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リアル。

「ほらほら、何時までかかるんですかー?お客さん帰っちゃうよ!」

なかなか出来上がらない一杯のカクテル。

満席のバーカウンター内で響く声に
一瞬で数十の視線が私に集まる。

私に対して放たれた言葉が突き刺さり、顔がカーッと熱くなるのを感じる。
正に修行の場…

  遡ること半年程前のとある日、
紆余曲折ある日々を過ごしていた時、いつも通り求人誌を見ていると、2件のバーテンダー募集(見習い可)を見つける。
ドキドキしながら募集内容を見ると、経験不問ではあったが19歳からの募集であった。私はまだ18歳になりたてだったので、少し落胆したが何とかならないか考え、とにかく問い合わせだけでもしてみようと思った。
一件目はやはり年齢的に✖︎。
残るはもう一件、僅かな希望に賭けて
電話してみた。やはり年齢的な事を言われたが、食い下がって『面接だけでもして頂けないでしょうか?お願いします!』と。
すると何と!、『ん〜。。それじゃぁとりあえず面接に来てみますか?』との反応。

『どうぞ宜しくお願いします!』と即答した。
まだ受かってもいないのにココロは躍る。

面接の日はMAXにドキドキしながら臨んだ。そこで異例の、面接時間が2時間超えとなるのだが、私は思いの丈を思い切りぶつけた。

数日後、電話が鳴る。
『先日はお疲れ様でした。それで検討の結果。。。いつから来れますか?』

!!!!!

『今からでも伺えます!』半ば興奮気味の私はそう口走っていた。

晴れて、、、?
私は【バーテンダー】への道へ足を踏み入れたのであったのだが。。。


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