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佐藤寿人の、身体と向き合った21年間。サッカー選手として24時間過ごすということ。

ベストのパフォーマンスを出せるかは、本番までの準備にかかっています。

本特集企画「準備が8割。勝利のためのルーティーン」では、特にトレーニング・食事・睡眠・休養のサイクルがカギとなるアスリートのルーティンを取り上げます。



第4回となる今回のゲストは、元サッカー日本代表FW・佐藤寿人さん(以下、寿人さん)。明治安田生命J1リーグ所属のサンフレッチェ広島で3度のリーグ制覇を経験した寿人さんは、2012年にJ史上初となるMVP、得点王、ベストイレブン、フェアプレー賞の個人4冠を達成。J1歴代2位の161得点を記録するなど、名実ともに日本サッカー史に残る選手となりました。

今回は、寿人さんの21年に渡る現役生活を支えた、徹底した自己管理について伺いました。

(インタビュー:澤山モッツァレラ)

「サッカー選手として24時間をデザインしろ」

コンディショニングについてきちんと意識し始めたのは、2005年ごろからですね。ベガルタ仙台からサンフレッチェ広島に移籍した直後のことです。当時、チームを率いた小野剛(おの・たけし)監督から、「サッカー選手として24時間をデザインしろ」という指導を受けたんです。

引退した今思い起こしても、キャリアを形成する上で大きな学びだったと実感しています。今こそ生活サイクルはやや不規則になっていますが、現役時代は練習時間も決まっていてスケジュールを立てやすい状況でしたから。

若い頃は情報をそこまで持っていず、休息の重要性に気づいていませんでした。幸運なことに大きなケガなく過ごせましたが、不幸にして負傷しチャンスを逃した選手も多く見てきました。彼らが若い頃から身体の状態を把握し、ケガを未然に防ぐことができていれば、もっと良いキャリアを積めたのかもしれません。

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キャリアの転機となった、2008年J2での1トップ起用

2008年に1トップを任されたことも、キャリア形成の上で大きかったと思います。

1トップには、DFに身体を寄せられながらボールキープする役割が求められます。サイズのあるFWが行なうことが多く、170センチの自分にとっては難しいと思いました。ゴールに背を向けてプレーする回数が多くなることも、「得点から遠ざかるのでは」という思いがありましたね。

でも、当時の広島を率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督が、既存の1トップの概念を取っ払ってくれたんです。「お前の中での1トップ像を作り上げればいい」って。すごくありがたかったですね。この役割を経験したことで、自分のキャリアはより濃くなったと思います。

1トップ起用に合わせ、体重も増やしました。2007年にJ2降格した際の体重は67キロぐらいでしたが、1トップをやることが決まってからは2キロ増やし、当たり負けしない身体を作りました。結果的に、その年はJ2得点王となる28ゴールを決められました。

翌年には、日本代表にも復帰できました。当時の代表監督である岡田武史さんもフィジカルに関心を持っていて、「世界と戦うためには、選手がクラブに帰った際にフィジカルを高める必要がある」とずっと言っていました。日本はやはり世界トップと比較したときにフィジカル要素で劣っており、そのことを代表監督として初めて明確にしたのが岡田さんだったと思います。

代表では、様々なデータを取っていました。招集された際には、前回とったデータと照らし合わせて、どういった変化が生まれているか測り続けることができました。そこでトレーニングをやり続けたことで、徐々に身体が厚くなっていったと思います。

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名古屋時代に、あえて体重を3,4キロ落としたワケ。

2017年に名古屋に移籍してからは、意図して体重を落としました。当時の監督・風間八宏さんのサッカーは、より動きを作り、常に全員が受け手になることが求められました。「このままの体重では、難しい」と判断したんです。

名古屋にいた2年間で、3、4キロほど落としましたね。周囲から「痩せました?」「苦労してるんですね」みたいに言われたんですがそうではなく(笑)、要求に応えられる身体を作ったということです。

21年の現役生活を振り返って、決して満足はしていないです。すべてにおいて「もっとトレーニングをしておけば」と思いますし、海外でプレーする機会があったらとも思います。僕がキャリアを始めた当初は日本の移籍ルールもあり、現在ほど海外でのプレーはリアルに感じられなかったこともありますが。

FWというポジション柄もあるかもしれないですが、「もっともっと突き詰めていられたら」と思います。21年やれたことはありがたいですが、すべてが満足できたわけではないですね。


ホテルに入ると、真っ先にベッドの硬さをチェック

幸い、僕はどこでも寝られるタイプでした。移動中でも、寝ることを苦にしたことはありません。ただ、目覚めたときに腰が痛いなと思うことはあったので、遠征先のホテルでは常にマットレスを気にしていました。

ホテルに入ると、真っ先にベッドの硬さをチェックします。触ってみて、寝てみて、「今日はちょっと寝具が柔らかいな」と思ったら、次の日にちょっと身体にハリが来るんですよ。

遠征中でも、寝る前はトレーナーにケアをしてもらって、良い状態で眠れていました。でも、マットレスの質が良くなかったら起きたときに悪い状況になっていることもあったんですね。

なので、「自分の身体に合わないな」と思ったらベッドを外したり、チームのマッサージ用ベッドで寝ることにしたり、トレーナーにお願いして当日の朝にもケアして筋肉を整えてもらったりしました。ちょっとした違和感でも、未然に取り除きたかったんです。

こういうことを若いときに気づけたら、もっと良かったんですけどね。どうしても、痛い目に合わないと気づけないんですよね。

コンディショニングは、子どもにとっても重要です。僕の息子もサッカーをしていますが、ケガのリスクは常にあります。親としては、なるべく子どものケガは未然に防いであげたい。皆がケガをしなくなれば、日本サッカー全体でプレーの質が上がっていくと思いますから。

ライズTOKYOさんのマットレスは、そういう意味でも自分好みですね。硬いマットレスが好きですし、今回送っていただいたスリープオアシス クリーン レギュラーは3つに折って畳めるのがいいです。ずっと敷きっぱなしにはできないですから、メンテナンスのしやすさも重要です。汗っかきの次男坊も使ったんですが、中材はシャワーで洗えるので便利です。

あとは、クルマ用の商品(スリープオアシス カーシートクッション)も気になりますね。後編でも少しお話していますが、サッカー選手にとってクルマを運転する時間はバカにならないと思うので。僕自身も使いたいですし、若い選手にも教えてあげたいですね。

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