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RIDEメンバーの徒然note 〜在宅で自然に飢えていたので、滝を見に行ってきた話〜

こんにちは。RIDEの山北です。
普段は『haconiwa』というWEBマガジンの編集をしています。なので普段は「haconiwaの山北です!」と名乗ることが多いですね。

そんな私ですが、RIDEでは珍しい(?)新卒入社組。昨年の春に大学を卒業しRIDEに入ったばかりなので、今回は少し自己紹介を交えながらお話ししていきたいと思います。

大学時代と、自然物への興味について

2016年に美術大学に入学し、主に平面系のデザインを学んでいました。平面系と言っても課題や授業内容はかなり自由度の高い学科だったので、ひたすらリサーチへ出かけたり、本を読んだり、写真を撮ったり……など、制作までの過程は毎回バラバラです。

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こちらは、大学3年生の時に撮ったリサーチ時の一枚。自然物の凄みに圧倒され、石の魅力が詰まった石垣をテーマに全国のお城を回っていた時の写真です。

そんな大学生活で得たものは色々とありましたが、中でも自分が何に感動し、どんな行動をすると楽しいのかを知れたのは大きかったように思います。
私は、石や木材などの自然物が持つ表情の美しさに魅了されやすいタイプでした。自然が生み出した色や形を眺め、あれこれ思いを巡らせるのが楽しいのです。

在宅の日々で感じた、足りないもの

コロナ禍と社会人生活が同時にスタートして、もうすぐ一年。
早起きが苦手な私にとって在宅勤務は画期的なシステムに思えたのも束の間、外に出て刺激を受ける時間や、何もせずぼんやり考え事をするひとときが減ってしまったように感じます。

そんな事を考えていたある日の深夜、「なんだかこのままではまずい気がする」と思い立ち、大学で得たライフハックを久々に実行することを決意しました。

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どんな自然を眺めに行こうかと考えた時、以前テレビで目にした「滝」を思い出しました。とりあえずスマホで「滝 名所」と検索。

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「滝の王様」と呼ばれるなら間違いなかろうと思い、目的地は「静岡県 白糸の滝」に即決。コロナ禍での移動は控えるべきと思いつつも、今の引きこもり生活では脳味噌が止まってしまうような怖さがあったのです。

滝旅で感じた、外でしか得られない幸せ

フルリモートの私にとって、外に出て交通機関を乗り継ぎ知らない土地に行くだなんて普段なかなか無い一大イベント。新幹線に乗るのも久々なので、人気のない東京駅も新鮮です。改札から改札までをひたすら歩く時間すら愛おしく感じます。

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歩くなどの単純作業を繰り返しているうちに、頭が休まっていく気がします。休まりながら、空いたスペースで即時解決しなさそうな話題に没頭するこの感じ。この時間を積極的に取りに行くことって、無意味なようでとても大事だったな〜と実感しました。

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KIOSKで朝食のおにぎりを購入し、新幹線に乗車。今って何も言わなくてもおしぼりを付けてくれるんですね、ありがたい。

テープで貼られたおしぼりをよく見ると、パッケージの文字にぴったり並行する形でくっつけられていました。KIOSKのおばちゃんの仕事に、なんだか丁寧さを感じます。こういう小さなほっこりは、部屋に1人でいると出会いにくい幸せだな〜。

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新幹線を降り、今度は電車移動。
窓に映る大きな富士山を横目に、休日の電車は静かに進んで行きます。

ゆったり電車に揺られながら、車内にいる人を薄目で眺めるのが好きです。その人の服装や持ち物から人柄が垣間見えたり、二人組なら会話で状況がなんとなく想像できて楽しいのです。

近くの座席に座っていた女子高生と思わしき二人組は、クラスの友達と富士急ハイランドに行く計画を立てていました。
男子も一緒に行くようなのですが、その1人が仲の良い友達の元カレのようで、少し気まずいからメンバーを変更しようとかなんとか……。

ああ、わかるよ。そういうの、高校生って気を使うよね、などと、心の中で相槌を打ちながら、彼女達の会話に聞き耳を立ててしまいました。全く知らない人との(一方的な)出会いは、先ほどのおしぼりと同様にかなり癒しポイント高いです。

滝到着!圧倒、そして放心

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白糸の滝前にあるバス停へ到着すると、すぐにザザザーっと水の大きな音が聞こえてきました。案内板の矢印の指す方へ向かうにつれて音は大きくなり、山の木々が増えていきます。

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「白糸の滝まであと200m」の看板前にて。すでに圧巻の景色!
写真では伝わりにくいのですが、想像以上のスケールで水が大量に流れ、眼下には滝壺が広がっています。
この景気を見てから、あまりの素晴らしさに残り200mを小走りで駆け降りてしまいました。ひさびさの運動に足が重くてしんどいですが、テンションは最高潮です。

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滝、到着!!
水面近くから見る景色は、目の画角では収め切れないほど、あたり一面が滝で水で岩肌です。かかる虹から、まるで別の世界に来てしまったような幻想的な雰囲気すらも感じます。

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大きな水の塊が水とぶつかり、音が永続的に響き渡る非日常体験。
水飛沫が映す光の煌めきや、ごうごうと流れる川の濁流。空間全てが圧倒的な存在感を放っていました。

この感動をどうにか伝えられればと思い、滝の音を録音しました。良かったら聞いてみてください。

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周囲を小一時間散策し、休憩がてらおやつソフトクリームを。興奮と慣れない運動で上がった体温に、冷たいアイスが染み渡ります。

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巨大な自然を眺めながらぼんやりしていると、すごく抽象的な表現なのですが、なんだか「全てが大丈夫」な気持ちになってきます。特段病んだり悩みがあるわけではないのですが、「なんかもう、大丈夫じゃん?」みたいな、軽い悟りが開かれるのです(笑)。

朝の東京駅にいた私と、滝後の私とでは、心持ちから表情までもが違う気がします。「なんかもう大丈夫じゃん」になってからというもの、帰りの記憶はほとんどありません。向かいに座る乗客観察も忘れ、放心状態で街の方へ戻っていきました。

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滝旅の最後は、静岡名物「さわやか」のげんこつハンバーグで締めていきます。ジュージュー焼けるお肉を切りながら、ぼーっとした頭で今日の出来事を振り返りました。

「駅や電車で過ごしたあの時間、良かったな〜」「滝、やっぱすごかったな…」などなど、肌で感じた体験に刺激されて、次はこれをやってみたい、これが知りたいと、連鎖する気持ちや好奇心を思い出しました。

外でしか得られない幸せって、こんなにも多かったのですね。滝の存在感はもちろん、それまでの過程で見た人や景色との出会いもリフレッシュになりました。
多方面からエネルギーをもらって明日からもまた頑張れそう!勢いで滝を見に行って本当に良かったです。

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