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4/42|「地域が稼ぐ観光 ボクらはコトづくりでチイキのミライをつくる」大羽昭仁
Day25|地域の観光市場
コロナの影響で需要が一時的に激減した観光業。今後の動きについて最近YouTubeでよく見かけますね。
私の移住先でも1番の主事業としてやっているのがビーチの観光事業なので。今回のこの本はとても参考になる部分がありました。
本の概要
博報堂出身の著者、大羽昭仁さんが地域で稼げる(=地域にお金が落ちる)観光事業を実際に作ったお話。
事業作りの大事なポイントが分かりやすく、実際に参考になりそうな学びが多かった1冊。
本に載っているのが以下の地域の事業です。
◆茨城県かすみがうら市:かすみがうら未来づくりカンパニー
◆長野県:信州未来づくりカンパニー
ここでモノとコトを合わせた体験を作り観光業をされたそうです。かすみがうらでは、日本2番目の湖とフルーツ、そこに自転車を掛け合わせた企画を。信州では、山岳で星が広がる自然の中のレストランの実例が載っています。
この本を読んで知れること
・稼げてるかの大事な指標は「金額」だよ
・自分で調べて旅行する時代に。個々人の細かなニーズを満たす旅行プログラムが必要!
・マーケットインの発送が大切。地域資源×外部のモチベーション
・かすみがうらと信州の観光プログラムができるまで
・その他観光プログラムの実例がいくつか
・その観光プログラムは地域で持続可能かということ
本からの学び
今までずっと、消費者の目線でしかなかったのでこの本を読んで、なるほど作り手はそういう思考で組み立てて事業作ってるんだ面白い!ってなりました。
今インターネット広告はほんとに自分好みのものばかりで。確かに旅行もどこに行くかよりは、そこで何をしたい、がメインになってきているなと。実体験から消費者目線で思い当たる節がいくつもありました。
例えば、私だと筋トレはまってた時。筋トレ界隈だと、栄養バランス最強弁当が新潟で作られてたり、淡路島産の低糖質生パスタが筋トレユーチューバー界隈で流行ったり。そのコミュニティでしか伝わらない盛り上がりポイントがあって。ジムもわざわざ遠征していったりとか(笑) デニムにはまってた時は岡山にめっちゃ行きたくなったり。ヨガしにバリ島行ったり。
サウナとかもそうですよね。(自粛中にサ道見て今一番行きたい場所
そこまで小さなスポット的需要でなくても、要は外部のモチベーションとその地域の資源をいかに組み合わせて訴求するかで広がりが変わるということ。そしてそうしないとお金がそこで落ちないということかと考察しました。
最後に
読んで感じたのは作り手の作りたいものと消費者の温度。この差がかならずそこかに出るはずで。それを見直してよくしていくっていう作業がまた入ってくると思うんですよね。そこが面白さでもありめちゃくちゃ難しいなと。
私でいうと、転職した先でまず地域の直売所、農家さんたちが求める、みたいなところと、私がこれやったらいいじゃん!って全然ピントずれてるはずで。でも、そこで顕在化してるニーズにさしに行っても大きな価値にはならないわけですよね。
今やっている医療従事者の人材紹介も、医療従事者の転職市場の約3割で。そもそも人手不足でお困り、というところにさしに行くっていう側面もありますが、転職の中の人材紹介市場を広げていくことでできる医療介護現場の採用周りの可能性、さらにその先にある日本の福祉の維持への貢献まで見てやってる。つまり、まだ顕在化してない未来の潜在ニーズを、人材紹介市場を広げていくことで解決しに行っているってことなんだと思うんですよね。
で、そんな骨の折れる作業の中で大事な気がするのが、作り手がその価値を1番信じてないと、そんなことやってられなくね?ということ(笑)
今もそういう意味ではサービスの作り手だし、サービスの直接提供者であるわけなんですけど。その自分で作りだしているサービスが価値があるってことを作り手自身が信じてないと、お客様の潜在ニーズなんぞにたどり着かないなと。
もちろん価値自体は、作り手だけでは決まらないですが。それを作り手として価値提供し続けるには、これめっちゃいいと思うんだけどどう?を市場に問い続ける根性がいるんだろうなって。なんか漠然とそんなことを思いました。
今日はこれでおしまい。マラソン完走まで、あと38本。つづく。
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