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優しいあの子

今日で 2 週間になる。
風邪で体調を崩して、その後咳だけがずっと残っているのだ。

人の身体というものは、どれだけ医療が進んでも、神秘に包まれている部分が幾分か存在すると思っている。

私が酷い顔のアトピーに苦しんだ 20 代、刺激物はよくないと言われ(コーヒーや辛い食べ物が好きだったので節制するのが辛かった)、顔に何も付けてはいけないと言われてノーメイクで出社し(嗚呼、20 代の私の青春よ)、高圧的な態度をとる医師に涙しながら、転院もしながら、あちこちの皮膚科アレルギー科に通い詰め、結局処方された薬も、上記の節制も効果はなかった。そしてある種自然に改善していった。(今でも油断はしておらず、海外製の化粧品などの使用は慎重だけど)

そしてここ数年は、風邪から誘発されるアレルギー性の咳喘息に苦しんでいる。
ちょっと風邪っぽいなと思って早めに休んだり薬飲んだりしても、あれよあれよと咳だけ悪化し、そして治るのに数週間、下手したら1ヶ月以上かかる。
今回も「1 番強い」と言われる咳の薬を処方してもらい、風邪薬含め全部飲み切って、抗アレルギーの吸入薬だけになってもまだしつこく咳き込みが続いている。

元来おしゃべりな私が、べしゃりを封印されるのは本当にしんどいし(話し始めると咳き込む)、この時期、面談や、かかってくる電話など、強制的に話さなくてはいけないタイミングで、どうか咳が出ないようにと祈りながら、水分をたくさんとり、のど飴を舐めて挑んでいる。

「ママ、まだ咳してるの?」
と娘が言う。(冷たいんだ😭)

「ママだってそう思ってるよ」

息子は毎晩、氷枕をタオルに包んでセットしてくれる。私が話し途中に咳き込んでも何も言わず辛抱強く聞いてくれるし(ありがたい)、強く咳き込むと水を持ってきてくれる。

そして、母の好きな米津玄師の「Lemon」と、スピッツをアレクサを操作して流してくれる。

最近息子が好きなのはスピッツの「優しいあの子」だ。

重い扉を押し開けたら 暗い道が続いてて
めげずに歩いたその先に 知らなかった世界

スピッツ「優しいあの子」より

あぁ、私にとっての優しいあの子は息子のことなんだなと。

しかし、毎回風邪のたびに咳が1ヶ月以上続くとなると、年間でも数ヶ月咳してることになり、私は今後の人生でどんだけの時間咳き込まなきゃならんのだという話よ。

花粉症に悩まされて海外に移住した話を聞いたりする昨今、(もちろんそれとは別の悩みもデメリットもあるんだろうけれど) これをすればここに移住すれば咳が治るよと言われたら真剣に検討したくなるレベルだ。
※怪しげな療法以外で。

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