ怪我のリスクが増大する。
決して若いとは言えないだけでなく
柔道はナメていると大怪我をする。

次に『受け身』
最初はギコチナイ動きだったが
少しずつ感覚がよみがえってくる。
身体は意外と覚えているものだ。

そして『打ち込み』
打ち込みを簡単に言うと
投げる直前までの動作を
自身でポイントを確認しながら
実戦さながらに反復する。

おかしい…。
10分も経っていないのにバテて来る。
思うように身体が動かない。
あの頃のスピードも
あの頃のパワーも
カケラも見受けられない。
何故だ?!

そう答えは『歳だ…。』

最近までソフトボールを
ガチでやっていたとは言え
使う感覚や筋肉が違う。
柔道に関しては
全身が錆び付いていた。

わかってはいたが
これ程の落ちぶれようとは
少々、ショックでもあった。

一方、弟の打ち込みは
力強く 素早く キレがある。
彼に言わせれば、現役より
落ちているのかも知れないが
私からすれば『化け物』だ。

もう一度言う
私が弱いんじゃない
彼が化け物なのだ。

打ち込みをしながら
各技においての重要なポイントを
細やかに教えてくれる。
わかりやすくツボに沁みてくる。

それゆえに ありがたい。
このような猛者が
稽古をつけてくれるのだから。

その後
私のスタイルに合った技を
ひとつ教えてもらう事に。

いやいや、難しい。
これの技は時間が掛かりそうだが
確かに強力な武器となり得る。
まさに夏の自由研究。
これは修練あるのみ。

最後は『乱取り』
いわゆる試合形式の組手練習。
やばい この男 強すぎる。

私が人生で柔道以外も含めて
対戦して来た誰よりも
強く 速く 巧く 鋭い

太刀打ちできる相手ではない。
だが、これ程の稽古相手もいない。
ありがたい。

次回の稽古は月末。
何とも得難き初稽古だった。

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