自分を愛するために書く
自分で自分を癒すために書く
私が日記を書き始めたのは、たしか今から4年ほど前。出産して2年ぐらいたった頃だった。
当時の私は今より10㎏以上太っていたし、家の中はモノが多かった。初めての子育てで心に余裕など無く、夫とはすぐ喧嘩していた。けれど退職してやっと会社から解放されたと少し喜んでいた。
私は外で働いていたとき上手く働けなかった。
上手く立ち振る舞えなくて、要領が悪くてミスばっかり。どんくさいのだ。やりたくない仕事だったっていうのもあって毎日苦しかった。だから頑張り方がわからないし、頑張ろうとしても出来ない。私は頑張っていない人に映ったんだろう。
すぐに転職しても同じで上手くいかないことばかり。お局と波長が合わなくて疲れるし、大きなミスを何度もしてしまった。よく辞めずに粘っていたと思う。また転職をして一から仕事を覚えるのも考えられなかったし、生活のために働いていたから辞められなかった。
こんな想いが、ミスをするたびに頭の中をぐるぐるしていた。
だから仕事は復帰せず、辞めてリセットしようと決めた。それから生活を整えたくて、YouTubeか何かで毎日日記を書くと良いと知ってから書くことを始めた。
最初は全然書けなかった。3行ぐらいで終わっていた。ところが書いていくうちに、出来事をさらに詳しく、そして感情もより鮮明に書いていけるようになり、だんだん書く量が増えていった。今日やることも書き出すようになっていた。だから書かないと一日が始まらないというように癖になっていった。
書く時間が自分との対話の時間で癒しになっていたのだ。ノート1ページぐらい埋まる日もあった。
そしていつの間にか日記というより、最近よく聞くジャーナリングとか書く瞑想っていうものになっていたのだと思う。
書くことで、頭の中のモヤモヤを整理できる
日記は、出来事を書いてそれに対して思ったことを書く。だから嫌な出来事があった時は必然と書くことが多くなる。感情がペンに乗ってどんどん綴られていく。心の中のヘドロがペンの先からドバーッとすごいスピードで吐き出されていく感じ。殴り書きのようになる。そして書き終えるとものすごくスッキリする。
嫌だったことを書くと自分を知ることが出来た。自分はこれが嫌だったのか、と確認できる。だから次はこうしようと解決案が浮かんできて書く。もちろん嬉しいことも書く。すると自分はこれが好きなのかとわかる。
日記は出来事を冷静に捉えられて感情を整理できるのだ。そして自分を客観視して自分を知ることが出来る。
つまり、書くことは自分の感情に向き合い、自分を深く知る作業である。
ネガティブな想いを自分が受け止める
ネガティブな感情を放っておくと、黒い雲がどんどん広がるかのように頭の中をネガティブが占めていく。我慢できなくてつい他人に愚痴をこぼす。怒りに任せて話していく。そして「酷い目にあったね、あなたは悪くないよ」って慰めてもらいたいと思っている。
少し落ち着くときもあるが、黒い雲は完全には消えない。それどころか愚痴をこぼした自分に嫌気がさす。そしてあの時こうしていれば良かったのかも、こう言えば良かったのかもって次第に後悔の念が押し寄せる。自己嫌悪になるのだ。
誰かに愚痴をこぼしても、自分が期待していた言葉や答えが100%返ってくることはまずない。それでまたモヤモヤするのだ。抑えようのない怒りと悲しみをコントロールできなくて家族に当たってしまう。
日記を書き始めてからは愚痴をノートに書いた。気持ちを書くことで自分で自分の想いを聞いてあげる。ネガティブを受け止めること。
すると雲の広がりは止まる。そして冷静になって、自分にも悪いところがあったんじゃないかって振り返る。
他人に指摘されると素直に聞けないことが多いけれど、自分が気付けると腑に落ちる感覚が伴う。そしたら次はこうしようって思える。
書くことで自分の傷は自分で癒せることに気づいた。
書いて整理した上で、アドバイスが欲しいときや背中を押してもらいたいときは信頼している人に聞いてもらうこと。最近その相手が夫がベストだと気付いた。夫は私の機嫌を取らずに思ったことを正直に話してくれるからだ。すると予想外の気付きを貰えることもある。
夫との関係も自分が信頼することで良くなると感じ始めた。
ネガティブは自分を強くさせるチャンス
他人との交流後、なんであんな事言っちゃったんだろうとか、こんな風に言えば良かったとか、あの時こうすればよかったと考えて一人落ち込む。
でも起こってしまったことは変えられない。この後悔をノートにひたすら書く。そして次はこうしようと思ったことを書いていく。書くことで次に生かせばいい、と自分を前向きにする。
ネガティブな自分をいつまでも放っておかないで、ネガティブな感情としっかり向き合う。ネガティブから学べることは多い。ネガティブの思考は、気遣いができる自分に変えてくれるパワーがある。だからネガティブは悪いものではない。
書くことでどんな自分も受け入れる。ノートにネガティブな感情を吐き出してポジティブ思考に転換する。そうすることで、自分が打たれ強くなっていく。
チャレンジできる自分になれる
毎日、今日やりたいことを書き出す。そして次の日振り返り、またやりたいことを書く。こうして日々何となく過ぎていくのではなく、充実感や達成感を味わえる毎日になった。
家の断捨離も捗って、モノが少ない暮らしになった。家が快適な空間になったことでやりたいと思っていたブログを一人で一から開設して発信活動ができるようになった。ダイエットも毎日少しづつ取り組んで痩せていった。
毎日小さな出来た!を積み重ねて自信がつく。何をやってもダメな自分というレッテルが剥がれていった。そして失敗を恐れずにどんどんチャレンジしていく自分になる。
学びを自分の思考にしたい
ブログを書くようになってから、発信を仕事にしたいと思うようになった。そのために多くの人にブログを読んでもらいたいと思うようになった。
私には『人生をより良くしたい、考え方が好きと思われたい』という想いがあった。そして、どうしたら成功するのか、どうしたら運が良くなるのかを探すようになった。
それから引き寄せの法則や潜在意識について知り、学ぶことが楽しくなった。インプットしたことをノートに書いてアウトプットする。ノートに書いた自分が学んだことを何度も見返して、自分の頭の中に吸収していく。
まるでティンカーベルの魔法の粉をふりかけて、人生という空を自由に楽しく飛べるようにするかのように。
そして今では作家になって出版したいという夢に変わった。
自分らしく穏やかに生きるために書く
誰もが『幸せになりたい』って思って生きている。
こんなことを試行錯誤しながら生きている人が多いはず。
私が幸せになるために辿り着いた方法は、日々思ったこと、感じたこと、学んだことをひたすら書いていくということ。書くことで自分の内側と向き合う。自分がどうしたいか心の声を聴く。
日記が書けないときは、今日できたことや嬉しかったことを3つ書くようにしている。自分ってこんなに頑張れたんだ、こんなことが嬉しかったんだって気付ける。
外側を良くしたって人生は大して変わらない。直感を大事にする。内面を磨くこと。幸せになるための答えはいつだって自分の中にある。
子どもの頃はいつも今しか考えていなかった。今の自分がどうしたいかを優先して生きていたはず。大人になった今も自分と向き合い、子どものように今を楽しむ自分になる。子どものように毎日ワクワクして過ごしていると理想の未来にいるはず。
だから私は何の心配もしていなかった子どもの頃の感覚に戻って人生をまたやり直している。ピュアな心を取り戻せたのは自分の感情を書いていたから。
こうなるんだ!と決めて、自分の目の前の現象が、どういうメッセージなのかなって捉える。そして自分の願いがどんな風に叶っていくかワクワクしながら毎日を過ごしている。
最近友人に教えてもらった素敵な言葉がある。
『人にどう思われるかを気にするより、自分が今の自分をどれだけ好きかを気にすること』
この言葉を聞いて、立派なことが言える人間になろう、人から羨まれる存在になりたい、といった願望は抱かなくていいと思った。
何かになろうとしなくていい、ありのままの自分でいい。涙の海で溺れないように必死で藻掻いていた過去の自分がいたからこそ、今の自分がいる。過去の自分も受け入れて自分の価値を認める。誰もがいるだけで価値があるってことに気付けた。
人生は楽しむためにあるもの。人生でどんな体験をしたいか自分の心の声に従うこと。自分を幸せに出来るのは自分だけ。
書くことは自分の心の声を聴くこと。そして、ありのままの自分を受け入れるために私は書く。
私の気付きを発信して、それが誰かの幸せへの気付き、そして自分は価値のある人間だって思ってもらえることを願って。
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