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「今日は私のことを諦めてください!」という勇気

朝一、やむおえず私は、タイトルにある発言をすることになった. すなわち、
「今日は私のことを諦めてください!」と.


昼間は、設計事務所にてオペレーターの仕事をしている.オペレーターとは簡単にいうと、設計者の補助的な役割である.その日携わるプロジェクトは、予定表に従い業務を引き受け、遂行する.その予定表は、設計者の自己申告によりオペレーターの半日、あるいは1日のスケジュールを予約するというもの.予約していない日に割込みで依頼するには、先約者の承諾を得るか、裏技としてオペレーターに直談判して、「作業の合間に...」とうまくねじ込む必要がある.

大抵は、割込みを引き受けてしまう私だけど、先日はもともとの先約物件の他に、別の物件のお手伝いを引き受けていたため、これ以上引き受けるのは難しかった.

申し訳ないなぁ、、と思いながらも私がお断りをしたので、別のオペレーターに声をかけ、結果、引き受け先が見つかったらしい.

私がやらなくても回っていく状況に少しばかりの寂しさを感じたわけだけれど、それでもそれ以上に苦しくはない.


能力や時間など条件は様々あるけど、何かを断らないといけない時ってある.

以前は、頼まれたことを断ることに不安があった.それは自分の無能、役立たずに結びつき、酷く自分を落ち込ませた.


いつから私は変わったんだろう?


決定的なナニカがあったわけじゃなくて、ジワジワ変わった気がする.
断ったって私の価値は下がらない.人が離れていく理由にはならない.
今目の前にあるものを、ただひたすらやることだけが、今できること.

“頼られる凄い私”で自尊心を保つ必要なんてない.“期待に応えられないダメな私”で自己卑下する必要なんてない.
今出来ることをやって、達成感を感じて、役に立てたって思えるようになるとすっごい楽だし楽しい.

何かを引き受けた時も、断る時も、それぞれ得るもの・失うものってあるんだよ.

得ていると思い込んでるもの、失ったと思い込んでるもの、得ずに済んだと思い込んでるもの、失わずに済んだと思い込んでるものがある.

距離が近いから言える言葉もその逆も、距離が遠いから言える言葉もその逆も...いろいろあると思う.


私たちは一体何を求めて、何を避けてるんでしょーね?

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