[北欧デンマークで初出産] デンマークの母子手帳!?Vandrejournal

海外での医療サービスを受けたことがある人ならきっと誰でも感じると思う。日本の医療サービスの手厚さとおもてなし感を、、、。(日本の産婦人科サービスの話)
体が弱っている時だからこそ、少しの違いが大きな違いに感じるのよね。トイレが綺麗とかさ。くだらないことかもしれないけど、、、。

母子手帳って、いつどうやってもらえるの?って、妊娠するまで知らなかったけど、日本だと妊娠発覚してから自分で市役所にもらいにいくらしいです。自治体によるのかもしれないけど、産婦人科で診察受けなくても、市販の妊娠検査を個人的にやってみてからすぐにもらいに行くこともできるみたい。母子手帳をもらう時に助成金がもらえたり、妊娠にまつわる全ての必要な情報がかかれたパンフレットやテキストがもらえるので、妊娠陽性結果がでたらすぐに市役所に行ったらいいと思う。
(私はそれを知らなかったので、本屋で無駄に「はじめての妊娠」の本に1500円も使ってしまったけど、あれは完全に無駄だった。しかも最初の産婦人科での診察は助成金なしで行ってしまったので全額負担になってしまった。)

助成金の内容も自治体によって異なるようだけど、母子手帳も自治体でデザインなんかが違っている。私がもらったのはこんなに可愛いプーさん。涙
パスポートサイズで小さなカバンにも入るから持ち運びしやすい。
産後、赤ちゃんの健康状態を1年以上(?) 管理していくことになるノートだし、どこでどんな問題が起きてもすぐに取り出せるように、持ち運びしやすいサイズなのは有難いと思う。

さて、ここからデンマークの話ですが、
デンマークでいう母子手帳は「Vandrejournal (wander journal)」と言って手帳でもなく、ただ紙一枚なんだよね。。。

ただの紙一枚なのに、毎回持参するように言われるから面倒だなぁと思いつつ、シワにならないようにゴツいA4ファイルを持参で病院に行かなきゃいけない。記入される情報は、左から日時・妊娠周期・体重・血圧・尿検査結果・子宮底長・触診で推測する赤ちゃんの大きさ・胎動の有無、その他医療データのみ。

日本の母子手帳みたいに色々な情報の載った冊子は、この紙とは別でももらえました。

胎児の成長過程、妊娠中の健康管理、陣痛から入院までの流れ、病院の施設の説明、入院準備の進め方、どの時期にどのような検査内容が行われるのか、出産後のこと等ということが書かれています。結構ゴツめなバインダー形式の冊子。かなり場所をとる、、、。

日本だと、妊娠初期は2〜3週間おき、中期は1ヶ月に1回、後期は2週間に1回検診をするみたいですが、デンマークでのスケジュールは以下のような感じ。

表の見方は、左から妊娠周期の数字。ロゴの意味は左から、ホームドクターとの予約・超音波エコー検査(2回のみ!!!)・助産師との面談・マタニティクラスの時期。

妊娠期間を通じて全部で11回程の検査。

日本だと妊娠初期は2〜3週おき、中期は月1回、後期は1〜2週間おきなことを考えると、本当に必要最低限だな・・・と不安になる。

でも全国民無料で診察うけれるわけだし、そのほうが国家予算としては健全な在り方なんだろうなと納得することにしてる。

日本では毎回エコーの検査があって、赤ちゃんと心理的な距離が縮まる機会が多くて良かったけど、実は心音を聞く機会は自分が経験した7回のうち最後の1回だけだった。でもデンマークだと助産師さんとの検診は、毎回お腹に塗るジェルを塗って心音をスピーカーで確認してたので、本当に必要最低限な診察なんだなぁと思った。

ちなみに妊娠22週目ごろにデンマークに移住してきた私は、結局デンマークでのエコー体験は一度もしなかった。

日本ではエコーで見える赤ちゃんを、パソコンを使ってサイズを測ったりできるのでミリ単位でサイズが測れたけど、デンマークだと触診のみ。触診ではかなりお腹を押されるのでビックリした。「あ〜、たぶんこれが頭ですね〜。」「子宮の大きさ測るので、お腹さわりますね〜(恥骨めちゃ押されて痛い。)」
胃のあたりから指で子宮の終わりを触診で探すのだけど、かなり指を押し込むので、「こんなに圧力をかけてもお腹の子は大丈夫なんだ」と驚きと安心を覚えた。妊娠前は、鶏の卵ぐらいのサイズの子宮が、胃の下あたりまで大きくなっているのを実感したのは少し驚きだった。実際に子宮の終わりの部分は、自分で触っても胃や別の場所に比べるとずいぶん固かったので違いが分かって面白かった。



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