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まほろばの里山

まほろばへの旅

JR万葉まほろば線に乗って一泊旅行。

柔らかな言葉の響きが好きで、一度使ってみたかった言葉、「まほろば」。

しかし、私の人生で使う機会などそうそうなく、今日が初使い。

まほろばの定義を調べると、

まほろばとは、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味の日本の古語。「まほらば」「まほらま」「まほら」ともいう。楽園。理想郷。
ウィキペディア

そう言えば、昔々、古典の時間に習ったこの和歌も好きでした。

倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし 
古事記・中巻 倭建命

そうです。まさにそのうるわしのまほろば、奈良への旅でした。

里山文庫

目的地は奈良県天理市にある「里山文庫」さん。
インスタで存在を知り、気になっていました。

noteでも書いておられます⬇️

今回は大学時代からの親友を誘って、「薬膳教室と季節の手仕事一泊プログラム」にお邪魔してきました。

今回の一泊コースの内容はこちら⬇️
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座学:アジアの発酵民俗文化 
料理教室:梅乾菜(客家の保存食)ごはん、泡辣椒、発酵筍スープ、茶菓子
季節の手仕事:台湾茶梅 or 酵素シロップ
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最寄り駅はJR万葉まほろば線の長柄(ながら)という駅。

このあたりは日本最古の道と言われる「山の辺の道」のちょうど真ん中あたりだそう。

駅から里山文庫さんまでの道には緑の池があったり、大きな神社があったり、民家の集落があったりと、のんびり歩くのに良いところ。

とある民家の玄関前の瓦の上。七福神を見っけ。

福々しいお顔
こんなところに


散策しながら、そして道に迷いながら、到着。
まずは大きなお庭が目に入ります。

この時期グングン成長する植物で緑いっぱい
のびのび育ったいちじくの木

古民家を自分で改装して講座や薬膳民泊を開催するのは、マエダさん。

以前は通訳ガイドをし、また旅行会社をご自身で経営もされていたとのこと。

第一印象は物腰柔らかで「静」のマエダさん。
けれども、実際はアクティブで大胆で芯のある「ぶれない」人。
探しものがなかなか見つけられないというお茶目なところも。

私の方が年齢はずいぶんお姉さんだけれど、薬膳はもとより発酵に関しても大先輩。

お仕事の話しや海外でのお話しも聞けて良い刺激をいっぱいもらえました。

古民家の中には

「里山文庫」のライブラリースペース
発酵食品や香辛料などでギッシリの棚

一日目 レクチャー

到着後は、お茶をいただきながら、アジアや日本、そして地元奈良の発酵食品や香辛料、植物についてのレクチャー。

アジア好きの私ですが、見たことも聞いたこともない食品がたくさんありました。

アジアの市場に行ったような香りが漂ってきます
夕食の材料

レクチャーのあとは夕食の準備。野菜を刻んだりお手伝いしながらお喋り。
お隣のお家のおばさんから畑の野菜の差し入れも。

晩ごはん完成!

鯛や春雨の入った発酵筍スープ、もち米ちまき、アボカドやきゅうり、トマトいろいろ入ったサラダ、キクラゲとパプリカなど炒めもの

ふだん見たことのない食材がいっぱい。
奥行き深くて優しい味と香り、滋味に富んだ薬膳料理。

マエダさんも一緒に三人でいただきまーす♪

二日目 朝ごはん

ゆっくり朝寝坊を楽しんだあと、朝ごはんをいただきました。
豆乳に酢を入れたら固まってお豆腐状になるんですって。
理科の実験みたいで面白そう。
家に帰ったら試してみます。

お粥、豆乳豆腐、アクセントに豆腐よう

季節の手仕事

二日間のプログラムの最後は「季節の手仕事」
台湾式梅のシロップ作り。
普通の梅シロップとの違いは、こちらは3段仕込みであるということ。そして、お茶の葉も入ります。

青梅が一晩で黄色に!

3段仕込みとは

①青梅を一晩塩水に漬ける(すると翌朝には黄色くなって身も柔らかくなっているのだそう)
②梅、そして砂糖半量を容器に入れ、最後にお茶の葉(烏龍茶など)を入れる
③数日たち、容器内の砂糖が溶けたら、残りの砂糖半量を入れる

どんな梅シロップになるのでしょうか?

砂糖と梅とお茶を混ぜたくて瓶を振ってみた
振りすぎ??

家ですでに仕込んだ和風梅シロップと比べてみるのも楽しそうです。

こうして二日間のプログラムは終了。

今回一緒に参加してくれた友人とは大学一年生のときからの長〜いお付き合い。

これまでも何度も一緒に旅してきましたが、今回も彼女と一緒だったから、さらに旅が思い出深いものになった気がします。

ありがとう。


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