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HSPは占い師?!

「え、どうしてわかるの?!」「WHAT?!」

人と違うと確信を持ち始めたのはカナダに語学留学している時だった。

私はHSP気質を持ち、特に視覚からの刺激に繊細だ。

それが故に、他人のほんの些細な仕草で相手が思っていることがわかってしまい、気疲れすることがとても多かった。(もちろん、全体的に見ればわからないことの方が多い)

でも、この繊細さと生きづらさは周りの人達も同じだと思っていた。

しかし、カナダという国で暮らしていく中でこの敏感さが少し特殊だと知ることになる。

例えば、ルームメイトの1人(A子)がある朝、とても嬉しそうな顔をしていた。

私は一緒に朝食をとっていたフランス人のルームメイト(B子)に、

「A子、絶対いいことあったよね〜」と言った。

私は「だよね〜、男でもできたかな」というB子の返事を待っていたが、なんと彼女は「何を言ってるの?いつものA子じゃない」とあっさり一言。

ズドオーーーーーーーーーーーーーーン

私はあまりの衝撃に完全に目が覚めた。

え、いやいやいやいや、まって、、、明らかにいつもと違うじゃん、、、そなたの目は節穴か?

私は念のため、近くにいたホストマザーにも同様のことを聞いた。

そして私はまたもや雷に打たれる。彼女の答えもB子と同じだったのだ。

真相を確かめるため、私たちはA子に何かあったのか聞いた。

すると彼女は満面の笑みで「よくわかったね、実は明後日からしばらく帰国するんだ!」と。

ほら言ったこっちゃないと自慢げにB子の方を見ると、B子は目を輝かせ

「もん!!!!あんた天才だよ!ジーニアスだよ!」

と日本では決して褒められたことないようなことで褒められた。

この日は偶然かと気にもしなかったが、

日本に帰国するまでに私は同じようなことを何度も経験した。

例えば、クラスメイト同士の恋愛事情はだいたいの雰囲気で分かる。当たり前のようにそれを彼らに言うとみんなとても驚く。

別の日には、放課後に韓国人の友達から「あなたからクラスのみんながどう見えるのか教えて欲しい。なんなら私のことも当ててみて、奢るから。」と、半ば占い師のような扱いをされた。


きっとこれは文化の違いが大きい。日本では相手の意思を察し、あまり多くを口にしない。

一方で多くの国は、察するという習慣はあまりない。

何かを言われてから行動する。お願い事はしっかりと口にする。態度や雰囲気ではなく、文字通り言葉で伝えるのだ。

多分その要因と私のHSP気質が重なって、私はすごい奴になった。

しかし、決していいことばかりではない。

やはり無意識とはいっても気を常に張り巡らせてしまうし、態度や感情があまりにも分かり易すぎる人も多く、傷ついてしまうことも何度もあった。

でも、今まで好きになれなかったこの敏感さもカナダで出会った彼らに特別な才能として見てもらえたことで、今は自分の強みとして捉えられようになった。

「物事はどの角度から見るかで良くも悪くもなる、だったら私はこれからもずっと、自分を好きになれる角度を探し続けていこう」

こう思わせてくれた彼らに心からありがとうを送りたい。(まぁ、彼らは気にもとめてないだろうが)

もん

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