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父の日には

父の日に贈るものは
毎年おなじもの。

それは『コーヒー』

父も義父も70歳代。
共にコーヒーを好んで飲む。
だから毎年 2人が好みそうな
コーヒー豆を妻と2人で選ぶ。

2人の父は大病との闘いにも
弱音ひとつ見せず討ち勝ってきた。
そんな2人だからこそ
『老後』より『終末』を
イメージして生きているのは
そこはかとなくだが感じる。

これまで何よりも
家族を想い生きてきた2人。

そんな2人が想い描く『終末』は
我々ではおよびもつかない。
しかし2人には長生きしてほしい。

だが人生は甘くないのは
2人が最も知っている。
苦い想いの方が多いのが人生。
そう コーヒーのように。

ならば
せめて1日の中で
かぐわしい香りと芳醇な味わいで
『終末』を想い描く時間を
豊かなものにしてもらいたい。
そんな願いが私と妻にある。

生まれてから今まで2人の父に
迷惑と心配を掛けてきた。
そんな妻と私が生涯をかけて
感謝しても足りることはなく
恩返しも返しきれないだろう。

そんな妻と私ができることなど
感謝と畏敬の想いとともに
香り豊かなコーヒーを届けること
そして2人の父の生き様を少しでも
受け継ぐことしかないのだから。

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