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世の中、人のためのきれいな理由じゃないとダメ?

最近は、起業した人のインタビュー記事やドキュメンタリー番組も増えて来ましたね。
そして、そこで語られることは、見ている人が元気になり、カッコいい!と思えるビジョンや動機だったりします。

だれも
「今よりもいい収入が得たい」
「いい生活がしたい」
とか言ったりしません。

じゃあ、起業するには
「世の中、人のためのきれいな理由じゃないとダメ?」
なんでしょうか?

今日は、先日、講座の受講生からもらったそんな質問について書きます。

■理由はあった方がいい

ビジネスは厳しい世界です。
20年間のコンサルティング経験の中で、衰退した業界、衰退した企業もたくさん見て来ました。

また、1年間、何事もなく平和に過ぎるビジネスもありませんでした。
何かしらの課題や問題が発生し、対処に追われます。

そんな時に、重要になってくるのが
「なぜ、そのビジネスをしているのか?」
という理由です。

自分の中で、明確な目的や、起業する理由があれば、どんな課題や壁に直面しても乗り越えることができます。

でも、その理由が希薄だと、課題や壁に押しつぶされちゃいます。

つまり、課題や壁が問題なのではなく、それらに直面した時に乗り越えられる原動力があるかないかが大事なのです。

■自分の中の理由

人というのは
「より良い人生を送りたい」
「より豊かな生活をしたい」
という欲求は誰でも持っています。

もちろん、僕も持っています。

こうした
「自分の中の理由」
は大事です。

だって、それを手にしたいのだから。
そして、それは、大きな原動力になる。

だから、僕は
「世の中、人のためのきれいな理由じゃないとダメ?」
ということはなく
「もっと収入を得たい」
「いい生活ができるようにしたい」
「自分のやりがいと稼ぎの両方を得たい」
という
「自分の中の理由や動機」
は大事だと考えています。


■その事業が必要とされる理由

一方で、ビジネスは
「お客さんに対して価値を提供する」
ことにより、その対価として
「お金」
をいただきます。

これが「売上」ですね。


そうした時に
「もっと自分が収入を得たい」
「自分がもっといい生活ができるようにしたい」
から
「買ってください」
と言っても、誰も買わないですね。


だって、あなたが
「より良い人生を送りたい」
「より豊かな生活をしたい」
と思っているのと同じように、お客さんも
「より良い人生を送りたい」
「より豊かな生活をしたい」
と思っているのだから。


だから、ビジネスをするというコトは、対外的に、何かしらの価値を提供するコトと同義なのですね。

つまり、どんな人に、どんな価値をもたらすのか。
どんな人が、どんなふうに豊かになるのか。


先ほどの話が
「自分の中の理由」
であれば、もうひとつ大事なのが
「その事業が必要とされる理由」
です。


これが
「世の中、人のための理由」
になります。

■しっかりと2つの理由を持つ

だから
「自分の中の理由」

「その事業が必要とされる理由」
「世の中、人のための理由」
の2つをしっかりと持っておく。


決して
「その事業が必要とされる理由」
「世の中、人のための理由」
だけで
「自分の中の理由」
を持っちゃいけないというコトはないですからね。


自分の欲求を押し殺してまで、僕は起業する必要はないと考えています。
なぜなら、自分自身を満たすことは、起業の有無以前に、僕らが行うべき「やるべきコト」だからです。

ただ、事業として継続していくのであれば、その
「社会における存在理由」
も必要だというだけです。

ぜひ、この2つの理由を考えてみましょう。

【経営のレシピ】

起業においては

「自分の中の理由」

「その事業が必要とされる理由」
「世の中、人のための理由」

の2つをしっかりと持っておく。


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