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肩甲骨の異常運動の評価-異常所見を明確にする-

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今回のテーマは「肩甲骨異常運動の評価-異常所見を明確にする-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと

・肩甲骨の異常な所見が理解できる
・なぜ異常運動が良くないのかを学べる
・肩甲骨や肩関節への運動療法に応用できる

今回は「肩甲骨の異常運動」について共有していきます。

肩甲骨は安定性も可動性も必要である部位でもあり、肩関節の治療アプローチの選択として重要です。

肩関節可動域制限があれば肩甲骨の可動性が必要で、腱板の出力を安定させるには土台である肩甲骨の安定性も必要です。

「肩甲骨がよく動くけどいいのか?」

結論から言うと肩甲骨が動いてしまうことはリスクになります。他の肩関節疾患の発症の要因になります。

肩甲骨異常運動の特徴から評価方法までを共有していきます!

では始めていきます!



肩甲骨異常運動とは?

肩甲骨異常運動はScapular dyskinesisといい、よく確認される臨床所見になります。

臨床の中でこのようなこと聞いたことないですか?

「肩甲骨が安定しない...」
「肩甲骨が不安定...」

肩甲胸郭関節の役割としては、安定(stability)の関節なのか可動性(mobility)の関節なのかという2つの選択のうち、安定性の関節にあたります。

通常の肩甲骨のコントロールを失った状態であり、さまざまな所見を確認することができます。特に肩関節疾患の患者であれば肩甲骨の異常所見が当てはまります。

肩甲骨異常運動の特徴

肩関節動作時に、肩甲骨の動きを触知してモニタリングしていると肩甲骨が固定できずに動いてしまうことが臨床では多く確認できます。


特に印象的なのは、肩関節屈曲時に肩甲骨が挙上しやすく、肩関節下制時(屈曲から下ろす時)に肩甲骨は下方回旋しやすいことが多いです。


Sucapular assist test(SAT)のように肩甲骨の安定性を徒手操作で補った場合に、疼痛軽減や筋力向上するケースがあります。これは肩甲骨の安定性が向上すると、それらの症状が改善することを示しています。


臨床では、肩甲骨の安定性や動きを触知して、評価を行っていくことが重要です。

4つのタイプ

①下角の浮き上がり
②肩甲骨内側縁の浮き上がり
③過度な肩甲骨の挙上
④正常

まずSD自体のタイプが3つに分類されていて、所見が確認できない場合は正常となりタイプⅣにあたります。

よく運動療法を展開していくと見る所見としては、②肩甲骨内側縁の浮き上がり③肩甲骨の挙上です。


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