大人の成長を見守る
子どもの成長を見るのは嬉しいものだ。
目に見えてできることが増え、話すことも大人びていく。
なお、これと同じことが起業の世界でも起こっている。
■事業家としては0歳
これは主催の講座や経営塾、さらには依頼をいただいたセミナーなどでも毎回伝えているのだが
「独立してすぐは事業家としては0歳」
ということだ。
なぜ、あえて、そして何度も伝えているかというと
「自分は大人である」
という思い込みが事業を進めるうえで弊害になるからだ。
どういうことかというと
「大人だから、知らないことがあってそれを聞くのは恥ずかしい」
「大人だから、自分でやらなければならない」
「まわりの人たちのようにさっそうと歩かなければ格好悪い」
といった思いにとらわれることで、事業家としての成長が遅れたり、下手すると成長が止まってしまう。
もちろん
「初めての独立」
でなければいい。
でも、多くの人は
「初めての独立」
だ。
つまり、事業家としては何も知らない生まれたばかりの赤ちゃんと同じなのだ。
なぜなら、それまでの学校生活、社会生活で
「事業家としての教育」
は受けていないし、経験もしてきていないからだ。
■新たなことを知り、やってみて感じ、学び、成長する
子どもは知らないことだらけだ。
だから何にでも興味を持つし
「パパ、あれ何?」
「ママ、なんでこうするの?」
と質問する。
そして、学び、時には実際にやってみて、失敗や成功の中で学び成長をしていく。
だから
「事業家として0歳」
の人たちも同じことをすればいい。
だからこそ、成長のスピードが速い事業家は、何かしらのインキュベーションセンターや経営塾に属し、そこの
「メンターや講師」
から学んだり、時には質問したり、相談したりして疑問解消をしている。
■毎日の実践
ぼくの経営塾でもまさに同じことが起こっている。
5ヶ月間の短期塾だが、最初の1ヶ月間で、自分の現状、自分自身について
「棚卸」
をして土台を固め、次に、
「事業家としての行動術」
を学び、4ヶ月間、それを毎日実践する。
実践するだけではなく、毎日、自分の行動を振り返り、そこから学ぶ。
もちろん、必要に応じてフィードバックをして、経営者としての視点を磨いたり、間違った方向、無駄なアクションに陥らないように軌道修正する。
これをするだけで、まさに、子どもと同じように成長していける。
日々、音を立てて成長していく姿を目の当たりする。
もちろん、それは冒頭で話した通り
「事業家としては0歳」
だからこそ成長して当たり前であり、驚くことではないのだが。
でも、一般的には、子どものようにメキメキと音を立てて成長していくように、30代、40代の人が(ぼくのところの塾生はこの年代で、会社員だった人が独立する人が多い)成長する様を目の当たりにすることは少ない。
見ていて本当に気持ちがいいし、まさに、子どもを見守る親のような心境になる。
■なんでも0歳
なお、本質的には、これは起業の世界でなくても同じだとぼくは思う。
つまり、何か初めてやる時は
「そこでは0歳である」
という認識をすればいい。
何もわからないし、だから、聞くことも恥ずかしくないし、何でもまずはやってみる。
そんな童心にかえることだ。
すると、どんどん成長できる。
このスタンスでまさに「石の上にも三年」で行動すれば何歳になっても3年間でどんどん成長できる。
30歳の人が90歳まで生きるとしたらあと60年。
3年で一区切りとしたら20回も成長できる機会がある。
60歳の人でも、あと10回も成長できる機会があるのだ。
みんなで
「大人になってからの成長」
を楽しみ、また、子どもたちに、負けずに劣らず成長する姿を魅せて行こうじゃないか!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?