[北欧デンマークで初出産] 日本で妊娠発覚前後の日記と、日本の産婦人科で受けたサービスは良かったなぁと思うこと。

父の闘病・死去、実家の家業の再スタートを手伝うためにデンマークから日本への帰国を余儀なくされて、デンマーク人の主人とはしばらく遠距離夫婦生活を過ごしていた。

父が亡くなってから初めての年末年始、休暇で1ヶ月近くデンマークに戻っていたときに妊娠したようで、「そろそろ避妊じゃなくて、妊活とやらを考えるべきなんだろうか?」と話し出した矢先だっただけに、あまりのスピード感に正直驚いた。30代で妊活頑張ってる人の話を聞いて少し怖気ずいていたけど、やはり20代は卵子もフレッシュなのかと実感した。

妊娠発覚したのは休暇から日本に帰国して、1ヶ月ほどした頃だった。(市販の妊娠検査薬を尿検査カップに浸して、結果待ちを旦那と一緒にFaceTimeで見れたのは良い思い出になった。)

日本でお世話になることにした産婦人科は迷いもなく「高橋産婦人科」だった。なぜここを選んだかというと、実は自分が生まれた産婦人科でもあり、幼少期に住んでいたマンションと同じ建物かつ、院長のご兄弟が上のフロアでやってる内科には幼少期から風邪をひくたびにお世話になっていたし、しかもセレブ御用達の産婦人科で有名だからだ。(自分が中学生の時、柔道の谷選手が出産して学校から帰宅する時に、自宅の目の前が記者会見で報道陣が殺到してた記憶が鮮明と残ってる)
阪神間で妊娠・出産をする人がいれば100%オススメしたい。笑

高橋産婦人科では、手ぶら入院プラン・西宮神社会館でのマタニティクラス(無料なのにセレブ感すごい)、そして経験豊富な先生たちを頼ってセレブの人も来るらしい。。
あと出産時にはバラの花束もらったり、入院食がめちゃ豪華という噂を聞いた。

写真は、西宮神社えべっさんで行われたマタニティクラス(前期)の様子。無料で参加できるのに、ジュース、赤ちゃんの固形型粉ミルクのサンプル、ハンドソープやら色々プレゼントをもらったうえに、講座内容もすごく充実していた。


自分はなによりも高橋産婦人科で嬉しかったのは、検診のたびに高性能なエコーのビデオが見れて、それがスマホやパソコンから何度もアクセスして見れたり動画のダウンロードが無料でできることだった。
ちょうど新しいエコー動画配信サービスのシステム移行途中だったみたいで、一番最初の動画は入手できなかった。最初の3回ほどのエコー動画は内診で膣からカメラを入れるタイプだったためか、赤ちゃんが驚くほどしっかり鮮明に写っていたのでビックリした。砂嵐のなかに紛れて映ってる程度かと思ったけど、かなり鮮明だった。
ちなみにデンマークでのエコーは妊娠11週目と19週目の2回しか行われないし、もちろん持ち帰れるのは写真のみ。日本のこのサービスを受けたあとだと、「40週もある妊娠期間に2回しか赤ちゃんに会えないなんて信じられない!」という感じ、、、

妊娠初期は2〜3週間ごとの検診で、中期は1ヶ月に1回の検診。
お腹の大きさは全く変化がない妊娠初期の時期に、赤ちゃんがしっかりと育ってる様子がエコーで見れて、診察が毎回本当に楽しみだった。むしろ、もっと頻繁に赤ちゃんの近況が見れたらいいのにと思うほどだった。

西宮市では市役所から検査のたびに使えるクーポンが5000円分が9枚と11000円が2枚もらえるので、だいたいの費用がカバーされて有難かった。でも、一番最初の診察の時は、助成金の申請をまだしていなかったので、全額負担になってしまったのだけど、もっと早い時期から市役所には行っておいて良かったんだなと後から知った。

デンマークみたいに全国民完全に無料ってわけじゃないけど、かなり金銭的にはカバーされててすごいじゃない!と思った。
ただ、出産にかかる費用への補助金制度は「自治体」によって異なるもので、政府が日本全国統一して提供してるサービスというわけではないらしい。だから北欧みたいに「手厚い社会福祉!」と謳えないのよね。実際にはかなり充実してることが多いのに。こういう情報を知っていたら、日本の医療制度の評価もあがると思うけど、単に「北欧は全員医療費無料」って聞くとそっちのほうがすごそうに感じると思う。でも実際には、日本の医療サービスではデンマークでないような「おもてなし」な気遣いや手厚いケアがあったりするからいいのになと思ったりする。

毎回、体重・血圧の管理と、尿検査があった。
高橋産婦人科の尿検査で使うトイレには、めちゃくちゃ高級そうな花束がいつも飾ってあった。

高橋産婦人科の尿検査は、自分の名前がか書かれた普通の紙コップに尿をいれて、個室のトイレのすぐ横にある小窓の前に置いておく様式だった。

一つ文句があるとすれば、尿検査の結果を待つためか、尿検査を行ってから1時間も待ち時間があり、それから検診という流れだったので、かなり時間のロスがあった。

そのかわり、待ち時間の間にもらえる無料ドリンク券で注文できるドリンクのクォリティが高かったのは嬉しかった。美味しいノンカフェインカプチーノや、ヴィネガードリンク、アイスクラッシュ(商品名)みたいに小さな粒にした氷のココアと牛乳が混ぜてあるドリンクが私はお気に入りだった。

妊娠中は、難産を防ぐために、尿の血糖値・尿タンパク・バクテリアの検査が大切みたい。妊娠中によく聞く「無性になにかが食べたくなる」という衝動もなく、むしろお腹の子のために減塩・糖質控え目・野菜多種類・タンパク質豊富・「まごわやさしい(まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな・しいたけ・いも)」・適度な運動を心がけていたので、日本で検査に引っ掛かることはなかった。
とはいえ、妊娠32週目のデンマークでの検査で「もしかしたら尿路感染してるかも?検査のためにより詳しい検査機構にデータを送って調べるね」と言われて少し焦った。子宮が尿路や膀胱を圧迫して、尿が出切っていなかったり、妊娠中はおりものが増えたりするので、膣の周りを衛生的にきれいにしておかないと、色々な問題が生じる可能性があるみたい。

デンマークでは、ホームドクターと助産師さんとの面談の2箇所で尿検査をしたんだけど、その話は「デンマークでやった尿検査の話。」へ続く〜〜。

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