中殿筋の運動療法は〇〇には注意
今回のテーマは「〇〇には注意すべき-中殿筋の運動療法エクササイズ3選-」になります。
こちらの記事を最後まで読むと
今回の記事は、中殿筋の運動療法の注意点について解説をしていきます。
中殿筋が大切な理由は、多くのセラピストが知っていると思います。そして、根拠をもって運動療法やエクササイズを実施していると思います。
ですが、
「その方法では中殿筋ではなく…」
「代償動作が入っている」
といった場面を若手セラピストだけではなく、ベテランのセラピストも間違った方法で行っていることも少なくないです。
せっかく中殿筋に対する運動療法を展開していくのに、大腿筋膜張筋などのような目的とは違う筋肉が活性化してしまうのは、もったいないと思います。
この際に”中殿筋のみ”にフォーカスして、活性化できるようにエクササイズの注意点を把握しておきましょう。
では、始めていきます!
◆中殿筋
中殿筋は、殿筋群の中の一つであり、大殿筋と小殿筋が他にはあります。これら3つの筋肉は、それぞれの機能を有していますが、共通して股関節外転作用を持っています。
今回は、中殿筋の機能を学んでいきましょう。
□機能
中殿筋は、前部線維と後部線維に分かれています。前部線維は股関節屈曲作用と股関節内旋作用、後部線維は股関節伸展作用と股関節外旋作用を有しています。
前部線維は、大腿筋膜張筋が重なっており、後部線維は大殿筋が一部重なるように付着しています。
殿筋群の機能としては、後述する片脚立位の保持だけではなく大腿骨内旋・内転のコントロールがあります。いわゆるknee inの制御になります。大殿筋と協調的に活動することで、大腿骨のコントロールができます。
□片脚立位時の股関節モーメント
中殿筋の主な機能としては、片脚立位の骨盤安定性が挙げられます。まず片脚立位になることで、重心線によって股関節内転の外部モーメントが働きます。
そのままの状態では、片脚立位を保持することができずに側方にくの字にバランスをくずしてしまいます。それを防ぐために拮抗として股関節外転の内部モーメントが働きます。
結果的に骨盤が安定するようになり、片脚立位が安定します。
ここからは、中殿筋が機能低下している場合のエクササイズの注意点を解説します。これらのエクササイズは、日々に臨床で使わないことがないものになっています。
【なぜその動作がいけないのか】
根拠をもって、指導できるようにしていきましょう!
◆エクササイズ①
クラムシェルは、貝殻が開くように脚を外転・外旋させる殿筋エクササイズになります。
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