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星語掌編集《ホシガタショウヘンシュウ》

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地球町《あおやねちょう》の道端で拾った、ちょっと不思議な掌篇を収録。短編や読み切りばかり載ります。
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#旅する日本語

星、指し示すみち。

星、指し示すみち。

天井の低い田舎町。毎日どこか遠く、謎の光の道が星だらけの夜空を旋回し照らす。

「今日こそあの光の根元を探しに行く」

母は遅くなったら電話しなさいと軽く敬礼した。

空気を入れたばかりの、わたしの相棒の足取りも軽やか、秋の夜風を従者に、いざ出発。

星の瞬きを吸収しながら輪旋する、遠くの光を仰ぎ目指す。

(これは一体なんだろう…)

もし異世界の扉が開きそうとかだったら…。世界を救う展開だ。ワ

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少女は花を飾るように。

少女は花を飾るように。

深緑、幾千の時降りつむ常盤の森。神域、屋久島の白谷雲水峡に行った。友人が選んでくれた、緑と橙の髪どめを正装がわりにつけて。

光の帯漂う清流。竜の通り道のような苔の大空間。踏みしめるたび感じた。神はいるのだ、と。

慈悲深い自然に包まれ《ありがとう》と声をかけながらの行軍。

(御守が欲しいな)

──小石をひとついただけないだろうか?

神に問う。

こういうのは神域から無断で持ち帰ってはダメだ

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ドラゴンと食パンサンドイッチ。

ドラゴンと食パンサンドイッチ。

ひと月ほど学校に行けなくなった事がある。夢を諦め、都落ちしたいい大人。自分に出来る事を探し直そうと選んだ学校だった。

臥せって臥せって、ある日の事、唐突に「高円寺の大家さんに会いに行こう」九州から新幹線に飛び乗った。(なんで急に…)金の心配をしつつ、ごんごん後ろに田舎町が飛んでいく。胸が高鳴った。

連なる山の尾根尾根はまるで並走するドラゴンの背。私は途中からずっと通路に出て、抜きつ抜かれつ、光

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